出典:龍幸伸(著)ダンダダン第118話
ダンダダンの中に登場するカシマレイコは間違いなく、綾瀬桃がいままで出会った妖怪よりも遥かに凶悪です。
超能力の力が目覚めて以来、綾瀬桃は妖怪に出会うことが多々ありまして、妖怪を見事に撃退したこともありました。
妖怪を撃退した経験があるから、綾瀬桃は重要なことを一つ、忘れてしまいました。
それは超能力が覚醒したとしても、幾度もの危機を乗りこえたとしても、綾瀬桃が関わってはいけない存在はいます。
綾瀬桃は関わってはいけないカシマレイコに出会った上に、バモラと一緒にカシマレイコに手を出しましたので、綾瀬桃はカシマレイコを怒らせました。
カシマレイコはずっと綾瀬桃に復讐しようと考えていましたが、ダンダダン第118話の中でカシマレイコは復讐を諦めました。
カシマレイコが復讐を諦めてくれたおかげで、綾瀬桃はこれから解放されますが、カシマレイコはまだダンダダンのストーリーに関わっている可能性はあります。
そこで今回はカシマレイコについて考察してみたいと思います。
☆廃墟の中にいる不気味な存在
ターボババア、アクロバティックさらさらや邪視、綾瀬桃はいままで恐ろしい妖怪に出会いましたが、カシマレイコはどの妖怪よりも恐ろしくて、不気味です。
カシマレイコはターボババアや邪視のような強烈な圧迫感を放っていませんが、誰もが嫌になるほどの不気味さをカシマレイコは放っています。
カシマレイコの裂けた口を見た途端、誰もが恐怖を感じるのでしょう。
綾瀬桃やバモラが恐ろしいカシマレイコに出会ったのは偶然ですが、自業自得の部分もあります。
幽霊や妖怪は特殊な存在で、どれほどの力を持っていても、無関係、もしくは罪のない人間を自ら襲うことができません。
ですが、幽霊や妖怪を挑発、もしくは怒らせた人間がいた場合、その人間を襲うことは許可されます。
綾瀬桃やバモラがいい子にしていれば、一生カシマレイコに出会うことはないはずですが、学校に遅れそうになった時、二人は立ち入り禁止の廃虚の中へ入りました。
もうおまじないをしたから、少しくらい通ってもいいだろうと綾瀬桃は思いましたが、その廃虚にカシマレイコがいることを綾瀬桃は想定しなかったです。
カシマレイコに出会ったことはまだ問題ないのですが、声をかけられた時、綾瀬桃は驚いているから、呪文のポーマドを使いました。
綾瀬桃はカシマレイコが嫌なポーマドを使ったから、カシマレイコは怒って、綾瀬桃やバモラを襲いました。
☆最強クラスの妖怪
ダンダダンの世界においてカシマレイコは最強のクラスの強さや硬さを持っている妖怪です。
攻守兼備の呪いの家のような技はないのですが、ダンダダン第118話の中で、カシマレイコは個の力だけで異星人大艦隊を叩き潰しました。
どの異星人もビッグママが生み出したスーツを着ているのに、彼らは全然カシマレイコの攻撃を止められませんでした。
個の力だけで大艦隊を叩き潰すのは無理なことですが、カシマレイコは謎の鏡があるので、不可能を可能にしました。
カシマレイコの強さはあの邪視に匹敵します。
異星人集団との戦争の中で、邪視も一人で異星人たちを蹂躙していました。
もし邪視が呪いの家を展開すれば、カシマレイコのような戦績は簡単に得られます。
邪視に匹敵するほどの強さを持っていると同時に、バモラの怪獣服や異星人集団ボスのスーツに匹敵する硬さをカシマレイコも持っています。
綾瀬桃やバモラが最初にカシマレイコに出会った時、二人はカシマレイコを攻撃しまくっていましたが、カシマレイコは少しもダメージを受けていなかったです。
もしあの時綾瀬桃がポマードを使わなかったら、全滅していたのです。
最強クラスの強さや硬さを持っているカシマレイコのことを凄腕霊媒師の綾瀬星子でも手出せないのは当然のことです。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第118話
☆カシマレイコと空襲と廃墟
カシマレイコも、邪視も最強クラスの妖怪ですが、あの二体は全然違う過去を持っています。
邪視はずっとぼっちな生活を過ごしていましたが、カシマレイコは違います。
