出典:鈴木央(著)黙示録の四騎士第112話
黙示録の四騎士の中に登場するミニパーシバルはパーシバルの専用の魔力人形で、第112話の中で自分のことをツァルラ・ンドゥとしてパーシバルに紹介しました。
パーシバルはずっと自分の魔力人形を頼っていましたが、実はパーシバルは魔力人形のことをよく知らないのです。
ミニパーシバルがどうして意識を持っているのか、どうしてミニパーシバルが存在するのか、ミニパーシバルといろいろな困難を乗りこえて来たのに、パーシバルは何も知らなかったのです。
パーシバルは何も知らないのですが、ミニパーシバルはパーシバルについて何でも知っています。
そしてパーシバルは昔のことを完全に忘れてしまいましたが、ミニパーシバルは何でも覚えています。
昔のミニパーシバルはただの特殊武器でしたが、成長したミニパーシバルはパーシバルを導けるような存在になりました。
ツァルラ・ンドゥはパーシバルやミニパーシバルの秘密を解くための鍵なので、今回はツァルラ・ンドゥについて考察してみたいと思います。
☆我ら大いなる者の一端なり
ツァルラ・ンドゥは魔神語で、その意味は我ら大いなる者の一端なりです。
黙示録の四騎士の第112話の中で、成長したミニパーシバルは自分のことをツァルラ・ンドゥとして紹介しました。
ミニパーシバルが急に成長したことに誰もが驚きましたが、もし彼が言っていることが本当なら、パーシバルはいずれ覚醒する可能性はあります。
我ら大いなる者はパーシバルのことを指している可能性が非常に高いです。
パーシバルは昔のことをすっかり忘れてしまいましたが、幼い頃の彼は魔神族を救った上に、巨獣ベヒモスをも眠らせました。
今のパーシバルは弱体化されましたが、それでも彼は我ら大いなる者になる素質はあります。
我ら大いなる者がパーシバルのことであれば、その一端なりはミニパーシバルのことを指していると考えられます。
ミニパーシバルは自我を持っていて、パーシバルでも知らないことを知っていますが、それでもミニパーシバルはパーシバルの一部です。
そしてパーシバルが成長すれば成長するほど、ミニパーシバルもその影響を受けます。
パーシバルの過去に何があったのかは判明されていませんが、ミニパーシバルは全部知っていますので、彼はパーシバルを上手く導けます。
ミニパーシバル自身もパーシバルが我ら大いなる者に戻るのを望んでいますので、ミニパーシバルは全力で協力してくれるのでしょう。
☆パーシバルの過去を知る魔力の人形
ミニパーシバルは魔力人形ですが、パーシバルの過去を全部知っています。
パーシバル自身は過去のことをすっかり忘れたのに、ミニパーシバルは巨獣ベヒモスに出会ったことをも覚えています。
そしてミニパーシバルはパーシバルが記憶を忘れた理由をも知っています。
ミニパーシバルは全部知っていますが、それでもパーシバルに本当のことを教えてくれなかったのです。
パーシバル自身は過去のことを思い出したいと思っていないので、ミニパーシバルが黙っていても問題はなかったです。
パーシバルが過去を忘れてしまった理由について二つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それは過去の記憶が封印されたからです。
パーシバルは幼い頃から魔界に適応した上に、魔神語を把握して、巨獣ベヒモスをも眠らせました。
パーシバルは幼い頃からどの子供よりも強いのですが、その代わりに彼の存在は遅かれ早かれ狂王アーサーに気づかれます。
目的のためであればアーサー王は手段を選ばないので、パーシバルのおじいちゃんは彼を守るために記憶を封印した可能性があります。
二つ目の可能性、それはイロンシッド卿が記憶を操作したことです。
イロンシッドはパーシバルの実の父親ですが、イロンシッドはパーシバルのことを全然受け入れていなかったです。
パーシバルが父親に捨てられていた間に、イロンシッドはもう一人の息子、ディオドラを愛していました。
ディオドラは元々亡くなった人物なので、彼がどうしてイロンシッドのそばへ戻れたのかは誰もわかりません。
パーシバルはイロンシッドにとってどうでもいい存在なので、イロンシッドはディオドラのためにパーシバルを犠牲にした可能性があります。
パーシバルは運命に選ばれた一人なので、結果的にパーシバルは生きていますが、その過程で記憶を失ったと考えられます。
出典:鈴木央(著)黙示録の四騎士第112話
☆パーシバルの経験を知る魔力の人形
パーシバルの過去ではなく、ミニパーシバルはパーシバルの経験をも把握しています。
パーシバルがどこで何をしたとしても、どこでどんな感情を抱いてもミニパーシバルは知っています。
ミニパーシバルは魔力人形ですが、彼は誰よりもパーシバルのことを知っています。
そしてミニパーシバルはパーシバルの周りにいる人間たちに感情をも抱いています。
黙示録の四騎士の第113話の中で、ミニパーシバルは混沌の騎士の一人、ペルガルドに感謝の気持ちを抱いていました。
ぺルガルドとの一戦でパーシバルは魔力「希望」を覚醒できたので、ぺルガルドはミニパーシバルにとっての恩人です。
本来魔力人形はただの技なのに、ミニパーシバルは違います。
主のパーシバルのためであれば、ミニパーシバルは自ら判断して最適な行動を取ります。
パーシバルはミニパーシバルのことをよく調査しなかったので、パーシバルはいまでもミニパーシバルのことを魔力人形だと思っていますが、ミニパーシバルは魔力人形よりも意識のある分身に近いです。
そしてミニパーシバルは全盛期のパーシバルの力を引き継いでいますので、ミニパーシバルは全盛期のパーシバルが用意した分身であると考えられます。
☆希望の最大の武器
魔力人形のミニパーシバルが成長する時はいつもパーシバルが希望を感じた時です。
黙示録の四騎士の第112話の中でパーシバルは魔神族の希望を感じたから、ミニパーシバルは完全な姿に成長しました。
パーシバルの成長と同じように、ミニパーシバルも一段階ずつ成長してきました。
ミニパーシバルは知能がない状態から、はっきりと知能や意識を持つ魔力人形に成長しました。
今のミニパーシバルは主の代わりに強敵と戦える上に、戦況の分析や主にアドバイスをくれることも可能になりました。
黙示録の四騎士の第115話の中で、ミニパーシバルは気配を隠していた混沌の騎士たちのことにも気づきました。
誰から見てもミニパーシバルの方がパーシバルよりも強いのですが、ミニパーシバルはパーシバルの方が更に強くて尊いと言いました。
パーシバルがいつ全盛期に戻れるのかはわかりませんが、ミニパーシバルは今のパーシバルの最大の武器です。
ミニパーシバル自身が強いのはもちろん、彼は豊富な知識や経験を持っていますので、パーシバルをよく導けます。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。