出典:春場ねぎ(著)戦隊大失格第94話
戦隊大失格の中に登場する右京楓は現怪人保護協会の理事の一人で、竜神戦隊を潰すために怪人軍団と一緒に大きな戦争を始めました。
理事の一人、橙代大介の努力で開発した怪人化剤や神具VER2・0のおかげで、右京楓は真っ向勝負の中で非常に活躍しましたが、それでも彼女の悲願は果たせなかったです。
右京楓は竜神戦隊の闇を暴くのが目的でしたが、竜神エネルギーや錫切夢子の秘密で開発された神具が存在する限り、彼女の悲願は果たされません。
神具はチート級の武器で、たとえ右京楓が全ての怪人化剤や神具を受けたとしても、彼女は神具を持っているドラゴンキーパーから逃げられません。
右京楓は悲惨な最期を迎えましたが、彼女は完全に消える前に戦闘員Dに何かを話しました。
右京楓が戦闘員Dに話した内容によりこれから竜神戦隊と怪人勢力の真っ向勝負が影響される可能性は高いので、今回は右京楓について考察してみたいと思います。
☆行動力が高い記者
右京楓は若い頃からずっと行動力の高い女性でした。
正義のための行為であれば、右京楓は余計なことを考えず、その行為を全力で実行します。
右京楓はその高い行動力があったから、大事な後輩、左山十字を何度も救いました。
右京楓の行動力は素晴らしい物ですが、それが彼女の美点であり、欠点でもあります。
右京楓は高い行動力があるからずっと竜神戦隊の闇を暴こうとしていましたが、彼女は戦闘員Dと同じように計画を上手く立てない人間です。
行動力だけで暴れまわった結果、右京楓は戦闘員Dと同じ、絶対に勝てない人間の逆鱗に触れました。
13年前、竜神戦隊には闇があるかもしれないと気づいた右京楓は何の計画も立てずに、個の力だけで調査していました。
右京楓は確かに調査の中で竜神戦隊が闇である証拠を無事に集められましたが、それと同時に彼女の人生は狂い始めた。
行動力が高いのは悪いことではないのですが、周到な計画を用意しなかったから、彼女はあっという間に竜神戦隊の反撃を受け、精神も体も強烈なダメージを受けました。
右京楓は一度竜神戦隊の闇の手から脱出できましたが、結局彼女は今回の真っ向勝負の中で竜神戦隊の制裁を受けました。
☆初代ピンクキーパーに深く関わっている記者
右京楓は初代ピンクキーパーの桃江才華に深く関わっていた人間です。
右京楓は桃江才華の人生を変えた記者であり、桃江才華の人生を終わらせた記者でもあります。
桃江才華はピンクキーパーなので、彼女は適応手術を受けた人間と考えられます。
13年前の時から竜神戦隊は正義のヒーローとして愛されていたので、竜神戦隊の闇を調査したい、竜神戦隊の敵になりたい人間はいませんでした。
天ノ川市はそこそこ広い場所ですが、ほぼ全ての人間は竜神戦隊やドラゴンキーパーの味方です。
全ての人間が竜神戦隊の味方である状態で右京楓はどう頑張っても何も得られないはずですが、彼女は当時のピンクキーパー、桃江才華の注意を引きました。
桃江才華はドラゴンキーパーの栄光を受けていましたが、彼女は竜神戦隊の闇に耐えられなかったです。
桃江才華は竜神戦隊のことをどこまで知っているのかはわかりませんが、彼女は特撮ドラゴンキーパー、特撮ドラゴンキーパーの悲願や錫切夢子の秘密まで知っている可能性は非常に高いです。
竜神戦隊のことを詳しく知っている桃江才華が味方になってくれたから、右京楓は竜神戦隊の闇を暴ける希望が見えましたが、彼女は同じ過ちを犯しました。
右京楓が計画を用意せず、行動力だけで暴れまわった結果、桃江才華は竜神戦隊の闇に消されました。
桃江才華が消されたことに右京楓の精神は非常に大きなダメージを受けましたが、彼女は自分の問題に気づけなかったです。
出典:春場ねぎ(著)戦隊大失格第94話
☆竜神戦隊に壊された記者
竜神戦隊への執着を捨てれば右京楓は普通の生活を過ごせたのですが、その執着を捨てられなかったから彼女の周りにいる全てが狂い始めました。
竜神戦隊の闇を暴く道に右京楓は初代ピンクキーパーの桃江才華だけではなく、彼女の大事な後輩、左山十字をも巻き込みました。
左山十字は右京楓の選択に文句を言っていなかったのですが、右京楓がこの道を選んだから、左山十字は怪人軍団幹部が復活するための生贄になりました。