生前のカシマレイコは甘い恋を満喫したことがありまして、家族をも持っていました
生前のカシマレイコは幸せな生活を過ごしていましたが、数十年前の空襲でカシマレイコの人生はめちゃくちゃにされました。
ダンダダン第117話の中でカシマレイコの過去が少し描かれました。
第117話の過去から、生前のカシマレイコは凄まじい空襲を受けたことがわかりました。
あの空襲でカシマレイコの両足が酷く傷ついた上に、カシマレイコは大事な家族を失って、周りの建物が全部廃墟になりました。
空襲でカシマレイコの人生は破壊されました。
第117話や第118の中でカシマレイコの過去が描かれたとしても、カシマレイコに関する謎はまだ多く残っていますが、カシマレイコが廃墟に残っている理由に一つのヒントがありました。
カシマレイコが廃墟に残っていた理由、それはカシマレイコがあの頃のことを忘れないからです。
空襲でカシマレイコの周りにある建物は廃墟となりました。
正直戦争で建物が廃墟になるのは珍しいことではないのですが、あの時のカシマレイコはある人間を必死で探していたのです。
必死で探していましたが、カシマレイコがその人間に再会できなかったら、カシマレイコは未練を持ち、死んだあと妖怪になったと考えられます。
☆カシマレイコと怨念
数十年が経ちましたが、カシマレイコはいまでもあの時の空襲に対して凄まじい怨念を抱いています。
空襲は生前のカシマレイコの人生をめちゃくちゃにしたので、カシマレイコが怨念を抱いているのは仕方ないのです。
怨念を持っているのは珍しいことではないのですが、カシマレイコが抱いている怨念が強すぎたから、カシマレイコはこれほどの強さを持っています。
怨念の強さは妖怪や幽霊の強さに反映されます。
妖怪や幽霊が抱く怨念が強ければ強いほど、彼らは強い力を得られます。
最強クラスの邪視も地底人や鬼頭一家に対して凄まじい怨念を抱いているから、それほどの強さを得たのです。
カシマレイコの強さの根源は邪視やバモラが愛用している怪獣服と同じ、怨念です。
怨念がある限り、カシマレイコはずっと最強でいられます。
☆カシマレイコと綾瀬桃の因縁
綾瀬桃が廃墟に入ってしまい、カシマレイコにも手を出したから、カシマレイコはずっと綾瀬桃のことが嫌いだったのです。
カシマレイコはずっと綾瀬桃に罰を与えようと考えていましたが、ダンダダン第118話の中で、カシマレイコは綾瀬桃を諦めてくれました。
第118話の中でカシマレイコは何も言わなかったのですが、これでカシマレイコが綾瀬桃を襲える一週間が終わりますので、綾瀬桃はカシマレイコの悪夢から解放されます。
綾瀬桃はついにカシマレイコという脅威から解放されましたが、それでカシマレイコが完全に退場するとは思えません。
カシマレイコはこれからもストーリーに関わると思います。
なぜならカシマレイコの未練はまだ達成されていないからです。
カシマレイコは確かに最強最悪の妖怪ですが、妖怪や幽霊は未練があるから存在するものです。
未練を果たせば、妖怪や幽霊は成仏し、世界から消えてしまいます。
カシマレイコの未練は綾瀬桃に関係がないのですが、カシマレイコが皆の代わりに異星人大艦隊を潰したのは事実です。
この事実が存在する限り、カシマレイコは高倉健や綾瀬桃たちの恩人でもありますので、皆がそのままカシマレイコのことを無視するとは思えません。
そして綾瀬桃のお婆ちゃん、綾瀬星子は仁義のある女性なので、カシマレイコの活躍を聞けばお礼をすると思います。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第118話
☆カシマレイコとの呪いの力
最強最悪の妖怪、カシマレイコがどんな未来を迎えるのかがダンダダンのこれからのストーリーに関わる可能性はあります。
圧倒的な強さを持つカシマレイコが高倉健や綾瀬桃たちに力を貸してくれるのなら、彼らはこれからも多くの困難を乗りこえられます。
いまでも地底人は綾瀬桃に復讐するために暗躍している上に、シュメール人はまだ解放されていないので、高倉健や綾瀬桃たちはまだまだ新たな戦力が必要です。
