出典:龍幸伸(著)ダンダダン第124話
ダンダダンの中に登場する川番河舞は幼い頃の学級委員長、佐脇凛の大事な友だちです。
川番河舞の誘いがあったから、幼い頃の学級委員長は楽しい学校生活を過ごせました。
今もその才能が生きているかどうかはわかりませんが、昔の学級委員長は歌う才能を持っていました。
川番河舞はキラキラ夢を持っている少女で、その夢のために川番河舞は学級委員長の力、才能を求めていました。
川番河舞は優しい子なので、彼女の誘いを受け、彼女と一緒に夢を追っている間に学級委員長はとても嬉しかったです。
あるでき事で川番河舞と学級委員長の友情は破綻するところでしたが、学級委員長は最後の最後に川番河舞の味方になってたから、友情は保てました。
本来、その二人の友情は続くはずですが、残念ながら一つ大きな悲劇が起きました。
川番河舞の肉体が消えたとしても、彼女の魂は今も学級委員長についていますので、今回は川番河舞について考察してみたいと思います。
☆学級委員長との関係
全ては川番河舞がキラキラ夢を実現したいから始まりました。
幼い頃の川番河舞はアイドルを目指して、アイドルになれるように頑張っていました。
あの時の川番河舞は踊りに自信があったから、歌が上手な学級委員長を誘い、共にアイドルを目指していました。
無理にできないことに挑戦するよりも、できる人間を誘った方がいいので、川番河舞の発想は正解です。
あの頃の学級委員長は今と同じ、自信のない子でしたが、川番河舞の誘いがあったから、学級委員長もいろいろなことに挑戦できました。
川番河舞にとっても、学級委員長にとっても、あの頃は楽しかったです。
アイドルを目指している途中に誤解があって、二人は絶交するところでしたが、学級委員長が最後の最後に夢を選んでくれたから、二人の間に恨みなどは存在しなかったです。
学級委員長が川番河舞を選んだのも正解なことです。
夢を選んだから、友情を選んだから川番河舞は事故に遭ったと学級委員長は思っていますが、それは違います。
もしあの時、学級委員長が川番河舞を選んでいなかったら、もっとやばい未来に発展していた可能性は高いです。
あの事故は誰もが予想できなかったことです。
残念な悲劇が起きましたが、あの時学級委員長が川番河舞を選んだから、二人の関係は元通りに戻りました。
川番河舞がその車に乗っていたことから、川番河舞は学級委員長を許し、再び一緒に夢を実現したいと思っていることがわかります。
☆オンブスマンの正体
学級委員長を狙っている霊、オンブスマンの正体は川番河舞だと誰もが思っています。
川番河舞は子供である上に、学級委員長にも深く関わっていますので、川番河舞がオンブスマンである可能性は確かに高いです。
オンブスマンの正体が川番河舞であることは問題ないのですが、オンブスマンの狙いが学級委員長であるかどうかは大きな疑問です。
ダンダダン第125話に描かれた過去の中で、学級委員長は最後の最後に、オーディション会場へ行ってくれることがわかりました。
学級委員長は事情があっても、オーディション会場へ行ってくれたので、幼かった川番河舞が彼女にそれ以上の恨みや憎しみを抱いているわけがありません。
川番河舞がオンブスマンになった時点で、憎しみ、怒りや怨念を抱いていることがわかります。
あの時の学級委員長やその家族は既に妥協してくれたので、子供だった川番河舞がそれ以上のものを求めているのは考えられません。
今の川番河舞、オンブスマンが抱いている怨念について一つの可能性が考えられます。
それは川番河舞が事故を起こした犯人に怨念を抱いていることです。
川番河舞の夢、希望や人生を壊したのは学級委員長ではなく、あの時に起きた事故です。
事故が起きた原因はいろいろありますが、川番河舞が死んだあと、オンブスマンになったことから、事故は第三者により発生した可能性が高いです。
第三者によって全てが奪われたから、川番河舞は死後オンブスマンになって、復讐を望んでると考えられます。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第124話
☆川番河舞の狙い
ダンダダン第125話の中で、オンブスマンは「返せ 返せ」と叫んでいました。
もしオンブスマンの標的が学級委員長なら、この返せは意味のないセリフです。
なぜなら学級委員長は川番河舞に返すものがないからです。
オーディションの時、学級委員長は既に妥協してくれたので、このまま川番河舞が学級委員長と一緒にオーディションに参加すれば、全てはいい方向に変わります。
このことを生前の川番河舞は知っているはずです。
川番河舞が車に乗って、学級委員長を向かおうとしていたから、事故に遭ったのは事実ですが、それで学級委員長に何かしらの弁償を求めてるとは考えられません。
