出典:春場ねぎ(著)戦隊大失格第48話
戦隊大失格に登場する竜神戦隊は13年前に創設された組織だと若者たちや怪人軍団の戦闘員たちは思っていますが、実は20年前に特撮版のドラゴンキーパーが既に存在していました。
今も特撮版のドラゴンキーパーを覚えている人間は少ないのですが、その特撮ドラマは多くの人間に影響を与えました。
そして今も特撮版のドラゴンキーパーが好きな人間もいます。
20年前の特撮版、ドラゴンキーパーがいたから、竜神戦隊は創設されたので、今回は特撮版ドラゴンキーパーについて考察してみたいと思います。
☆竜神戦隊のルーツ
20年前、戦隊大失格の世界で有名な特撮ドラマ、ドラゴンキーパーが放送されました。
名前通り、特撮ドラマのドラゴンキーパーは五人のヒーロー、ドラゴンキーパーが怪人を撃退するストーリーです。
当時のドラゴンキーパーはすごく人気があって、人々に影響を与えていました。
怪人保護協会の代表理事である薄久保薬師はその影響を受けた一員です。
ドラゴンキーパーは有名ですが、所詮ただの特撮ドラマ、ドラゴンキーパーたちは神具を持っていなければ、敵対組織も抜きん出た能力を持っていません。
ドラゴンキーパーでも、敵対組織でも、全員被り物を着ている人間で、シナリオ通りに演技をしていただけです。
特撮ドラマが放送された当初、誰もがドラゴンキーパーや怪人軍団に実際に触れると思っていませんでしたが、その七年後に全てがかわりました。
☆13年前に起きたこと
特撮ドラマのドラゴンキーパーが放送された七年後に、戦隊大失格の世界に大きな変化がありました。
なぜなら抜きん出た能力を持つ怪人軍団の幹部たちが浮遊城とともに地上に現れたからだ。
幹部たちは全員が世界征服を目指していて、一般人が勝てる相手ではないのですが、不思議なことが起きました。
それはドラゴンキーパーたちが実際に人々の前に現れて、邪悪な幹部たちに立ち向かいました。
ドラゴンキーパーたちが実際に現れたことは十分驚きなのに、たった一年でドラゴンキーパーたちは幹部の討伐に成功して、浮遊城を攻め落としました。
このビッグニュースは人々にとって間違いなく最高のお知らせです。
人々が再び平和な生活を過ごしたのはドラゴンキーパーたちのおかげなので、ドラゴンキーパーのファンは急激に増えました。
それ以来、ドラゴンキーパーたちが所属する竜神戦隊は12年の間玉座を座り続けていました。
出典:春場ねぎ(著)戦隊大失格第87話
☆昔VS現在のドラゴンキーパー
時間が経ていくと同時に、戦隊大失格の世界にいろいろな物が変化しましたが、ドラゴンキーパーたちの顔やスーツは全然かわっていないのです。
今の竜神戦隊のドラゴンキーパーたちは20年前と同じ格好をしていて、ピンクキーパーに至っては昔も、今も素敵なスタイルを持っています。
これはとても不思議なことです。
今のドラゴンキーパーたちが20年前にすごく似ているのはただの偶然だとは考えられません。
おそらくこれはレッドキーパーの赤刎創星がずっと皆のイメージを守っていたから、皆は20年前に似ているのです。
戦隊大失格の第74話の時、ブルー部隊の従一位である藍染小町が正一位になりたいと言った途端、赤刎創星はすぐにブチ切れました。
赤刎創星が必死で藍染小町を止めて、二代目のブルーキーパーである蒼馬圭介を復職させたのは20年前のドラゴンキーパーのイメージを守るためだと考えられます。
赤刎創星は特撮ドラマのドラゴンキーパーが大好きな一人で、このイメージを守りたいのはおかしくありません。
そしてピンクキーパーの桜間日世々良を勧誘したのもイメージを守るためです。
戦隊大失格の世界の中に美人は多いのですが、圧倒的なスタイルや美貌を同時に持っているピンクキーパーを担えるのは桜間日世々良だけです。
スタイルや美貌の他に、桜間日世々良は戦う覚悟をも持っていますので、ピンクキーパーに最適な人選です。
赤刎創星が皆のイメージを守っていたから、昔も、今もドラゴンキーパーは人々に愛されています。
☆皆の憧れ
特撮ドラマのドラゴンキーパーが存在していることから、一つのことに納得ができました。
それが皆がドラゴンキーパーに憧れを抱いている理由です。
12年前、怪人軍団の戦闘員たちと不平等条約を結んだあの日から、竜神戦隊が正義のために動く組織であるイメージはどんどん弱くなっています。
12年の間に竜神戦隊は確かに超有名な組織になりましたが、ほとんど商業活動しかやっていません。
このような組織に人々が心から尊敬し、憧れを抱いて、その一員になりたいと思うのがすごく不思議だと思っています。
ですが、20年前の特撮ドラマ、ドラゴンキーパーがヒーローという物をかっこよく、立派に撮影したから、やっと皆の気持ちを理解できました。
