出典:春場ねぎ(著)戦隊大失格第1話
戦隊大失格の中に登場する浮遊城は怪人軍団の城であり、13年前に突如地上に現れました。
たった一年で浮遊城は陥落しましたが、浮遊城の中にいた怪人軍団の戦闘員たちはいまだに生きていて、竜神戦隊の茶番劇に付き合っています。
毎週日曜日になったら、怪人軍団の戦闘員たちは浮遊城から地上へおりて、竜神戦隊と一緒に日曜決戦という茶番劇を始めます。
浮遊城は現在でも存在していますが、これから浮遊城に大きな変化が起きますので、今回は浮遊城について考察してみたいと思います。
☆何も残されていない城
怪人軍団の幹部たちは地球侵略のために13年前に浮遊城とともに人類の前に現れましたが、たった一年で幹部たちの夢は潰されました。
竜神エネルギーや神具をも手に入れた五人のドラゴンキーパーは僅か一年で浮遊城を攻め落とし、幹部の討伐に成功しました。
勝利の果実を手に入れた後、レッドキーパーは生き残っている怪人軍団の戦闘員たちと取引をしました。
竜神戦隊は浮遊城の中にいる戦闘員たちを殺さない代わりに、これから戦闘員たちは奴隷のように竜神戦隊の命令に従います。
戦闘員たちは何の能力も持っていないすごく弱い存在なので、戦闘員たちは生きるために奴隷になるしかありません。
それが日曜決戦という茶番劇の始まりで、戦闘員たちが奴隷になろうと決めた瞬間から、浮遊城は実質壊滅しました。
戦闘員たちは食事や飲み物などがいらない生き物なので、浮遊城の中にはもう何も残されていません。
暇な時、戦闘員たちは竜神戦隊が支給したラジオを聞くことしかやることがないのです。
12年間惨めな生活を過ごしましたが、まだ生きていることに戦闘員たちは喜んでいます。
☆いまだに続いている日曜決戦
怪人軍団のとり「酉」の幹部、ペルトロラがパイロンの巣を襲った後、いろいろな事件が起きましたが、今でも日曜決戦という茶番劇が続いています。
日曜決戦は竜神戦隊が民衆にアピールする最高の舞台なので、竜神戦隊が日曜決戦を諦めるわけがありません。
圧倒的な勝利を手に入れたのに、どうして浮遊城を残したのか、どうして戦闘員たちの命を取らなかったのか、戦闘員たち自身もわかりません。
戦闘員は人間ではないので、当然人間の思考がわからないのです。
竜神戦隊が怪人軍団の戦闘員たちを見逃したのはお金を儲かる舞台が必要だからです。
竜神戦隊が浮遊城を攻め落として以来、ドラゴンキーパーたちがヒーローとして成長した描写はなかったのです。
その逆に、ドラゴンキーパーたちがお金を儲かった描写もありました。
戦闘員たちを生かしたから、竜神戦隊は日曜決戦という茶番ができて、その茶番で多くのお金や地位などを手に入れました。
竜神戦隊にとって戦闘員たちは奴隷であると同時に、お金を儲かるための道具でもあります。
出典:春場ねぎ(著)戦隊大失格第1話
☆怪人軍団の幹部たちが放棄した城
浮遊城は怪人軍団の城ですが、今は下級の戦闘員しかいません。
戦闘員たちの生みの親である怪人軍団の幹部たちは全員が浮遊城を見捨てました。
怪人軍団の幹部たちは全滅したわけではないのですが、浮遊城を奪還したいとは全然思わなかったです。
浮遊城やそこにいる戦闘員たちを見捨てた幹部たちは感情のない生き物だと思われますが、それは正しい行動です。
抜きん出た能力を持つ幹部たちは浮遊城を奪還する能力を持っていますが。奪還する必要はないのです。
浮遊城はただの城で、中には重要な物が一つもありません。
幹部たちは戦闘員を作れる能力を持っていますので、浮遊城の中にいる戦闘員たちを助けなくても、必要なマンパワーは揃えます。
浮遊城を奪還するには五人のドラゴンキーパーと戦わなければなりませんので、幹部たちは浮遊城のために戦うつもりはありません。
☆新たな支配者
12年間、浮遊城には支配者がいないのですが、これからは新たな支配者を迎えます。
それは竜神戦隊のブルー部隊です。
