出典:春場ねぎ(著)戦隊大失格第71話
戦隊大失格の中に登場する獅音海は戦闘員Dに深い因縁を持っているレッド部隊の隊員です。
獅音海も、戦闘員Dも怪人軍団幹部たちを狙っていますので、作中において、獅音海は戦闘員Dのライバルのような存在です。
昔の獅音海は礼儀正しくて明るい少年でしたが、大事な兄、獅音陸が怪人軍団幹部に殺された後、全てが変わりました。
大事な兄を失った悲しみや憎しみで、獅音海の性格は激しく変わりました。
その後、絶対に幹部に復讐すると誓った獅音海は竜神戦隊に加入しました。
獅音海が入ったのは最強のレッド部隊ですが、レッド部隊はただの飾りなので、獅音海は前線で活躍するチャンスがなかったのです。
幹部を殺すどころか、獅音海は怪人軍団幹部を見つけることすらできませんでした。
幸いなことに、竜神戦隊と怪人勢力は激しい真っ向勝負を始めたので、獅音海に復讐するチャンスが訪れました。
どれほど時間が経っていても、誰に何を言われても、負の感情を抱いている獅音海はずっと怪人軍団幹部を追っていたので、今回は獅音海について考察したいと思います。
☆大戦隊に残った一人
竜神戦隊やレッドキーパーが天から地上に墜落したとしても、獅音海は竜神戦隊に残っていました。
竜神戦隊やレッドキーパーがやばいものだと獅音海は知っていますが、それでも彼は離れたいと思っていなかったです。
獅音海が竜神戦隊に残った理由は非常にシンプルです。
それは憎き怪人や怪人軍団幹部を全部討伐したいからです。
憎き怪人を全部討伐して、兄の復讐を果たすのが獅音海の唯一の目的です。
獅音海は凄まじい覚悟を持っていますが、竜神戦隊の力がなければ彼は永遠に幹部を討伐できないのです。
狡猾な幹部たちは絶対に見つけられない場所に隠れている上に、チート級の能力をも持っているので、獅音海は情報や武器が必要です。
今の竜神戦隊は何の取柄もない組織ですが、竜神戦隊は必要なものを全部持っています。
一人だけなら絶対に幹部を討伐できないのですが、竜神戦隊に残っていれば、可能性はあります。
☆獣のような闘争心を持つ男
獅音海は作中で登場した時から獣のような闘争心を持っていました。
兄、獅音陸を失ったあの日から、獅音海は完全に変わりました。
竜神戦隊の上層部には影響を与えていませんが、無位階隊員において、新人隊員において、獅音海は彼らに強く影響していました。
獅音海はいつでも明白な目標を持っていて、その目標へ向かって必死で進んでいますので、彼は絶対に迷わないのです。
たとえ誰が現れても、たとえ何があっても、獅音海の獣のような闘争心は永遠に変わらないのです。
全ては兄の復讐のため。
戦闘員Dは似ているようなものを持っていましたが、それでもこの二人には決定的な違いがありました。
それは頭の良さです。
戦闘員Dは理想や覚悟を持っていますが、彼は何も知らないので、どんな時に誰と組むべきなのかを見分けることすらできませんでした。
獅音海は頭のいい人間なので、どんな時に何をするのか、誰を利用するのか、獅音海はある程度把握しています。
出典:春場ねぎ(著)戦隊大失格第71話
☆レッド部隊の重要隊員
獅音海は適応手術や神具レプリカを受けていませんが、それでも彼はレッド部隊にとって非常に重要な隊員です。
レッド部隊の新入りでも、獅音海は凄まじい覚悟や胆力を持っているので、獅音海はこの二つの長所で重要な隊員になりました。
怪人勢力において最底辺な戦闘員でも不死身を持っていて、力で何とか討伐するのは不可能です。
そして怪人軍団幹部はどれもがチート級の能力を持っているので、実戦で幹部を討伐するのはとても難しいです。
