出典:龍幸伸(著)ダンダダン第149話
「ダンダダン」第149話の中で、呪行李の中に封印されていた悪魔、メルヘンカルタは見事な一手で全ての人間を制圧しました。
頭間雲児に憑依して、己の力が頭間雲児の呪いの力と強制融合したので、メルヘンカルタは頭間雲児で全ての人間を攻撃しました。
頭間雲児が持っているのはアンブレボーイの能力で、変身すれば、体に傘が生えてきます。
戦闘中、頭間雲児は傘の先端の部分を開けば、凄まじい一撃を放てます。
長くに戦い続ける白鳥愛羅と違って、頭間雲児の戦闘スタイルは高倉健にすごく似ています。
頭間雲児も、高倉健も戦闘中圧倒的なパワーで敵を押さえられますが、二人とも全力の一撃を二回しか出せないのです。
二回しか打てないのは人間の体の制限が原因で、全力を二回以上を出せば、肉体は大きなダメージを受けます。
どんな状況でも頭間雲児は本来全力の一撃を二回しか出せないのですが、メルヘンカルタの強化があったせいで、頭間雲児は全力の一撃を二回以上出せるようになりました。
メルヘンカルタにとってこれはすごく嬉しい事実ですが、頭間雲児にとっては違います。
人間の体はこれほど強烈なダメージに耐えられませんので、頭間雲児がこれ以上全力の一撃を連続で出せば、いずれ死にます。
頭間雲児を救うためにも、メルヘンカルタを攻撃しに行くためにも、元の世界へ戻るためにも。高倉健やターボババアはすぐに何かをしなければなりません。
それではこれから最新話の感想や最新話徹底考察をお届けいたします。
最新話感想
呪行李、團魔羅の中に封印されていた真の敵、メルヘンカルタが解放された上に、メルヘンカルタは頭間雲児に憑依したので、高倉健や綾瀬桃たちにとってこれは絶体絶命の状況です。
憑依しただけなら、高倉健たちは戦闘で頭間雲児を無理やりに解放できますが、メルヘンカルタは憑依した人間の力を最大限まで引き出せる特殊能力があります。
この特殊能力は非常に厄介で、非常に対処しにくいです。
なぜならこの特殊能力がある限り、力尽くで頭間雲児を解放するのは得策ではないからです。
メルヘンカルタは頭間雲児の力を最大限まで引き上げていますので、接近戦闘をやっても、高倉健が勝てる可能性は非常に低いです。
頭間雲児は元々高倉健よりも強靭な肉体や豊富な戦闘経験を持っていますので、呪いの力と螺旋の力を足しても、今の頭間雲児には勝てないのでしょう。
全力の一撃で勝負をする方法はありますが、頭間雲児は死ぬまで何発も全力の一撃を連続で出せますので、この勝負でも高倉健は負けるのでしょう。
どんな方法をとっても、メルヘンカルタや頭間雲児は高倉健よりも上へ行けますので、戦闘で頭間雲児を解放するのは得策ではありません。
効率よく頭間雲児を解放するには特殊な除霊法を使うしかありません。
不幸中の幸い、高倉健は今ターボババアと一緒に行動していますので、ターボババアがその場で瞬時に何かしらの策を思いつくのは可能です。
策さえあれば、高倉健や不良たちはまだまだ戦えます。
最新話徹底考察
☆ターボババアとアンブレボーイ
ダンダダンの最新話、第149話の中で、ターボババアは非常に見覚えのある能力を目にしました。
その能力は頭間雲児が持っているもので、それを目にしたときターボババアは非常に驚きました。
呪行李の中にやばいものがあるとターボババアが予想しましたが、アンブレボーイのことをターボババアはさすがに予想しなかったです。
アンブレボーイの能力を確認できたあと、ターボババアは「なんで野郎がこんなところにいやがるんだ!!」こう叫びました。
アンブレボーイという呼び方やこの短いセリフから、二つのことが考察できます。
一つ目、それは昔ターボババアがリーダーのようなもので妖怪や幽霊たちを仕切っていた可能性が高いということです。
メルヘンカルタがターボババアのことをターボババア様と呼んだことから、昔のターボババアがリーダーだった可能性はあります。
