出典:龍幸伸(著)ダンダダン第102話
ダンダダンの世界に登場する人間たちは怨念という物の影響をそれほど受けていないのですが、妖怪や幽霊は怨念の影響を深く受けています。
怨念が最も妖怪や幽霊に影響している部分は強さです。
妖怪や幽霊が抱いている怨念が強ければ強いほど、妖怪や幽霊が得られる力は強いです。
最強クラスの妖怪、邪視やカシマレイコは凄まじい怨念を抱いているから、彼らはチートと呼べるほどの力を得られました。
邪視はいまでも地底人や鬼頭一家に怒りや憎しみを抱いていて、カシマレイコも空襲に対して同じ気持ちを抱いていました。
怨念は確かに人間に影響しないのですが、怨念はシュメール人に影響を与えています。
怨念はこれからもダンダダンの世界に深く関わりますので、今回は怨念について考察してみたいと思います。
☆怨念と妖怪や幽霊
ダンダダンの中に登場する妖怪や幽霊は様々な気持ちを持って特殊な状態で世界に残っていますが、怨念を抱いていなければ妖怪や幽霊はそれほど強くないのです。
邪視やカシマレイコが圧倒的な力を持っていることから、怨念は妖怪や幽霊の強さを決める鍵の一つだと考えられます。
ターボババアについていた幽霊たちと白鳥愛羅に歪んだ愛情を抱いていたアクロバティックさらさらはそれほど強くなかったです。
実際、ターボババアについていた幽霊たちやアクロバティックさらさらは高倉健や綾瀬桃だけで対処できました。
高倉健が持つ呪いの力や綾瀬桃が持つ超能力は妖怪や幽霊の退治に効果がありますが、怨念を抱いている妖怪や幽霊ならば話は一気に変わります。
怨念で妖怪や幽霊は強くなりますので、強い怨念を持っている妖怪や幽霊であれば、高倉健たちの力は通用しないのです。
高倉健たちだけではありません。
最強クラスの妖怪、邪視やカシマレイコは凄腕霊媒師の綾瀬星子でも対処できないのです。
☆怨念と邪視
邪視が凄まじい怨念を抱いていることは知られています。
邪視に身体を貸している円城寺仁はもちろん、高倉健や綾瀬桃も邪視が怨念を抱いているのを知っています。
邪視が怨念を抱いているのは仕方ないことです。
生前の邪視は地底人に殺された上に、邪視の周りにいる人間も地底人のせいで惨い最後を迎えたので、彼らが怨念を抱いているのは当然のことです。
地底人が化けていた鬼頭ナギが多くの人間を殺したせいで、凄まじい怨念が蓄積されたので、誰が何をしても邪視や呪いの家の怨念は消えません。
怨念を抱いているのは辛いことですが、怨念が永遠に消えないから、邪視や呪いの家は最強にいられます。
怨念で邪視は確かに最強にいられますが、その代わりに邪視は暴力を振ることしか考えられないのです。
怨念のせいで邪視はターボババアのように新しい知識を得るとか、ターボババアのように旅行しに行くとか、ターボババアのように新しい生活を満喫することができないのです。
いまでも円城寺仁は邪視が抱く怨念を消したいと思っていますが、全ての地底人を殺し尽くすまで、邪視の怨念は消えないのでしょう。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第102話
☆怨念とカシマレイコ
今でも怨念を抱いているのは邪視だけではありません、綾瀬桃に関わっていたカシマレイコも凄まじい怨念を抱いています。
カシマレイコは邪視と同格の妖怪ですが、あの二体が経験した過去は全然違います。
そしてカシマレイコや邪視が憎しみ、怒りや怨念を抱いている対象も違います。
数十年前、カシマレイコは恋人と甘い生活を満喫していて、家族をも作り上げましたが、ある激しい空襲でカシマレイコの人生はめちゃくちゃにされました。
あの空襲でカシマレイコの足は使えない状態になった上に、空襲で周りの建物が廃墟になって、大事な家族ともはぐれてしまいました。
空襲でカシマレイコは全てを失ったので、いまでも彼女はあの過去を覚えています。
怨念のおかげでカシマレイコは誰にも負けないほどの強さやチート能力を得られましたが、カシマレイコは邪視と同様、幸せを得られない状態になっています。
邪視と同じく、カシマレイコは戦うことや殺戮のことしか考えていないので、ターボババアのように新たな生活を楽しむのは無理でした。
今のカシマレイコは復讐するほどの力を持っていますが、それで幸せを得られるとは限りません。
邪視には円城寺仁がいるから、邪視や呪いの家はいずれ怨念から解放されますが、カシマレイコは違います。
新たな出会いがなければ、カシマレイコを解放してくれる人間はいません。
☆怨念とシュメール人
高倉健や綾瀬桃たちがいる次元だけではありません、別の次元にも怨念に似ているものがいました。
別の次元に住んでいるシュメール人は怨念の影響を受けています。
シュメール人が住む惑星に妖怪や幽霊はいないのですが、シュメール人は別の形で怨念を現しています。
シュメール人は元々ある惑星で生活していましたが、異星人集団や恐ろしいビッグママの進攻によりシュメール人は恐怖の殺戮を受けていました。
シュメール人の惑星を攻め落とした後、異星人集団はほとんどのシュメール人をビッグママに食べさせました。
ビッグママは生物を食べた後、体から特殊な兵器、スーツを生み出します。
つまりビッグママに食べられたシュメール人は妖怪や幽霊などの存在になるのではなく、スーツとして生まれ変わります。
スーツは全部異星人集団が回収し、侵略にスーツを使います。
高倉健や綾瀬桃がいる次元の妖怪や幽霊と同じように、スーツの強さも怨念によって変わります。
抱いている怨念が強ければ強いほど、ビッグママが生み出すスーツは強い能力を得られます。
☆怨念とスーツ作りと怪獣服
これは単なる推測ですが、最恐最悪のビッグママのスーツ作りは怨念に関わっていると思います。
そしてビッグママが生み出したスーツの強さも怨念に関わっていると考えられます。
ビッグママがどんなスーツを生み出すのか、ビッグママや異星人集団ボスもコントロールできません。
汎用スーツになるのか、特殊能力を持つスーツになるのか、複数の能力を持つスーツになるのか、ビッグママがどんなスーツを生み出すのかは完全にランダムです。
ビッグママが生み出すスーツ能力は完全にランダムですが、一つの例外がありました。
それはシュメール人の怨念の塊、バモラが愛用している怪獣服です。
怪獣服は例外中の例外です。
ビッグママがどんなスーツを生み出すのかは誰もコントロールできないはずですが、怪獣服はシュメール人の神様の形を持って生み出されました。
そして怪獣服は複数の能力を持っている上に、最上級の硬さをも持っています。
異星人集団との戦争中に怪獣服は多くの攻撃を受け、ナノスキンでできたグレートキンタの猛攻を受けていましたが、怪獣服は全然無事でした。
これほどの強さや形を持っているのはシュメール人の怨念のおかげです。
ビッグママに食べられたシュメール人が神様のことを思って、強く願っていたから、怪獣服は影響を受けたと考えられます。
結局怪獣服はシュメール人を守れませんでしたが、怪獣服は美少女のバモラをうまく守っていました。
怪獣服の力がなければ、バモラは今頃死んでいたのです。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。