出典:龍幸伸(著)ダンダダン第108話
ダンダダンの中に登場したアクロバティックさらさらは長い間白鳥愛羅を愛していた妖怪です。
可能であればアクロバティックさらさらは白鳥愛羅と一緒に幸せな生活を過ごしたかったのですが、自分の気持ちや行動を抑えられなかったせいで、アクロバティックさらさらは白鳥愛羅を傷つけてしまいました。
アクロバティックさらさらのせいで白鳥愛羅の心臓は一瞬止まりましたが、アクロバティックさらさらとの出会いで白鳥愛羅が得た物はありました。
アクロバティックさらさらとの出会いがあったから、白鳥愛羅は好きな人や大切な友のために戦う力を得ました。
アクロバティックさらさらは全ての炎を失ったので、完全にこの世界から消えてしまいましたが、アクロバティックさらさらは今でも別の形で白鳥愛羅を守り続けています。
赤いワンピースを着ていたアクロバティックさらさらは白鳥愛羅の人生を変えた特殊な存在なので、今回はアクロバティックさらさらについて考察してみたいと思います。
☆誰もが憎めない妖怪
アクロバティックさらさらは高倉健、綾瀬桃、白鳥愛羅やターボババアを襲った妖怪でしたが、襲撃事件が終わった後、綾瀬桃や白鳥愛羅はアクロバティックさらさらが可哀想だと思いました。
怖い顔や歪んだ愛情を抱いていますが、アクロバティックさらさらは誰もが憎めない妖怪です。
なぜならアクロバティックさらさらは昔も、今も自分の大切な娘を愛して、幸せな生活を過ごさせたかっただけです。
アクロバティックさらさらは自分の過去について話していなかったのですが、綾瀬桃が超能力で炎の転送の時に、アクロバティックさらさらの過去を見てしまいました。
そしてアクロバティックさらさらの炎を受けた白鳥愛羅もその過去を知ってしまったのです。
生前のアクロバティックさらさらはダンスがとても好きな美女で、女手一つで大切な娘を育てていました。
あの二人は貧乏な生活を過ごしていましたが、それでも生きることを諦めていなかったです。
生きるために生前のアクロバティックさらさらはたくさんの屈辱を受けましたが、アクロバティックさらさらは文句を言わずに全部耐えました。
これからもっと頑張れば、きっと全ての困難を絶対に乗り越えられるとアクロバティックさらさらは思っていましたが、どうしてもお金を払えなかったせいで、娘は悪い男達に拉致されました。
大切な娘を取り戻すために、あの時のアクロバティックさらさらは必死で走り出しましたが、女一人の力では何もできませんでした。
娘が完全にそばから離れてしまった後、娘に申し訳ないと思ったアクロバティックさらさらは自分の命を絶ちました。
カシマレイコ、邪視やシュメール人のような怨念をアクロバティックさらさらは持っていませんが、それでも娘への思いが強すぎたため、アクロバティックさらさらは妖怪になりました。
そして妖怪になった後、幼い白鳥愛羅に出会うまでアクロバティックさらさらはずっと、ずっと娘を探していました。
☆可愛い子供との出会い
大切な娘と再会するために、アクロバティックさらさらはずっと娘を探していました。
アクロバティックさらさらが娘探しにどれほどの時間を使ったのかは判明されていませんが、アクロバティックさらさらは娘を見つけられませんでした。
大切な人との再会が果たせないのは悲しいことですが、それでもアクロバティックさらさらは諦めず、人気の多い場所で娘を探し続けていました。
そしてある日、一人の可愛い幼女が突然アクロバティックさらさらの服を掴んで、お母さんと呼びました。
その可愛い幼女は全然生前のアクロバティックさらさらに似ていないので、赤の他人ですが、当時のアクロバティックさらさらは自分の娘にすごく会いたかったため、その幼女を自分の娘だと勘違いしてしまいました。
少し冷静になれば幼女が赤の他人であることがわかるはずですが、やっと娘に再会できるチャンスを見つけたので、アクロバティックさらさらはもう自分の気持ちを抑えられなかったのです。
幼女の名前は白鳥愛羅、気持ちを抑えられなかったアクロバティックさらさらはずっと、ずっと白鳥愛羅を見守っていました。
そしていつか白鳥愛羅が自分のことが見えるといいなとも思っていました。
霊力のない白鳥愛羅はアクロバティックさらさらが見えるはずがないのですが、白鳥愛羅が金の玉を拾った時、アクロバティックさらさらの願いは叶えられました。
金の玉に触っただけで白鳥愛羅は霊力が目覚めたので、妖怪や幽霊、アクロバティックさらさらを見ることができるようになりました。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第112話