メルヘンカルタの呼び方一つで何も証明できませんが、妖怪ともあろう者がボーイという呼び名を受け入れるわけがありません。
ターボババアがその妖怪をボーと呼んだ事実から、少なくとも妖怪、幽霊や悪魔たちがターボババアを尊敬している事実が証明できました。
そしてターボババアがその妖怪のことを本気で心配していたことから、その妖怪はターボババアに親しかった妖怪であることもわかります。
二つ目、それはアンブレボーイが安全な場所にいるとターボババアが思っていたことです。
どうしてターボババアと一緒に行動しなかったのか、どうして頭間雲児のものになったのか、アンブレボーイについて判明された部分は非常に少ないのですが、少なくともターボババアにとってアンブレボーイは安全な場所にいるはずです。
もし昔からアンブレボーイが危険な場所にいたとしたら、ターボババアは彼を救ったはずですし、なんでという疑問もでないはずです。
ターボババアはカシマレイコと同じ類のもので、ターボババアたちは人間に手を出せないのですが、それ以外ターボババアたちが何をしても、どこへ行っても自由です。
ターボババアやカシマレイコはどこへも行けるほどの力を持っているし、ターボババアたちに手を出す馬鹿な霊媒師は存在しないので、昔のターボババアはアンブレボーイを救えたはずです。
つまり、ターボババアが何もしなかったのはしたくないのではなく、アンブレボーイが危険な場所にいると思わなかったからだということです。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第149話
☆頭間雲児とアンブレボーイ
頭間雲児がアンブレボーイの能力を得たのは誰もがわかることですが、どうしてこの能力を得たのかはいまだに判明されていません。
正直、呪いの力が覚醒した時点で頭間雲児がどんな妖怪を取り込んだとしても誰も気にしないのですが、奇しくもアンブレボーイはターボババアの知り合いだったのです。
頭間雲児が偶然で出会った妖怪を取り込んだだけなら、誰も疑問を思わないのですが、アンブレボーイがターボババアの知り合いだった時点で話が変わりました。
なぜならこの事実で謎の男の正体をある程度推測できたからです。
ターボババアに関わっている金の玉、ターボババアに関わっていたメルヘンカルタやターボババアに関わっていたアンブレボーイ、何でもターボババアに関わっている事実から、謎の男がサンジェルマン伯爵である可能性は非常に高いです。
ターボババアに近づこうとしているサンジェルマン伯爵はある目的で、いろいろな種を仕掛けていたと考えられます。
ターボババアに再会するために、サンジェルマン伯爵はあらかじめ金の玉の居場所を特定しました。
そしてターボババアを捉えるために、サンジェルマン伯爵は頭間雲児をミスリードしました。
知り合いだった悪魔、メルヘンカルタや知り合いだった妖怪、アンブレボーイの能力を目にした後、ターボババアは必ず動揺し、何かをしますので、サンジェルマン伯爵がこれからいつ、どこで現れてもおかしくありません。
もしこの考察が正しければ、次に考えなければならないのはアンブレボーイが今、どこにいるかということです。
ターボババアという事例はありますので、アンブレボーイが生きている可能性はありますが、その可能性は限りなく低いです。
サンジェルマン伯爵が無抵抗のアンブレボーイをそのまま頭間雲児に渡したと考えられますので、その時点でアンブレボーイは既になくなっている可能性は高いです。
妖怪の実体がなくても、人間は炎だけで呪いの力を得られた事例(白鳥愛羅)がありますので、残念ながらターボババアはもうアンブレボーイに会えないのでしょう。
☆頭間雲児を助ける方法
メルヘンカルタを倒しに行くためにも、綾瀬桃を助けるためにも、元の世界へ戻るためにも、高倉健はすぐに頭間雲児を助ける方法を考えなければなりません。
頭間雲児を助けなければ、メルヘンカルタは彼を利用して全力の一撃を連続で出しますので、遅かれ早かれ高倉健たちは全滅します。