人々は13年前から存在した竜神戦隊ではなく、20年前に存在した竜神戦隊からヒーローという物を知って、感動したのです。
グリーン部隊を裏切った隊員、若葉京助隊員も20年前のドラゴンキーパーの影響を受けたと考えられます。
そして皆が20年前のドラゴンキーパーに憧れを抱いているから、今の竜神戦隊を知った時、思わずがっかりしたのでしょう。
☆戦闘員でも知らなかった過去
最初に怪人軍団の幹部に立ち向かおうと決めたのは誰なのかは判明されていませんが、その者は人々が好きだったドラゴンキーパーの設定を使いました。
ドラゴンキーパーの設定や人数などを全部使って、五人で邪悪な怪人軍団に立ち向かいました。
20年前のドラゴンキーパーの設定を使ったのは人間だけではありません、怪人軍団もまた特撮ドラマの設定を参考にしました。
20年前のドラゴンキーパーの中には既に戦闘員という概念があって、幹部たちはマンパワーを増やすために、戦闘員を作り出せました。
幹部たちは全員が抜きん出た能力を持っていますので、戦闘員という生き物を問題なく作り出して、量産しました。
作られた戦闘員は幹部たちのことを生みの親だと思っていて、全ての指示に従いましたが、幹部たちにとって戦闘員はどうでもいい存在です。
なぜなら戦闘員という概念を作ったのは幹部ではなく、地上人だったのです。
戦闘員は立派なマンパワーになれますが、所詮は地上人のアイディアで作られた生き物なので、彼らを大切にするという思いは当然幹部たちにはなかったのです。
とり「酉」の幹部のペルトロラやへび「巳」の幹部のマガディアが簡単に戦闘員を見捨てたのがその理由です。
出典:春場ねぎ(著)戦隊大失格第87話
☆怪人を守る理由
どうしてこの世界に邪悪な怪人たちを守りたい人間が存在しているのか、グリーン部隊の従一位の翡翠かのんはずっとその答えを知りたかったのです。
翡翠かのんは怪人軍団の幹部たちにより幸せだった家がつぶされたので、彼女は怪人軍団の幹部たちが許せないのです。
そして怪人軍団の味方になろうとする人間たちを翡翠かのんは大嫌いです。
翡翠かのんの質問に答えは存在しないように見えますが、実は20年前からその答えは存在しました。
どの作品でも主人公を応援したい者がいれば、悪役を応援したい者も存在します。
20年前のドラゴンキーパーはヒーローという物を見せてくれたと同時に、その敵対組織の魅力をも民衆に伝えていました。
薄久保薬師のように、特撮ドラマのドラゴンキーパーを見た後、怪人たちに惚れた人間は実際に存在しています。
存在しているから、たとえ怪人軍団が世界征服を企んでいたとしても、怪人を守りたい人間がいます。
怪人が大好きな人間からすれば、彼らはただ自分の憧れを応援したいだけです。
ドラゴンキーパーに憧れを抱いて、竜神戦隊に加入した者たちと大きな差はありません。
☆竜神戦隊の変化
20年前の竜神戦隊はただの特撮ドラマでしたが、今では民衆が最も愛している組織です。
真実を知らない民衆にとって竜神戦隊は最高の組織ですが、真実を知っている民衆にとって竜神戦隊は最低な組織です。
抜きん出た能力を持つ怪人軍団の幹部たちから人々を守ったのは竜神戦隊のドラゴンキーパーたちです。
ですが、怪人軍団の下級戦闘員を利用して、稼ぎまくったのも竜神戦隊のドラゴンキーパーたちです。
竜神戦隊が正義の組織から品徳のない組織になったのは事実で、ドラゴンキーパーたちも、各部隊の従一位も知っています。
竜神戦隊がここまでかわったのは暴君であるレッドキーパー、赤刎創星が独裁を始めたからです。
赤刎創星が独裁の日々を始めたから、竜神戦隊は急激に変わりました。
ドラゴンキーパーたちのイメージは変わっていませんが、他の部分は全部かわりました。
そして赤刎創星が存在している限り、竜神戦隊の変化は止まりません。
☆謎の第35話
戦隊大失格の第48話の中で、レッドキーパーの赤刎創星がドラマを見ているシーンがありました。
赤刎創星が自分の作品を見ていたと思っていましたが、どうやらあの時の彼が見ていたのは特撮ドラマのドラゴンキーパーのようです。
特撮ドラマのドラゴンキーパーは何話まで放送されたのかは判明されていませんが、第35話は非常に有名で、すごく重要な一話です。
ドラゴンキーパーの第35話は赤刎創星がすごく気に入った一話で、薄久保薬師を影響した一話でもあります。
第35話は怪人が最もドラゴンキーパーを苦しめた一話で、レッドキーパーがリーダーシップを発揮した一話らしいのです。
第35話を見た後、薄久保薬師の怪人軍団への尊敬が増していて、怪人のために行動したいと思って、怪人保護協会の一員になりました。
ですが、一緒に第35話がすごく好きな赤刎創星はリーダーシップという物を習っていなかったです。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。