優しかった川番河舞が一つの事故で自分のために妥協してくれたパートナーを死ぬほど恨んでいるのは考えにくいです。
学級委員長はあの時の事故に関わっていないので、彼女に何を求めていても、オンブスマンは何も得られません。
ですが、事故を起こした犯人が本当に存在しているのなら、話は変わります。
川番河舞は犯人、第三者によって希望、人生や夢を全て奪われたので、今度はそれらを奪い返しに来た可能性があります。
オンブスマンになった時点で、川番河舞は全ての記憶を失ったので、復讐すべき相手を間違えるのは不思議なことではありません。
アクロバティックさらさらも、昔のことを忘れてしまったから、白鳥愛羅を自分の娘だと勘違いしました。
☆学級委員長との未来
学級委員長と一緒に夢を実現している途中で亡くなったのはすごく残念なことですが、学級委員長にとって川番河舞(オンブスマン)に再会できたのはいいことです。
なぜなら今回の再会を通して、学級委員長は過去に向き合えた上に、人生を変えられるチャンスを得たのです。
川番河舞が新たな姿で学級委員長に近づいたから、学級委員長は気になっていた高倉健に近づけました。
そして今の学級委員長は亡くなった友のために何かをすることができるようになりました。
学級委員長はずっと高倉健と仲良くなりたいと思っていますが、共通の話題がないから、学級委員長は前へ進むことができませんでした。
川番河舞の問題で学級委員長自身は傷ついたとしても、高倉健に近づけた上に、凄腕霊媒師の綾瀬星子にも出会えました。
綾瀬星子の力や知識があれば、学級委員長は苦しんでいる川番河舞を解放することが可能です。
それだけではありません、今回の事件を通して学級委員長が綾瀬桃と一緒に仲良くすることも可能です。
学級委員長に似ている経験を、白鳥愛羅も持っていました。
高倉健のナッツに触り、アクロバティックさらさらに狙われたから、白鳥愛羅は自分の人生を変えられるチャンスがありました。
白鳥愛羅は無事にアクロバティックさらさらの問題を解決できた上に、呪いの力を手に入れて、高倉健と仲良くすることも可能でした。
川番河舞(オンブスマン)の問題を解決するのは難しいことですが、今回の機会を把握すれば、学級委員長は自分の人生を大きく変えられます。
☆綾瀬星子の引導
川番河舞自身は当然このような結果を望んでいませんが、オンブスマンになってしまったので、川番河舞は苦しんでいます。
ダンダダンの世界でも人間が死ぬのは当然のことですが、死んだあと幸せだった人たちは成仏できます。
ですが、怨念、もしくは未練が残っていれば、死んだ人間は妖怪や幽霊となり、永遠に人間の世界に残ります。
そして抱いている怨念や未練の強さにより、妖怪や幽霊は更に分けられます。
怨念が強ければ強いほど、死んだ人間は強い妖怪や幽霊になれます。
カシマレイコ、ターボババアや邪視はその部類でした。
妖怪や幽霊になれば、彼らはずっと特殊な姿で世界に残るしかないのですが、彼らにはまだ成仏できる可能性はあります。
カシマレイコのように成仏を強く拒んでいる妖怪は確かにいますが、これから川番河舞が成仏すれば、永遠の苦しみから解放されます。
川番河舞がこのような姿になったことを誰もが知らないので、彼女を解放できる者はいないのですが、川番河舞が学級委員長を襲った時から全てが変わりました。
川番河舞が学級委員長を襲ったことにより、学級委員長は凄腕霊媒師の綾瀬星子に出会えました。
綾瀬星子は誰よりも強い上に、神越市において凄まじいコネを持っているので、これから綾瀬星子に任せれば、川番河舞は永遠の苦しみから解放されます。
☆キラキラ夢の結末
悲しい結末を迎えたとはいえ、川番河舞のキラキラ夢はまだ終わっていません。
人生が終わったとしても、川番河舞の戦いはまだ終わっていません。
凄腕霊媒師の綾瀬星子の指示により、これから学級委員長や高倉健たちはオンブスマンの問題を解決し始めます。
その場には囃子もいますので、成功できる可能性は高いです。
もしこの間に川番河舞が過去を思い出さなかったら、彼女は戦うことすらできず消えてしまいます。
ですが、もし川番河舞が無事に過去のことを思い出し、体の支配権を取り戻せば、彼女が学級委員長と共存することは可能です。
もしくはターボババアのように、別の物体に憑依して、生きることも可能です。
川番河舞が生きていれば、いつでも学級委員長と一緒にキラキラ夢を追えます。
今は昔と違って、学級委員長の隣には頼れる味方や大人もいますので、夢を再び追うことができます。
再び夢へ向かって進むのか、それとも友と話せず消えてしまうのか、全部川番河舞の意志にかかっています。
川番河舞に戦う意志が残っていれば、新たな生活を迎えることは可能です。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。