出典:藤本タツキ(著)チェンソーマン第143話
チェンソーマン第二部の中に登場したクァシンは昔黒いチェンソーマンに討伐されましたが、今は蘇りました。
ソードマン、バルエムやサムライソードなどの武器の悪魔は次々に蘇りましたので、クァシンが蘇るのは不思議なことではありません。
昔のクァシンは中国の殺し屋で、公安の敵でしたが、今は公安の味方になりました。
デンジのリストラ、ノストラダムスの大予言や飢餓の悪魔の問題で公安は人手が足りないので、公安が蘇ったクァシンに声をかけたのは正解です。
先代の支配の悪魔、マキマの影響は完全になくなりましたが、今は別の危機が現れてしまったので、クァシンが公安に力を貸してくれれば、公安はいろいろなことができます。
クァシンは公安のために一つ大きな仕事を完成させましたが、彼女と公安の協力関係はまだまだ続きますので、今回はクァシンについて考察してみたいと思います。
☆女性との関係
昔のクァシンは女性が好きで、多くの女性魔人と関係を持っていました。
クァシンは大人なので、どんな人間が好きなのかは自由なことですが、今も女性が好きなのかどうかはわかりません。
人間の世界に現れる悪魔は死なない生き物で、討伐されたとしても地獄で蘇りますが、蘇る度に記憶はリセットされます。
特に先代の支配の悪魔、マキマ討伐事件に関わる者たちの記憶は強くリセットされました。
支配の悪魔自身も、ナユタになった後、全ての記憶がリセットされて、思考なども大きく変わりました。
支配の悪魔(マキマ)はデンジのことに興味がなかったのですが、今のナユタはデンジのことが大好きです。
蘇ったクァシンはリセットされた可能性はありますので、クァシンが男を受け入れるようになった可能性はあります。
☆デンジとの関係
ほとんどの武器の悪魔と違って、クァシンはデンジことチェンソーマンにそれほどの因縁を持っていません。
むしろ、ほとんどの武器の悪魔と違って、昔のクァシンがチェンソーマンと共闘したことは一度ありました。
共闘したことがあるので、デンジとクァシンの関係は悪くないのです。
そしてデンジに恨みを抱いていません。
恨みを抱いていないから、デンジの味方になることをクァシンは拒まないはずです。
チェンソーマンをやり続けるのか、それともチェンソーマンをやめるのか、今のデンジはこの答えを出さなければなりません。
デンジはチェンソーマンを諦めると思っていますが、彼がやめれば世界は人間のために戦ってくれるヒーローが必要です。
そこで、クァシンがそのヒーローになってくれるのなら、デンジはチェンソーマンをやめられます。
公安や吉田ヒロフミは当然このことを知っていますので、デンジがやめられるように、あらかじめクァシンに声をかけたと考えられます。
出典:藤本タツキ(著)チェンソーマン第143話
☆武器の悪魔としての選択
クァシンは武器の悪魔の一員ですが、彼女はウェポンズと違う選択を取りました。
バルエムやソードマンなどの武器の悪魔はウェポンズを結成し、世界平和チェンソーマン協会と手を組み、悪事を企みました。
ウェポンズがどんな組織なのかはわかりませんが、クァシンがウェポンズと対立したことから、ウェポンズの決定は強制的ではなかったことがわかりました。
クァシンは公安のためにウェポンズと違う道を選んだと考えられますが、もう一つの理由があると思います。
それは飢餓の悪魔のことです。
飢餓の悪魔は先代の支配の悪魔、マキマと同等の力を持っていて、マキマ以上の恐ろしい存在です。
マキマは極端な道を選んだだけで、彼女が持つ思想は悪くないのです。
ですが、飢餓の悪魔はマキマよりも遥かに危険で、他人を支配する能力をも持っています。
そんな飢餓の悪魔に支配されないように、クァシンは戦う道を選んだ可能性があります。
☆公安との関係
黒色チェンソーマンに討伐される前から、クァシンは日本の公安に繋がりがあった人物です。
昔のクァシンはデビルハンターとして活躍していたので、武器の悪魔においてクァシンは最も公安に関わっていました。
黒色チェンソーマンに討伐されたのは残念なことでしたが、蘇った今、クァシンが公安の力になったのは正解です。
なぜなら公安は昔よりも力があるからです。
飢餓の悪魔や偽チェンソーマンの問題を解決すれば、今の公安はクァシンの望みを全部叶えられます。
愛していた女性魔人たちを集めるのはもちろん、日本で自由自在に生きるのも可能です。
デンジがチェンソーマンをやめれば、クァシンの仕事は増えますが、飢餓の悪魔の問題を解決すれば、ほとんどの悪魔はクァシンに敵えないので、仕事を片付けるのは楽勝です。
☆クァシンの敵
武器の悪魔の一員である時点で、クァシンは戦う運命から逃げられないのです。
昔のクァシンの最大の敵はマキマでしたが、今は飢餓の悪魔や偽チェンソーマンです。
ノストラダムスの大予言を阻止しなければならないのですが、それでもあの二人は危険です。
飢餓の悪魔は先代の支配の悪魔、マキマと同等の力を持っていて、他人を支配することが可能です。
そして更に厄介なのは飢餓の悪魔は目的のために他人の力を遠慮なく借りることです。
伊勢海ハルカ、戦争の悪魔、三鷹アサやウェポンズ、飢餓の悪魔は借りられる力を全部借りました。
飢餓の悪魔だけでも十分厄介ですが、偽チェンソーマンは彼女が信頼している味方です。
本物に比べられないと思いますが、それでも偽チェンソーマンはユウコを虐殺し、落下の悪魔に奇襲を仕掛けられるほどの力を持っています。
飢餓の悪魔が偽チェンソーマンと手を組んでいる以上、彼女たちを倒すのは難しいのですが、クァシンは逃げられないのです。
なぜなら遅かれ早かれ飢餓の悪魔の魔の手がクァシンに届いて、クァシンが大切にしているものたちを全部支配します。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。