凄まじい怨念を持つカシマレイコが仲間になってくれるはずがないのですが、呪いの力を譲ってくれれば話は変わります。
虚空を何度も出入りしていた坂田金太は確実に霊力を持っているので、彼はカシマレイコの力を受け継ぐ資格を持っています。
坂田金太だけではありません、高倉健のもう一つのナッツに触ればどのキャラクターも霊力が覚醒しますので、カシマレイコの力を受け継げる者はたくさんいます。
綾瀬桃のギャル友のリリナや高倉健のクラスの学級委員長もカシマレイコの呪いの力を受け継ぐ人選です。
☆カシマレイコの家族
ダンダダンの第117話や第118話の中でカシマレイコには家族がいて、空襲で家族を失ったことがわかりましたが、カシマレイコの家族がどんな結果を迎えたのかが大きな疑問です。
第118話の中で登場した男性の恋人が既に死んだ可能性は高いのですが、第117話の中でカシマレイコが探し回っている人間が生き残れた可能性はあります。
第117話の中で足を酷く傷ついた人間がカシマレイコである可能性は高いです。
そしてカシマレイコが必死で探している人間がお母さん、もしくは子供である可能性はあります。
カシマレイコが既に甘い恋を満喫していたことから、ダンダダン第117話の中でカシマレイコが必死で探しているのはお母さんではなく、子供だったと考えられます。
なぜなら空襲の時のカシマレイコの足は使えない状態にいますので、お母さんを探すよりも、恋人を探した方が安全だからです。
そしてあの時のカシマレイコの足はもう使えないので、お母さんがカシマレイコを置いて、どこかへ遠く離れることは考えられません。
空襲の時、カシマレイコから遠くへ離れていたのは、カシマレイコが必死で探していたのは子供の方だと考えられます。
カシマレイコが妖怪になったことから、カシマレイコは子供を見つけられずに死んでいたと考えられますので、その子供は空襲を乗りこえて、一人で生き残れた可能性はあります。
空襲は数十年前のことだから、カシマレイコはもう子供の顔がわからないと思いますが、もしカシマレイコが子供に再会できれば、未練を果たし成仏することが可能です。
長い時間が経ったからカシマレイコの子供が既に死んだ可能性もありますが、もし子孫が残っていれば、カシマレイコには再会を果たせるチャンスがあります。
☆カシマレイコの謎
いまでもカシマレイコに関する謎は多く残っています。
残っている謎の中で最も気になっているのはカシマレイコの違和感が強い外見です。
同じ最強クラスの強さを持つ邪視は元が子供だから、体型と外見は違和感がなかったのですが、カシマレイコは大人の体をしているのに、子供のような服装をしています。
もちろんカシマレイコがそのような服を着ていたのはただの偶然である可能性はありますが、妖怪や幽霊の服装は意のままに変えられるのです。
生前のアクロバティックさらさらはダンスが好きな人間だったから、アクロバティックさらさらは赤いワンピースを着ていました。
生前の邪視は服を着ていなかった子供なので、服を着る習慣がないから邪視は裸の方がよかったのです。
もしカシマレイコが偶然ではなく、理由があったから子供のような恰好をしているのなら、カシマレイコは子供のことを忘れないように子供のような恰好をしていたと考えられます。
これは根拠のない推測ですが、カシマレイコが子供のような恰好をして、子供のように行動していたのは事実です。
カシマレイコが邪視のように、正体が子供だった可能性はありますが、カシマレイコの体は大き過ぎます。
妖怪や幽霊は服を変えられますが、体型を変えられない模様です。
邪視は元が子供だから、邪視の体型は子供並みでした。
アクロバティックさらさらは元が大人だから、アクロバティックさらさらの体は大きかったです。
カシマレイコの体の大きさから、元が子供である可能性は低いので、カシマレイコはずっと子供を演じていたと考えられます。
そしてカシマレイコが子供を演じていたことに必ず意味があると思います。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。