綾瀬桃の超能力があれば高倉健たちはいろいろな方法を試せますが、綾瀬桃が気絶して、金の玉が頭間雲児のところにいる今、高倉健たちが準備できる方法は一つしか残っていません。
それは学級委員長、佐脇凛の力を借りることです。
ダンダダンの世界には一つ特殊な除霊法があります。
それは凄まじい演奏で除霊することです。
ダンダダンの中に登場した囃子にはそれほどの力を持っていて、彼らの演奏があれば、高倉健たちはうまくメルヘンカルタを頭間雲児から引っ張り出せるのでしょう。
当然、高倉健たちが急に囃子を探しに行くのは無理なことなので、今は学級委員長の力を借りるしかありません。
頭間雲児が憑依されて、激しく暴走している今、現場はすごく危険ですが、川番河舞の力やターボババアの知恵があれば、全部うまく行けます。
ターボババアはアンブレボーイを苦しませたくないので、ターボババアは知恵を貸してくれるはずです。
もし高倉健やターボババアが学級委員長の居場所や連絡方法を知っているのなら、すぐに実行すべきです。
☆メルヘンカルタと謎の男と世界の破壊
理論上、全ての守り神を倒し、最後のクリスタルを壊したメルヘンカルタは呪行李から脱出できるのに、それでもメルヘンカルタは呪行李の破壊を企んでいます。
頭間雲児は高倉健と同じ、ターボババアの霊力を強く受け継いでいる人間なので、全力の一撃を討ち続ければ、いずれ本当に呪行李を破壊するのでしょう。
頭間雲児を利用して呪行李を破壊しようとするメルヘンカルタの考え自体は間違っていません。
間違っていませんが、わざわざそんなことをする必要があるのでしょうか。
呪行李を乗っ取っている以上、メルヘンカルタはいつでも頭間雲児だけを解放できます。
頭間雲児の全力をその場で出し続けるより、現実世界へ戻った後に出した方がメリットは多いので、メルヘンカルタのこの行動はとても不可解です。
しかも、呪行李を破壊すれば、結局全ての人間は外へ出られますので、メルヘンカルタの行動はどう考えてもおかしいです。
謎の男も、メルヘンカルタも呪行李を壊そうとしていることから、呪行李の中には何かの秘密が存在していると考えられます。
もし呪行李の中に何もなければ、メルヘンカルタはすぐに脱出した方がいいので、呪行李の中にまだ何かが存在している可能性は高いです。
☆予想外の攻略
一瞬で頭間雲児に憑依した時点で、メルヘンカルタは見事な勝利を手に入れました。
頭間雲児の呪いの力とメルヘンカルタの特殊能力は最悪の組み合わせで、この二つの力が融合した今、もう頭間雲児やメルヘンカルタを止められる方法はありません。
現時点において全ての展開はメルヘンカルタの予想通りに進んでいますが、一つメルヘンカルタにとって予想外のことが起きました。
それは特殊武器、カードの応用が広すぎたということです。
カードは元々メルヘンカルタが用意したもので、全てのカードをうまく使い分ければ、呪行李の中にある全ての守り神を攻略できます。
呪行李の攻略においてカードは必要不可欠なもので、それらのカードを用意したのは正解でしたが、今メルヘンカルタにとっては裏目に出ています。
それらのカードがあったから、頭間雲児が全力の一撃を連発しても、高倉健や不良たちは全滅しなかったのです。
メルヘンカルタが用意したカードが逆に敵の武器になっています。
メルヘンカルタはまだ気づいていませんが、恐ろしいのはそれだけではありません。
高倉健は弱そうに見えますが、優秀な思考能力を持っているので、彼が冷静になり、頭をフル回転すれば、カードを更に効率よく使えます。
頭間雲児の全力の一撃のせいで綾瀬桃は気絶しているので、これから高倉健は何よりもメルヘンカルタを討ちたいと思うのでしょう。
そこで、もし怒りで冷静になった高倉健が全てのカードを覚えて、恐ろしいコンボを出せれば、とても特殊な攻略法でメルヘンカルタを討つことが可能です。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。