出典:藤本タツキ(著)チェンソーマン第106話
チェンソーマン第二部に登場する正義の悪魔は極悪な悪魔ではないのですが、二人の可愛い女子高校生を殺しました。
女子高校生たちの心を歪みさせて、暴走させた結果、正義の悪魔自身も短い間に二回も殺されたのです。
人間の世界に殺されたとしても、地獄にまた正義の悪魔が蘇生しますが、これからハッピーエンドを迎えることはないのでしょう。
正義の悪魔は間接的に三鷹アサの人生を変えた悪魔で、直接ユウコの人生を変えた張本人です。
そこで今回は正義の悪魔について考察してみたいと思います。
☆委員長と契約をした悪魔
チェンソーマン第二部で正義の悪魔が最初に契約した人間は三鷹アサのクラスの委員長でした。
委員長は可愛い女子高校生ですが、先生への愛が強すぎて、歪んでしまったのです。
先生のためであれば、委員長はどんなこともしますが、先生がどうやら三鷹アサの方が好きのようで、委員長はハッピーエンドを迎えることができなかったのです。
委員長がハッピーエンドを迎えられる方法を探している間、彼女は正義の悪魔と契約したのです。
いつ、どんな状況で契約をしたのかは描かれていませんが、コケピー事件が起きた時には既に正義の悪魔と契約したことは間違いないのです。
委員長と契約をした後、正義の悪魔は彼女の心をどんどん歪みさせて、ある日の夜に完全に暴走したのです。
委員長と契約をしたのはいいのですが、委員長自身の正義の心は強くないので、正義の悪魔の力を発揮できませんでした。
コケピー事件の時に既に契約が成立したことから、委員長が正義の悪魔と契約をしたのは相当時間が経ったはずですが、正義の悪魔は肉の状態でしか現れなかったのです。
完全な姿で表せないため、正義の悪魔の力を使っても委員長の戦闘力は高くありません。
戦争の悪魔は適当に作った武器だけでも、余裕で委員長を殺せたのです。
先生への愛が強すぎる故に、委員長の心や精神は確かに不安定な状態になったのですが、正義の悪魔がそんな彼女と契約をしたから、彼女の人生を終わらせたのです。
☆ユウコと契約をした悪魔
地獄で蘇った後、正義の悪魔が次に契約した人間は三鷹アサの唯一の友達、ユウコでした。
ユウコと委員長は全然違う性格を持っていますが、ユウコが委員長に似ている部分は一つだけあります。
それは同じ歪んだ心を持っていることです。
ユウコは可愛い女子高校生ですが、歪んだ正義を持っています。
正義の悪魔が誰よりも強い正義の心を持っているユウコと契約をしたのは正解だったのです。
強い正義感を持っているユウコが正義の悪魔と契約をした後、正義の悪魔の力を最大限に利用することができたのです。
完全体に変身できる上に、ユウコは他人の考えを読むことができて、他人の秘密を知ることもできたのです。
他人の考えを読む能力を持っているから、ユウコは敵の行動を全部知ることができます。
とても強力な能力ですが、暴走したユウコは更に強力な三鷹アサやチェンソーマンに出会ってしまって、討伐されたのです。
正義の悪魔の力を持っているから、ユウコは親友の三鷹アサのために復讐することができましたが、そのせいでユウコは悲惨な最期を迎えました。
出典:藤本タツキ(著)チェンソーマン
☆ユウコを狙った理由
委員長の人生をめちゃくちゃにした後、正義の悪魔が次に狙ったのはユウコでした。
正義の悪魔と契約をした瞬間、ユウコはバッドエンドを迎える運命になったのです。
正義の悪魔がいなければ、ユウコは暴走することがなく、三鷹アサやチェンソーマンに討伐されることもないのです。
地獄で蘇った後に、正義の悪魔がすぐにユウコに契約をした理由はあるはずです。
その理由については二つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それはユウコが正義の悪魔の力を発揮できるからです。
ユウコはいきなり三鷹アサやチェンソーマンに討伐されましたが、正義の悪魔の力を発揮できたことは確かです。
ユウコは正義の悪魔の完全な姿で行動できる上に、他人の思考を読む能力も得たのです。
討伐されたのはユウコが弱いからではなく、三鷹アサやチェンソーマンは桁違いの力を持っているからユウコは負けたのです。
二つ目の理由、それは戦争の悪魔に報復することです。
最初に正義の悪魔を討伐したのは三鷹アサに契約をした戦争の悪魔だったのです。
戦争の悪魔が突然に三鷹アサに契約をしたことで、正義の悪魔の成功するはずだった計画が破綻したのです。
そんな戦争の悪魔のことを正義の悪魔が恨まないので、戦争の悪魔に近づくためにユウコの体を借りたと考えられます。
☆正義の悪魔の能力
他の悪魔と違って、正義の悪魔の能力は人の正義心の強さによって発揮します。
正義の悪魔と契約をした人間の正義心が強ければ強いほど、正義の悪魔の能力を多く発揮できます。
正義の悪魔がチェンソーマン第二部に登場した時間は長くありませんが、既に二人の人間と契約しました。
委員長とユウコが持つ正義の心は全然違ったので、二人が発揮できた力のレベルに大きな差があります。
強い正義の心を持つユウコであれば、他人の考えたことを全部わかる能力を得たのです。
その逆に、委員長の正義心は強くないから、正義の悪魔の力を少しだけ発揮できたのです。
ユウコ自身は正義の悪魔の力をうまく制御できなかったのですが、とても強い能力です。
もし正義の悪魔の力を得たユウコはすぐに報復せず、もう少し正義の悪魔の力を開発すれば、負ける運命から逃れるかもしれません。
☆迎えたバッドエンド
最初に戦争の悪魔に討伐された日から、正義の悪魔はバッドエンドを迎える運命になったのです。
正義の悪魔は確かに何度も蘇れますが、何度に蘇ったとしても意味はありません。
なぜなら正義の悪魔は既に最高の人間を失ったのです。
作中において強い正義の心を持っている人間はそれほど多くありません。
正義の心を持っている人間の中、最も強い正義の心を持っているのが、ユウコでした。
最も強い正義の心を持っているから、ユウコは唯一正義の悪魔の力を全部発揮できる人間と言っても過言ではありません。
ですが、ユウコが殺された以上、正義の悪魔が次に契約を作る人間を見つけるのは大変です。
もしユウコを少しでも止めていれば、このような結末にはならなかったのです。
正義の悪魔なら戦争の悪魔やチェンソーマンに復讐すると思うはずですが、もう使える人間がいないので、正義の悪魔が復讐しようと思っていても、もう何もできないのです。
それにこれから正義の悪魔がどんどん人間と契約したとしても、三鷹アサやチェンソーマンを倒すことはできないので、正義の悪魔はもう諦めるしかないのです。
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