獅音海は新入りですが、彼の覚悟や胆力は本物なので、無事に全ての危機を乗りこえられていました。
獅音海はまだ神具レプリカや適応手術を受けていませんが、彼は元々スペックが高い人間です。
これから更に多くの怪人と戦い、更に多くの経験を積んでいけば、獅音海は更に成長します。
☆ペルトロラとの因縁
獅音海は怪人軍団のとり「酉」の幹部、ペルトロラに凄まじい憎しみや怒りを抱いています。
どの幹部が獅音陸を殺した犯人なのかはずっと謎でしたが、戦隊大失格の第113話の中で、獅音海はあることを言い出しました。
「ありがとうなア 兄さんの仇を何度も取らせてくれて」、獅音海はペルトロラにそう言いました。
このセリフから、ペルトロラが獅音陸を殺した犯人だとわかります。
怪人教の信者たちを含めて、ペルトロラは多くの人間を殺していたので、その中に獅音陸がいてもおかしくありません。
もしペルトロラが本当に獅音陸を殺した犯人ならば、竜神戦隊にとってはメリットが多いです。
真っ向勝負の中に薄久保薬師は大怪人デスメシアの姿を投入したので、本物の神具を持っているドラゴンキーパーたちは一時的に負けてしまいました。
ドラゴンキーパーが死んだわけではないので、時間が経てば再び戦えますが、ここで注意すべきはペルトロラの行動です。
真っ向勝負が始まってから、ペルトロラはずっと戦場に出なかったので、ペルトロラだけが完全な状態にいます。
もしこの時、ペルトロラがドラゴンキーパーに奇襲を仕掛ければ、今度こそドラゴンキーパーたちは全滅します。
ですが、ここで獅音海がペルトロラと戦い、ペルトロラの足止めをすれば、ドラゴンキーパーたちがその間に蘇生することができます。
そして運よく獅音海がペルトロラに強烈な一撃を与えられれば、ドラゴンキーパーがペルトロラを倒すのは簡単です。
☆獅音海とレッドキーパー
レッドキーパーは獅音海の上司ですが、彼の時間を無駄にしていた最低な人間でもあります。
レッドキーパーは最初から怪人軍団幹部がいるのを知っているのに、レッドキーパーは獅音海(竜神戦隊に加入する前の)に何も伝わらなかったです。
このせいで獅音海は多くの時間を無駄にしました。
竜神戦隊に加入した後、獅音海は狙い通りレッド部隊に加入しましたが、レッドキーパーは最低な上司なので、獅音海が活躍する機会がなかったです。
戦闘員Dはグリーン部隊に加入した後、ずっと前線で活躍していたのに、獅音海は幹部と出会うことすらできませんでした。
レッド部隊に加入した後も、レッドキーパーは獅音海の時間を無駄にしていたのです。
獅音海はまだ若いので、時間はたくさんありますが、レッドキーパーは獅音海の時間を無駄にしていた上に、彼の人生を狂わせた張本人でもあります。
☆獅音海と竜神戦隊の秘密
獅音海はピンクキーパーやグリーン部隊の従一位の翡翠かのんと同じく、怪人軍団幹部のことが大嫌いです。
幸せだった人生が急に妙な生き物に潰されたので、怪人軍団幹部のことが許せないのは仕方ないことです。
あの三人は怪人軍団幹部を全部殺したいほどの覚悟を持っていますが、彼らはまだ竜神戦隊の闇を知らないのです。
竜神戦隊のどす黒い過去を知れば、獅音海たちは狂ってしまうのでしょう。
獅音海たちが大っ嫌いの怪人軍団幹部はレッドキーパーやイエローキーパーの実験で生み出した産物でした。
鈴桐六子やその家族を研究し、忌まわしき実験を進めていた間に、怪人軍団幹部という特殊な生物が誕生しました。
獅音海たちは幹部こそが元凶だと思っていますが、それは違います。
獅音海たちがいる竜神戦隊こそが、元凶だったのです。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。