出典:龍幸伸(著)ダンダダン第83話
ダンダダンの中に登場するシャコはもともと高倉健を襲った敵宇宙人でしたが、今は絶体絶命の状況で高倉健を助けてくれた味方に変わりました。
地球の中に暗躍している宇宙人はほとんど地球人の敵ですが、シャコは頼れる友で、彼の助けが必要な時は必ず手伝ってくれます。
シャコは高倉健や他の地球人にとってかけがえのない友で、作中においてシャコはとても重要なキャラクターです。
そこで今回はシャコについて考察してみたいと思います。
☆高倉健との最初の出会い
今のシャコは高倉健の友達、味方ですが、シャコはもともと高倉健を襲った宇宙人だったのです。
アウトローとして活躍していたシャコはセルポ星人に雇われた後、彼らから高倉健の襲撃命令を受けたのです。
別の惑星の住民を襲うことは悪いことですが、シャコは従うしかなかったのです。
シャコを雇ったセルポ星人にとって高倉健の金の玉は非常に魅力的な物で、セルポ星人は何があっても金の玉を奪いたかったのです。
セルポ星人の命令で、シャコは高倉健や白鳥愛羅を全力で殴りましたが、シャコは心のない宇宙人ではありません。
襲撃事件の最後、シャコは高倉健、綾瀬桃や白鳥愛羅に倒されて、体がボロボロになりました。
あの時のシャコはボロボロで、立っているだけでもつらかったのですが、シャコは諦めずに、再び綾瀬桃や白鳥愛羅の前に現れました。
綾瀬桃や白鳥愛羅は弱まったシャコの命を取らずに、家へ連れて看病までしてくれたのです。
自分に優しくしてくれたことに、シャコは非常に感激して、絶対に襲わないことを約束しました。
それからシャコにとって高倉健たちは恩人でありながら友達でもあります。
☆接近戦闘がとても得意な宇宙人
宇宙人たちの得意な戦闘スタイルは当然別々で、強力なパンチを撃てるシャコは接近戦闘が得意な宇宙人です。
強力なパンチを撃てる他に、シャコには強靭な肉体を持っていて、俊敏な速度で動くこともできます。
作中においてシャコは間違いなく高い戦闘力を持つ宇宙人ですが、シャコは同族の間では落ちこぼれなのです。
襲撃事件の後、シャコは自分の過去や自分が落ちこぼれであることを全部高倉健や他の皆に伝えたのです。
同族に比べてシャコは落ちこぼれだからこそ、たくさんの貨幣を稼ぐためにシャコはアウトローとして悪の道を歩むしかなかった。
落ちこぼれだからこそ、シャコは愛する妻や息子を守ることすらできませんでした。
高倉健や他の皆に事情を説明した後、シャコは落ちこぼれの自分のことを情けないと思っています。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第89話
☆ワーカとして働いていた日々
同族に比べてシャコは落ちこぼれであるため、アウトローとして誰もが受けない仕事を取るしかないのです。
優秀な者ならボディーガードの仕事を受けいられますが、シャコのような弱い者は誰かの戦闘員になるしかないです。
シャコには貨幣を稼ぐ必要があるのですが、パワーハラを受けたシーンがありました。
セルポ星人はいつもシャコのことをバカにしていて、何度も給料を下げると脅迫したのです。
一生懸命に働いているのに、それでも給料が下がるのはとても理不尽なことですが、シャコは文句を言うことすらできないのです。
なぜならシャコには頑張らなければならない理由があって、その理由のためであればシャコは厳しい道を歩むことを受け入れたからです。
☆シャコが頑張る理由
短い間にたくさんの貨幣を稼ぐ理由が、シャコにはあります。
シャコは可愛らしい息子を持っていますが、その息子は大きな病気を抱えています。
シャコの息子、チキチータは尿や便で体内の血が出てしまう病気を抱えていて、チキチータを治療するためにシャコはたくさんの貨幣が必要です。
シャコの妻はチキチータと同じ病気で亡くなったので、シャコはどうしても自分の唯一の息子を守りたかったのです。
チキチータのための医療費を稼ぐために、シャコは頑張るしかありませんでした。
他の惑星で他の種族、他の宇宙人と戦うのはとても危険な仕事ですが、愛する息子のためにシャコは戦うことを選んだのです。
職場でシャコは他の者にバカにされたこともあったのですが、息子のためならばシャコは全部受け入れたのです。
結局、シャコは息子を治療できるほどの貨幣を稼ぐことはできませんでしたが、資源が豊富な地球に住んでいるので、息子の病気を抑えることができました。
地球ではシャコ達の血に似ている牛乳を継続して摂取できますので、地球で暮らすことはチキチータの延命にもつながっています。
シャコが地球で息子と快適に過ごせるのは全て綾瀬星子のおかげなので、シャコは綾瀬星子を尊敬しています。
☆宇宙人を紹介してくれる友
地球に暮らしている間、シャコは高倉健や他の皆に優秀な宇宙人を紹介してくれました。
ほとんどの宇宙人にとって地球は魅力的な惑星で、地球侵略をも企んでいます。
ですが、シャコは友好な宇宙人を知っています。
ダンダダン第62話の時に、シャコは建築のスペシャリスト、ルドリスさんを紹介してくれたのです。
ルドリスさんのおかげで綾瀬一家の家は無事に立て直すことができました。
そしてシャコは自分の息子、チキチータも一緒に紹介してくれたのです。
チキチータはまだ可愛らしい子供ですが、一人で大きな宇宙船を操縦できるほどの知性を持っています。
シャコのような体は持っていないようですが、高い知性を持っているのなら役に立ちます。
実際、鬼頭一家の温泉編の時、チキチータが宇宙船を操縦して、火を消してくれたから大事にはならなかったです。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第73話
☆地球人に便利な物を紹介してくれる宇宙人
宇宙人だけではなく、シャコは宇宙産の便利な物を高倉健や他の皆に紹介してくれたのです。
シャコがいままで紹介した物の中にとても有用な物が二つあります。
一つ目、それは建築するためのナノスキンです。
ナノスキンは綾瀬一家の家のリフォームに使われた素材で、その素材で再建した家は変形が可能です。
実際、綾瀬家はロボットに変身して、巨大バモラと戦いました。
二つ目、それは宇宙人と交流するための翻訳機です。
バモラとうまくコミュニケーションを取れないことに焦っている時、シャコは翻訳機を紹介してくれたのです。
凄く変な見た目をしている翻訳機ですが、役に立ったことは間違いないのです。
翻訳機があったおかげで、全員がバモラの名前や結婚相手を探していることを知りました。
翻訳機はまだバモラの言葉を全部翻訳していないのですが、名前や目的を知っただけで十分助かったのです
☆シャコの別の姿
実はシャコには一つ別の変形を持っています。
正式な名前はないようなので、『考察タイム』ではにじゅーよじかんビジネスまーんモードと呼びます。
にじゅーよじかんビジネスまーんモードはまだ謎が多いモードですが、このモードでシャコの戦闘力が大幅に増幅します。
にじゅーよじかんビジネスまーんモードでのシャコは知性が減り、流暢に話すことはできなくなりますが、非常に強力なパンチを打てます。
作中でにじゅーよじかんビジネスまーんモードに変身した回数は二回あります。
一回目は高倉健や綾瀬桃を襲った時で、二回目は高倉健を助けた時です。
シャコはいつも自分のことを見下していますが、ダンダダン第83話に高倉健のために立ち上がったあの姿はまさにヒーローです。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。