出典:龍幸伸(著)ダンダダン第118話
ダンダダンの第117話や第118話の中で、最強最悪の妖怪、カシマレイコの過去が描かれていました。
誰にとってもカシマレイコは悪夢で、カシマレイコはあの凄腕霊媒師の綾瀬星子でも対処できないほどの強さを持っていますが、実は生前の彼女は壮絶な人生を過ごしていたのです。
幸せな生活を過ごせなかった邪視と違って、生前のカシマレイコは恋人と甘い生活を満喫した経験がありました。
そして白鳥愛羅に深く関わっているアクロバティックさらさらとも違って、カシマレイコはいまでも凄まじい怨念を抱いています。
本来生前のカシマレイコは幸せな日々を過ごせるのですが、激しい空襲でカシマレイコの幸せは破壊されて、人生はめちゃくちゃにされました。
いまでもカシマレイコはあの頃のことを覚えています。
綾瀬桃は罰を受けても文句を言えないほどのことを犯しましたが、カシマレイコがあの頃のことを思い出してしまったから綾瀬桃を見逃してくれたので、今回はカシマレイコの過去について考察してみたいと思います。
☆カシマレイコの怨念
幸せな生活を過ごせるのに、激しい空襲でカシマレイコの幸せが全部破壊されたので、カシマレイコは空襲というものに強烈な怨念を抱いています。
何十年が経ったとしても、カシマレイコの怨念が消えることはありませんでした。
ダンダダンの世界には様々な宇宙人、妖怪や幽霊が存在していて、強さはそれぞれが違います。
セルポやシャコを含めて、宇宙人の強さは科学力や兵器の種類で左右されますが、妖怪や幽霊は怨念です。
カシマレイコや邪視は凄まじい怨念を抱いているから、あの二体はどっちもが最強クラスの妖怪です。
白鳥愛羅に炎を譲ってくれたアクロバティックさらさらは怨念ではなく、歪んだ愛情で活動していたから、アクロバティックさらさらはそれほど強くなかったのです。
実際、ターボババアにとってアクロバティックさらさらは下っ端妖怪でした。
邪視やカシマレイコが抱いている怨念は違いますが、最強クラスのあの二体の怨念は誰もが消せないのです。
どんな時でも、どこにいても、邪視やカシマレイコが抱いている怨念が消えることはありません。
☆カシマレイコとターボババアと邪視
ダンダダンの世界に多くの妖怪や幽霊が存在していますが、カシマレイコや邪視のように強烈な怨念を抱いている妖怪や幽霊はそれほど多くないのです。
ターボババアはカシマレイコや邪視と同じ最強クラスの妖怪ですが、ターボババアがあの二体と違った部分が二つあります。
一つ目、それはターボババアがそれほどの怒りや憎しみを抱いていないことです。
ターボババアは確かに人間、高倉健や綾瀬桃に対して怨念を抱いていましたが、同時にターボババアは理性を保っています。
たとえ人間に対して負の感情を抱いていても、ターボババアは惨い最後を迎えた少女たちを慰めていました。
ターボババアは怨念を抱いていても、可哀想な霊を助けようとしましたが、カシマレイコや邪視はしなかったです。
それだけではありません、ターボババアは可哀想な生物をも助けようとしました。
ダンダダンの単行本の番外編の中で、ターボババアはその優しい一面を見せてくれました。
二つ目、それはターボババアが高い知性を持っていることです。
誰が見てもターボババアはカシマレイコや邪視よりも高い知性を持っています。
妖怪や幽霊に関する知識はもちろん、ターボババアは現代の知識や英語をも知っています。
ターボババアが知っている英語の単語は数が多くて、汚い単語も知っています。
綾瀬星子との生活でターボババアは更に多くの知識を得たので、ターボババアは知性のある生き物に見えますが、カシマレイコや邪視は全然違いました。
強烈な怨念を抱いているカシマレイコや邪視は殺戮や戦うことしか考えていないので、あの二体はいつもまるで子供のように行動します。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第118話
☆カシマレイコと鏡の能力
最強最悪の妖怪、カシマレイコが残している謎の一つ、それは彼女が愛用している鏡です。
カシマレイコが愛用する鏡は恐ろしいもので、カシマレイコが持つ最大の武器です。
カシマレイコはダンダダン第117話や第118話の中で彼女の凄まじい強さを見せてくれました。
カシマレイコは鉄拳制裁で異星人大艦隊を粉々に潰しましたが、鏡が機能しているから蹂躙は楽々と進みました。
あの謎の鏡こそがカシマレイコの強さの根源だと言えます。
鏡の中はまるで別の世界で、カシマレイコは獲物を中に閉じこめることができます。
獲物が中に閉じこめれば、カシマレイコが本来の世界で何をしても、獲物はその影響を受けます。
カシマレイコがくだらないことをしても獲物は影響を受けるし、カシマレイコが鉄拳で殴り続ければ獲物も影響を受けます。
カシマレイコの鏡は一体何なのかはいまだに判明されていませんが、カシマレイコが抱いている怨念から一つの可能性が考えられます。