忌まわしき実験、竜神エネルギー、錫切夢子の秘密や怪獣にも関わっている竜神戦隊は確かに巨悪ですが、竜神戦隊に人生を賭ける必要はありません。
なぜなら右京楓はそれほど竜神戦隊に関わっていないからです。
竜神戦隊に闇があることを知っていますが、それは実際にどんなことなのかを右京楓自身もわからなかったです。
竜神戦隊は初代ピンクキーパーの桃江才華を消した犯人ですが、全ての証拠は消されていたので、右京楓は13年をかけても何も見つけられなかったです。
竜神戦隊だけではなく、右京楓は怪人勢力にもそれほど関わっていません。
右京楓は怪人に対して何も思わなかった上に、怪人教の人間でもなかったので、右京楓は今回の真っ向勝負に出る必要がなかったのです。
右京楓はもうなくなりましたが、彼女が唯一間違った部分は一つです。
それは深く考えず、勝手に竜神戦隊の敵になったことです。
竜神戦隊の闇を暴くことは間違っていません。
ですが、その目的を達成する方法はたくさんあります。
勝手に竜神戦隊の敵になり、竜神戦隊への復讐だけを考えていたから、右京楓はどんどん幸せから遠ざけていました。
☆悲惨な最期を迎えた記者
戦隊大失格の第100話の中でイエローキーパーの超強烈な一撃を受けた後、右京楓は悲惨な最期を迎えました。
右京楓は討伐されるような罪を犯しましたので、イエローキーパーに討伐されたとしても彼女は文句を言う資格はありません。
竜神戦隊の闇を暴くのが右京楓の目的でしたが、その目的を果たすために右京楓自身も数々の罪を犯していました。
橙代大介の実験、薄久保薬師の狙いや怪獣の正体を知っているのに、右京楓は人類怪人化計画に目を瞑りました。
右京楓が目を瞑っていた結果、多くの人間は怪獣という生き物になり、竜神戦隊に討伐されました。
人類怪獣化計画に巻き込まれた人間たちはただの一般人ですが、それでも右京楓は彼らを見殺しにしました。
利益のために桃江才華を消した竜神戦隊は悪ですが、この凶行を犯した右京楓もまた悪です。
右京楓は最後の最後に非常に悔しかったのですが、この結末に至ったのは彼女自身の責任です。
たとえ右京楓が竜神戦隊に勝って、竜神戦隊の闇を暴けたとしても、彼女は既に人の命をたくさん奪った悪魔に変わりました。
☆戦闘員Dとの会話
怪人保護協会の理事の一人、右京楓は完全に亡くなる前に戦闘員Dに声をかけて、ある頼みごとをしました。
戦闘員Dは右京楓の話を聞く必要がないのですが、それでも戦闘員Dは最後まで聞いていたようです。
右京楓が最後の力で話したものなので、くだらないはずがありません。
戦闘員Dは彼女のために行動するかどうかはわかりませんが、右京楓の頼み事について二つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それは竜神戦隊の闇を暴くことです。
竜神戦隊の闇を暴くことが右京楓の最大の目的で、彼女はその目的を果たせませんでしたが、最後の最後に彼女は自分の仮説が正しかったのを証明できました。
右京楓は完全に亡くなったので、彼女はもう何もできませんが、もし右京楓は何かの証拠を残っているのなら話は変わります。
右京楓は記者で、初代ピンクキーパーを失った経験もありますので、彼女は既に今回の真っ向勝負のために証拠を用意した可能性は高いです。
これから戦闘員Dが最後の勝者となり、その証拠を皆に知らされば、今度こそ竜神戦隊の闇は暴かれます。
怪人である戦闘員Dがその証拠を見せて、戦闘員が竜神戦隊にいじめられているのを全ての人間に話せば、竜神戦隊が真っ向勝負に勝ったとしても結局彼らは怪人に負けます。
二つ目の可能性、それはレッドキーパーを殺すことです。
ドラゴンキーパーは誰もが罪深い人間ですが、その中で最も許されないのはレッドキーパーです。
レッドキーパーは全ての悪の根源であり、右京楓の調査をも阻止していた人間なので、右京楓がレッドキーパーを殺したいと思っている可能性は高いです。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。