出典:藤本タツキ(著)チェンソーマン第132話
チェンソーマンの中に登場する公安は巨大な組織で、長い間日本を悪魔から守っていました。
公安はいまでも非常に活躍している組織ですが、その存在を知らない人間はたくさんいます。
公安は表に姿を現さない組織なので、その存在を知っている人たちのほとんどが悪魔に関係しています。
人間の世界で暴れる悪魔を討伐するのはとても大変な仕事ですが、公安は悪魔の討伐だけではなく、悪魔に関する情報も積極的に集めています。
デンジがチェンソーマンであることはもちろん、飢餓の悪魔の正体やノストラダムスの大予言のことも公安は把握しています。
飢餓の悪魔の正体を把握している以上、可能であれば公安は飢餓の悪魔の敵になりたくないのですが、世界平和チェンソーマン協会が動き出した今、公安も別の計画を進めました。
世界平和チェンソーマン協会だけではなく、公安もこれからノストラダムスの大予言に関わる巨大組織なので、今回は公安について考察してみたいと思います。
☆公安と悪魔
人間の世界で暴れる悪魔たちは非常に強くて恐ろしい生き物なので、特殊能力を持っていなければ悪魔を討伐するのは難しいです。
そのような悪魔を討伐するために、公安は多くのデビルハンターを育成して、悪魔と契約している優秀な人材をできるだけスカウトしていました。
悪魔との実戦に力を入れている同時に、公安も様々な悪魔の情報を集めていました。
公安が持つデビルハンターの中で悪魔と契約していない者はたくさんいますが、正直彼らが活躍できる場面は少なかったです。
悪魔に対抗するには悪魔の力が必要なので、優秀な悪魔と契約していれば、そのデビルハンターが活躍できるチャンスは一気に増えます。
吉田ヒロフミは便利な能力を持つ悪魔と契約していますので、彼はどんな時でも自分の仕事を完成しました。
☆公安と未来の悪魔
強い悪魔、人間が恐れている悪魔に対抗できるのは悪魔だけなので、いざという時公安は悪魔と契約します。
永遠に悪魔の力を得るのではなく、公安と悪魔たちの契約は一時的な物です。
人間の世界に訪れている悪魔の中で、公安は未来の悪魔と契約するのが好きで、未来の悪魔の力を頼っています。
未来の悪魔は名前通り、その能力は未来を見ることしかできないのですが、危機が迫っているかどうかを確認するために、未来を見る能力は必要不可欠です。
公安は未来の悪魔の能力でノストラダムスの大予言が近づいているのを知ったから、計画を用意できました。
個のデビルハンターにとって未来の悪魔の能力はしょぼいですが、巨大な組織にとって未来の悪魔の能力はすごく便利です。
そして巨大な公安は未来の悪魔と契約する人間をいくらでも用意できます。
デビルハンターは重要な戦力なので、未来の悪魔と契約させるわけにはいかないのです。
ですが、囚人など人生に希望がない人間たちを利用すれば、公安は未来の悪魔の能力を自由自在に使えます。
出典:藤本タツキ(著)チェンソーマン第132話
☆公安とデンジ
公安はもっと早くデンジがチェンソーマンであることを把握した組織です。
チェンソーマンは悪魔の敵、人類の味方なので、公安にとっては間違いなく最高の味方です。
実際、デンジは昔公安にスカウトされたことがありまして、悪魔どもを討伐していました。
今の公安はもうデンジのことを仲間にしたいと思っていませんが、それでもデンジの活躍はどうしても必要です。
ユウコが正義の悪魔で大暴れをした時、公安はデビルハンターを派遣しましたが、ユウコの討伐に失敗しました。
ですが、デンジが登場した途端、戦況は一気に変わって、ユウコはあっという間に討伐されました。
悪魔討伐において、最も強いのはデンジのチェンソーの力ではなく、そのいかれている頭です。
デンジはどんな時でも狂った戦法で戦って、どんな時でも恐怖を感じないので、ほとんどの悪魔の能力は彼に効かないのです。
悪魔討伐においてデンジは無敵で、最高の味方ですが、最近の彼は超有名になりすぎて、悪魔を討伐しまくっていました。
圧倒的な力を持っていても、デンジの頭は単純な物で、難しいことはわからないので、彼は公安を邪魔していたのかもしれません。
☆公安と飢餓の悪魔
飢餓の悪魔が存在していることを戦争の悪魔も知らないのに、公安は飢餓の悪魔のことを全部把握しています。
戦争の悪魔は頭の悪い悪魔なので、飢餓の悪魔の正体に気づかなかったのは当然のことですが、人間の組織がすぐに飢餓の悪魔の正体に気づいたのは驚きのことです。
そして飢餓の悪魔の正体を特定した後、吉田ヒロフミは彼女とあるカフェの中で会話をしました。
飢餓の悪魔は恐ろしい能力を持っている悪魔なので、公安は当然彼女の敵になりたくないのです。
その話し合いで飢餓の悪魔が公安とどんな関係を結んだのかは判明されていませんが、伊勢海ハルカがチェンソーマンのことを宣伝しまくっていることから、飢餓の悪魔と公安は同盟を結んでいない可能性が高いです。
おそらく飢餓の悪魔はノストラダムスの大予言のことをある程度吉田ヒロフミに伝えましたが、両方は各々の利益の問題で同盟を組めなかったのです。
飢餓の悪魔は戦争の悪魔や偽チェンソーマンという二つのカードを持っていますので、公安の力がなくても最後の勝者になれる可能性はあります。
☆公安とノストラダムスの大予言
公安がノストラダムスの大予言を止めるためにデンジことチェンソーマンの力がどうしても必要のはずですが、チェンソーマン第二部第132話の中で公安はデンジを逮捕して、ある部屋の中に閉じ込めました。
吉田ヒロフミや公安はデンジを保護するために彼を閉じ込めましたが、デンジが外にいなければノストラダムスの大予言を止められる人間はいません。
公安が最強戦力のデンジを無理矢理に逮捕し、閉じこめた理由について二つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それは世間のチェンソーマンへの愛や尊敬を減らすことです。
デンジやチェンソーマンがどれほど強くても、悪魔の強さの根源は恐怖、恐怖がなければ悪魔は強くないのです。
実際、人々に忘れられていた戦争の悪魔は非常に弱くて、上級悪魔と戦うことすらできませんでした。
そして人々に愛され、尊敬されているチェンソーマンも全盛期と比べれて、大分弱くなっています。
ノストラダムスの大予言を止めるためには絶対的な力が必要なので、公安はデンジを全盛期まで戻したい可能性があります。
二つ目の可能性、それは公安が更に多くの悪魔の力を借りることです。
チェンソーマンが人間の世界にいれば、チェンソーマンを恐れている悪魔たちは人間の世界へ行くことはありません。
今でも人間の世界には多くの悪魔がいますが、それらはほとんどがチェンソーマンに因縁のある悪魔たちです。
公安はチェンソーマンに復讐することしか考えていない悪魔たちと契約することができないので、公安は他の悪魔たちを探し回っていた可能性があります。
チェンソーマンを一時的閉じこむことにより地上に多くの悪魔が訪れますので、それらの悪魔と契約すれば、ノストラダムスの大予言を止める戦力になれます。
そしてそれらの悪魔でノストラダムスの大予言をほとんど止めた時、デンジがチェンソーマンとして大暴れをすれば、日本を救える希望が見えてきます。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。