それは鏡が邪視の呪いの家と同じような技であることです。
カシマレイコの鏡は邪視の呪いの家に似ています。
鏡でも、呪いの家でもそれぞれの妖怪の強さの根源であり、鏡や呪いの家は使用者のやりたいことを全部実現させました。
呪いの家が展開されれば、邪視は存分に敵と接近戦闘ができます。
そして鏡を掴んでいれば、カシマレイコは獲物を別の空間に閉じ込めて、獲物を蹂躙することができます。
鏡は呪いの家のように動き回らないのですが、カシマレイコや邪視に似ている部分がありますので、あの二体が持つ武器も似ていることはありえます。
☆カシマレイコと廃墟
ダンダダンの第118話の中でカシマレイコはついに綾瀬桃のことを見逃してくれましたが、それでも彼女に関する謎は多く残っています。
カシマレイコが残っている謎の一つ、それはカシマレイコがどうして廃墟に残っているかということです。
カシマレイコは異星人大艦隊をも蹂躙できる力を持っているので、彼女が望めばどこへでも行けます。
ターボババアは招き猫の中に封印されているのに、ターボババアは自由自在に行動しています。
圧倒的の力を持っているのに、どこへでも行けるのに、カシマレイコは廃墟を居場所として決めました。
カシマレイコが廃墟に残っている理由はまだ判明されていませんが、その理由はカシマレイコが空襲の時のことが忘れられないからだと考えられます。
カシマレイコにとってあの時の空襲は悲しい過去ですが、その過去はどうしても忘れられないのです。
あの空襲でカシマレイコは大事な家族を失った上に、周りの建物は全部破壊されました。
カシマレイコは必死で抗おうとしましたが、それでも周りは火の海と化しました。
あの時の空襲はカシマレイコの怨念の原点なので、あの時のことをカシマレイコが忘れられるはずがありません。
☆女性の正体
ダンダダン第117話の中で登場していた女性はカシマレイコに関わっている人物だと思いますが、その女性はカシマレイコなのか、それともカシマレイコの家族なのかは判明されていません。
第117話はカシマレイコの過去、記憶が描かれていましたので、その女性がカシマレイコである可能性は当然あります。
空襲でカシマレイコの足が大きな怪我をして、お母さんとはぐれたのはあり得ることですが、ダンダダン第118話の中で不思議なシーンがありました。
それはカシマレイコが恋を満喫していることです。
生前のカシマレイコが恋をするのは不思議なことではないのですが、空襲の時カシマレイコはあの男性よりもお母さんを探しているのは少々不思議です。
あの男性ならば傷ついているカシマレイコを守れますので、カシマレイコはお母さんよりも男性を探した方が安全だと思います。
カシマレイコが恋をしていたことや足を傷ついた状態でも何かを探し回っているところから、カシマレイコはお母さんの方だと考えられます。
ダンダダン第117話の中の女性はカシマレイコですが、空襲でカシマレイコの娘は母を探し回っているから、カシマレイコは傷ついていても娘の方へ向かおうとしていたと考えられます。
あの空襲がどんな結果を迎えたのかはわかりませんが、カシマレイコがいまでも廃墟に残り、子供っぽい外見を維持していることから、カシマレイコはあの空襲で娘と完全にはぐれてしまって、どれほど探しても見つけられなかったカシマレイコは絶望して、最強の妖怪と生まれ変わったと思います。
☆カシマレイコの家族
ダンダダンの第117話や第118話の中で生前のカシマレイコは恋人や家族があることが判明されましたが、ここで一つ疑問が残っています。
それはカシマレイコの家族がどこに行ったかということです。
空襲や戦争の中でカシマレイコの彼氏が犠牲になった可能性は高いのですが、カシマレイコのお母さん、もしくは娘さんはまだ生きている可能性はあります。
もしダンダダンの第117話の中の少女がカシマレイコであれば、お母さんはどこかにいるはずです。
もしダンダダンの第117話の中の少女がカシマレイコの娘であれば、娘が戦乱の中で生き残れた可能性はあります。
根拠のない仮説に見えますが、もしあの空襲でカシマレイコが全てを失っていたら、彼女は廃墟に残る必要はありません。
そしてあの空襲でカシマレイコが全てを失っていたら、カシマレイコは復讐のことしか考えていない妖怪になったはずです。
実際、綾瀬桃や美少女宇宙人のバモラは先に手を出したからカシマレイコを怒らせただけで、カシマレイコは世界への復讐を求めていなかったのです。
邪視と違って。
邪視は円城寺仁の体を乗っ取った後すぐに人間の皆殺しを求めていたことから、邪視は復讐しか考えていないのがわかりました。
カシマレイコがいまでも廃墟に残り、子供っぽい外見を維持していることから、カシマレイコは死んだ時に家族とはぐれていたと考えられます。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。