☆最後の炎
アクロバティックさらさらが暴れまわっていた途中で、誰もが予想外のことが一つ起きました。
それは白鳥愛羅の心臓が戦闘の中で停止して、死んでしまったことです。
あの時の白鳥愛羅は特殊な力を持っていなかったので、激しい戦いの中で心臓が急に止まるのは仕方ないことです。
心臓が止まり、体に炎がない状態の白鳥愛羅を助ける方法は一つしかありません。
それは急いで炎を白鳥愛羅の体に移すことです。
綾瀬桃の超能力があれば炎を移動することは可能ですが、大事な炎はどこにもありませんでした。
炎の問題で誰もが策を考えている時、アクロバティックさらさらは残りの炎を白鳥愛羅に譲りたかったです。
綾瀬桃はアクロバティックさらさらのことを信用していませんが、それでも白鳥愛羅の問題の方が重要なので、綾瀬桃はアクロバティックさらさらの炎を使いました。
炎の移動が終わった後、白鳥愛羅は無事に生き返りました。
ですが、ここで綾瀬桃にとって予想外のことがもう一つ起きました。
それは残りの炎を全部白鳥愛羅に譲ったアクロバティックさらさらは成仏できず、この世界から消えてしまったのです。
アクロバティックさらさらは結局、自分の娘に再会できませんでした。
そして娘がどのような生活をすごしているのか、アクロバティックさらさらはわからなかったのです。
ですが、白鳥愛羅はアクロバティックさらさらのことを受け入れて、暖かくアクロバティックさらさらを抱きました。
☆白鳥愛羅の守り人
アクロバティックさらさらはダンダダンの世界から消えましたが、それでも今は別の形で白鳥愛羅を愛して、守っています。
アクロバティックさらさらの炎を受け継いだ白鳥愛羅は呪いの力が覚醒しました。
いままで平穏で幸せな生活を過ごしていた白鳥愛羅は呪いの力が必要ないのですが、アクロバティックさらさらの襲撃事件が終わった後、白鳥愛羅は呪いの力が必要になりました。
なぜならアクロバティックさらさらの襲撃事件が終わった後、白鳥愛羅は高倉健のいいところを知り、彼に好感を抱くようになったのです。
好感を抱いている異性に話しかけたいのは当然のことですが、白鳥愛羅と高倉健はクラスが違う上に、共通の話題もありませんでした。
ですが、呪いの力が覚醒した後、白鳥愛羅は共通の話題があって、高倉健と一緒に戦うことも可能でした。
呪いの力が覚醒すると共に、宇宙人、妖怪や幽霊との戦いは急激に増えましたが、そのおかげで白鳥愛羅は近くで高倉健のカッコいい姿が見えますので、白鳥愛羅はすごく満足です。
アクロバティックさらさらからのプレゼントがあったから、白鳥愛羅は好きな人に近づいて、好きな人と仲良くなれました。
そして白鳥愛羅は戦う才能を持っている少女なので、彼女は危機に乗りこえる度に成長します。
今の白鳥愛羅は螺旋の力をもマスターしました。
この世界から消えたとしても、アクロバティックさらさらは白鳥愛羅の身の安全だけではなく、白鳥愛羅の恋を守っていました。
☆娘の未来
白鳥愛羅がアクロバティックさらさらの娘ではないことはわかりましたが、本当の娘がどこにいるのかがまだ判明していません。
アクロバティックさらさらは消えてしまいましたので、もう本当の娘に再会できませんが、もし娘がまだ生きていれば、どこかで高倉健や白鳥愛羅たちに出会うかもしれません。
アクロバティックさらさらの本当の娘について三つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それは娘がまだ生きていることです。
娘は確かに悪い男たちに拉致されましたが、まだ生きている可能性はあります。
生前のアクロバティックさらさらが自殺したことは知られているはずなので、その娘まで殺しても意味はありません。
もし悪い男たちに理性が残っているのなら、アクロバティックさらさらの娘はまだ生きているはずです。
二つ目の可能性、それは闇側の住人になったことです。
娘が生きている可能性はありますが、彼女が闇側の住人として生きている可能性もあります。
悪い男たちは娘を殺す必要がないのですが、娘を利用して金を稼げますので、娘は既に闇側に染まったことはありえます。
三つの可能性、それは娘が亡くなったことです。
弱き娘が一人の力で生き続けるのはとても辛いことなので、娘は既に死んだ可能性があります。
娘が亡くなったのは悲しいことですが、これで彼女は別の世界でアクロバティックさらさらに再会できます。
この親子はたくさんの苦しみを受け続けていたので、一瞬だけでも再会させてほしいです。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。