出典:鈴木央(著)黙示録の四騎士第107話
黙示録の四騎士の中に登場するモートラックは混沌の騎士の一人であり、パーシバルの情報をある程度把握している人物でもあります。
パーシバル自身も知らないことですが、彼とモートラックには特殊な因縁があります。
パーシバルやモートラックには血縁関係がないのですが、モートラックはパーシバルの親戚なのです。
親戚ですが、モートラックは狂王アーサーや永遠の王国のために、パーシバルを殺そうとしました。
パーシバル自身は知らないのですが、モートラックは彼の情報を掴んでいるので、今回はモートラックについて考察してみたいと思います。
☆イロンシッドの義弟
モートラックは同じ混沌の騎士であるイロンシッドが愛していた妻の弟です。
モートラックの姉はパーシバルのお母さんではなく、ディオドラのお母さんです。
ディオドラはイロンシッドが愛している息子で、混沌の騎士として活躍している理由でもあります。
モートラックについて判明した情報は少ないのですが、それでも彼がディオドラに対面したシーンがありました。
モートラックがディオドラと仲良く会話をしたところから、モートラックはイロンシッドからある程度の情報をもらったと考えられます。
ディオドラの正体、ディオドラが永遠の王国に残る理由やパーシバルの秘密をモートラックはイロンシッドから情報をもらったと思います。
モートラックがどうして混沌の騎士になったのかは判明されていませんが、その理由もディオドラにあると思います。
ディオドラはモートラックの姉の実の息子なので、姉の子を守るためにモートラックはどんな仕事も受けるのでしょう。
☆モートラックと永遠の王国
モートラックは永遠の王国の人間であり、混沌の騎士として小部隊を率いています。
狂王アーサーは部下を大切にしないような人間ですが、モートラックは部下を大切にする人間です。
小部隊が魔界で多くのトラブルに巻き込まれたとしても、モートラックは最後まで仲間たちを諦めませんでした。
そしてモートラックは人間として魔界での危機を次々に乗り越えていきました。
黙示録の四騎士の世界において人間という種族は非常に弱いので、他の種族と戦えればすぐに不利になってしまいます。
ですが、モートラックは彼の知恵で魔界の中にいる黙示録の四騎士のガウェインや魔神族をも制圧しました。
モートラックのそのリーダーシップと知恵はアーサー王や永遠の王国に必要なものです。
モートラックは他の種族よりも弱い人間でも、見事に仕事を仕上げています。
出典:鈴木央(著)黙示録の四騎士第107話
☆モートラックと黙示録の四騎士
混沌の騎士である以上、黙示録の四騎士の全員はモートラックの敵です。
黙示録の四騎士はいずれ狂王アーサーや永遠の王国を倒す存在になるとはいえ、モートラックは少年少女を全員殺そうとていました。
モートラックは黙示録の四騎士を脅かせるほどの力や知恵を持っていますが、それでも彼やその仲間たちが勝つのは難しいです。
なぜなら力の差がありすぎるからです。
パーシバルは黙示録の四騎士の第117話の中で陰陽獣のベヒモスを眠らせていたので、これから黙示録の四騎士たちは全力で戦えます。
モートラックは運よくガウェインを抑えられたとしても、ランスロットやトリスタンを倒すのは不可能です。
真に怖いのはランスロットで、ランスロットはあの狂王アーサーと互角以上に戦えますので、モートラックには勝ち目がないのです。
☆モートラックが知る情報
モートラックはある程度パーシバルの情報を把握していますが、彼が一体どんな情報を掴んでいるのかが大きな質問です。
モートラックが掴んでいるパーシバルの情報について二つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それはパーシバルが生命の精霊であるという情報です。
パーシバルが黙示録の四騎士だとしても、パーシバルはただの少年である上にイロンシッドの息子でもありますので、モートラックがずっと彼を殺そうとしていたのはおかしなことです。
モートラックは情のある人間なので、本当のパーシバルに手を出そうと思わないはずですが、もし彼が既にパーシバルの正体を知っていれば、話は変わります。
今のパーシバルは体が生命の精霊に乗っ取られているので、本当のパーシバルではないのです。
この状態のパーシバルを倒せば、狂王アーサーや永遠の王国の敵を潰せる上に、本当のパーシバルをも解放できる可能性がありますので、モートラックはそれでずっと全力で戦っていたと考えられます。
二つ目の可能性、それはパーシバルが陰陽獣のベヒモスを眠らせるほどの力を持っているという情報です。
パーシバルは他の黙示録の四騎士よりも弱いのですが、彼はどの黙示録の四騎士よりも凄まじい可能性が潜んでいます。
パーシバルの正体は生命の精霊なので、底が見えないほどのポテンシャルを持っていてもおかしくありません。
モートラックは既にこのことを知っていたから、ずっとパーシバルを警戒していた可能性はあります。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。