出典：鈴木央（著）黙示録の四騎士第117話
黙示録の四騎士の中に登場するバルギスはパーシバルを育てていた聖騎士です。
バルギスは混沌の騎士のイロンシッドの父であり、狂王アーサーを従えていた聖騎士でしたが、バルギスはパーシバルのために裏切者になりました。
バルギスは自分の信仰よりも、自分の国よりも、幼いパーシバルを選んだのです。
バルギスはパーシバルを拾い、育ててあげた張本人なので、彼はアーサー王やパーシバルのことをよく知っているのですが、彼は事実を伝える前に息子のイロンシッドに殺されました。
パーシバルの問題でバルギスは惨い最後を迎えましたが、それでもバルギスは後悔しなかったです。
なぜならバルギスはずっとパーシバルのことを愛していたからです。
バルギスの愛があったからパーシバルは立派な少年に成長したので、今回は聖騎士のバルギスについて考察してみたいと思います。
☆バルギスと狂王アーサー
バルギスは狂王アーサーに従えていた聖騎士でしたが、バルギスは突然狂王アーサーを裏切りました。
アーサー王や混沌の騎士にとってバルギスは最低の裏切り者ですが、バルギスにとっても同じです。
バルギスにとってアーサー王や混沌の騎士たちも裏切り者です。
バルギスがアーサー王たちを裏切った理由はまだ判明されていませんが、バルギスは孫のパーシバルのために皆を裏切ったと思います。
実の息子や忠義を誓っている王よりも、バルギスは可愛い孫を選びました。
バルギスは単にパーシバルを育てただけではなく、孫のパーシバルのためにいろいろしてくれました。
パーシバルのために、バルギスは傷ついた状態で、リオネス王国の国王、メリオダスに助けを求めていました。
実の息子や忠義を誓っている王ではなく、バルギスが可愛らしい孫を選び、可愛らしい孫のためにいろいろしてくれたおかげで、パーシバルは立派な少年に成長できました。
☆バルギスと永遠の王国
バルギスの過去は描かれていませんが、彼は永遠の王国の人間だった可能性はあります。
バルギスが永遠の王国の人間で、狂王アーサーを従えていたから、彼は永遠の王国と世界の繋がりに気づいたと思います。
可愛らしい孫のためとはいえ、永遠の王国にとってバルギスは最低最悪の裏切り者です。
永遠の王国で何かを生み出す毎に、世界の一部は削られるという情報をメリオダスに教えたのはバルギスでした。
パーシバルのためだったとはいえ、バルギスは永遠の王国の秘密を簡単に漏らしました。
それだけではありません。
バルギスが勝手にパーシバルの面倒を見たから、パーシバルは完全な少年に成長できました。
パーシバルが愛を受けすぎたことに問題はありましたが、もしパーシバルが愛を受けなかったら、更に大きな問題になります。
出典：鈴木央（著）黙示録の四騎士第117話
☆親子喧嘩
聖騎士バルギスを殺した犯人は他でもなく、混沌の騎士の一人、イロンシッドでした。
そしてパーシバルを捨てたのは他でもなく、イロンシッドでした。
イロンシッドはゲス野郎ではないのですが、それでも彼は実の家族に手を出してしまったのです。
イロンシッドがバルギスと決裂した理由はまだ判明されていませんが、その理由はパーシバルにあると思います。
パーシバルという人間は確かに存在しますが、今の彼は本当のパーシバルではなく、生命の精霊が彼の体を乗っ取りました。
生命の精霊はやるべきことがあったからパーシバルの体を乗っ取ったのですが、体を乗っ取っている間に生命の精霊は記憶を失ったから、ずっと体から出られませんでした。
黙示録の四騎士の第１１７話の中で、プニシバルはパーシバルに事実を伝えました。
パーシバルは昔のことを忘れてしまいましたが、イロンシッドやパーシバルを育てていたバルギスは全部知っているはずです。
今のパーシバルは本物ではなく、恐ろしい生命の精霊だから狂王アーサーのために殺すべきだとイロンシッドはそう思っていたと考えられます。
そしてパーシバルが本物でなくても、彼のことを全力で育てたいと思ったからバルギスは皆を裏切ったと思います。
☆心優しい老人
バルギスは間違いなく素敵なお父さんであり、素敵なおじいちゃんでもあります。
自分の息子、イロンシッドと決裂したとしても、バルギスはイロンシッドの代わりにパーシバルの面倒を見ていました。
パーシバルの正体がどんなものだとしても、イロンシッドがパーシバルを育てる責任を放棄したのは事実です。
それは誰にも許されない事実です。
なぜならイロンシッドは育てないのではなく、イロンシッドは能力や財を持っているのに、パーシバルを育てることを諦めたのです。
本来、実の親が自分を捨てたことに誰もが怒るはずですが、パーシバルの心にはずっと負の感情がなかったのです。
バルギスがたくさんの愛をパーシバルに注いだから、パーシバルは健全で元気な少年に成長できました。
それだけではありません。
バルギスはパーシバルに復讐しろと全く言わなかったです。
自分の息子に殺されたとしても、自分の息子が化け物になったとしても、バルギスはイロンシッドの悪いことを全くパーシバルに教えていなかったです。
バルギスはパーシバルの心に負の感情を残していなかったから、パーシバルは彼の望み通り旅に出られて、優しい仲間たちにも出会えたのです。
バルギスの選択でパーシバルは復讐の兵器になれるのですが、バルギスは最後まで心優しいおじいちゃんでした。
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