蒼馬圭介が四代目のブルーキーパーに復職した今、浮遊城の拠点化は続きます。
浮遊城の中にいる戦闘員たちは正式に支配されるのが嫌なのですが、誰も彼らの声を聞きません。
浮遊城の拠点化は暴君のレッドキーパーが考えた計画なので、止めることはないのでしょう。
この計画が完成した時戦闘員たちは正式に支配されますが、彼らは竜神戦隊の踏み台になるしかありません。
戦闘員たちがすごく弱いことをレッドキーパーは知っています。
知っているのに、それでも拠点化を進めたかった理由について一つの可能性が考えられます。
それはマンパワーを手に入れることです。
食事が必要ない上に、永遠に死なない戦闘員たちは最高のマンパワーです。
レッドキーパーは欲深い人間で、自分の理想のためにマンパワーを揃っていることはありえます。
ブルー部隊の皆はレッドキーパーの野望についていきたいと思っていないのですが、レッドキーパーに逆らうことはできないので、文句を言わずに浮遊城の拠点化を進めました。
☆怪人保護協会が近づく可能性
浮遊城の中にいる戦闘員たちの声は誰の耳にも届かないのですが、怪人を解放しようとする組織が正式に動き出しました。
それは第三勢力、怪人保護協会のことです。
怪人保護協会は竜神戦隊の裏をよく知っている組織で、浮遊城の中にいる戦闘員たちの状況を把握しているはずです。
把握しているのなら、これから怪人保護協会が浮遊城を解放するために動く可能性は高いです。
浮遊城を解放できれば、怪人保護協会は二つのメリットを得られます。
一つ目は当然マンパワーを手に入れることです。
どの組織にとっても戦闘員たちは優秀なマンパワーになりますので怪人保護協会は当然欲しいです。
怪人保護協会は竜神戦隊をも潰したいと思っているので、戦える者が増えれば増えるほど竜神戦隊を潰せる可能性は上がります。
二つ目は竜神戦隊の裏の顔を世間に知らせることです。
壊滅した浮遊城は竜神戦隊が怪人軍団をいじめていた決定的な証拠になるので、その浮遊城を民衆に見せれば、皆は竜神戦隊の裏を知ることができます。
怪人保護協会は既に民衆の支持を得ているので、これからさらに多くの支持をもらえれば、竜神戦隊は全てのファンや地位などを一気に失います。
☆イエローキーパーが思いついた策
浮遊城を利用するのはもともとレッドキーパーが考えた計画なのですが、戦隊大失格の第85話の時、イエローキーパーも浮遊城を狙いました。
第三勢力の怪人保護協会は怪獣騒動を利用して、一気に多くの民衆の支持を得ました。
竜神戦隊がこのまま何もしなければ竜神戦隊は全てのファンを失いますので、至急に行動しなければなりません。
挽回策を打つために、イエローキーパーはブルー部隊や蒼馬圭介の力を借りようとしました。
イエローキーパーが浮遊城を狙った理由について二つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それは竜神戦隊のイメージを変えることです。
怪人軍団をいじめているイメージになったから竜神戦隊はファンを失ったので、これから浮遊城の中にいる戦闘員たちと仲良く過ごしているフリができれば、イメージはかわります。
竜神戦隊が再び民衆のヒーローになることができれば、怪人保護協会の味方になりたいと思う人の数は減りますので、今はイメージを変えるべきです。
二つ目の可能性、それは時間稼ぎをすることです。
浮遊城の拠点化が完成すれば、もしくは浮遊城の全体が変われば、民衆の竜神戦隊へのイメージはかわります。
民衆が浮遊城に注目している間に、竜神戦隊が怪人軍団のうま「午」の幹部のフワリポンや怪人保護協会を同時に潰せば、全ての問題は解決します。
ドラゴンキーパーたちは本物の神具を持っているので、同時に怪人軍団の幹部や怪人保護協会を潰すことが可能です。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。