出典:龍幸伸(著)ダンダダン第50話
ダンダダンの中に登場する地底人は地球侵略のためにずっと地球に潜んでいた宇宙人です。
高倉健や綾瀬桃が住んでいる地球の中には宇宙人が存在していて、友好型の宇宙人がいれば、地球侵略を企んでいる宇宙人もいます。
高倉健たちに深く関わっているシャコやチキチータは友好型の宇宙人で、セルポは元々地球侵略を企んでいた宇宙人でした。
地底人は地球侵略を企んでいる悪い宇宙人で、侵略の目的を果たすために200年をかけて大きな計画を進めていました。
地底人の計画は順調に進んでいましたが、活動している場所に偶々高倉健たちがやってきて、計画が偶々彼を巻き込んでしまいました。
偶々巻き込まれた高倉健や綾瀬桃が必死で戦っていた結果、彼らは無事に危機を乗りこえましたが、そのせいで地底人の努力は全部台無しになりました。
高倉健たちはいまでも地底人が存在することを知らないのですが、地底人は既に綾瀬桃に復讐するのを決めました。
遅かれ早かれ地底人は綾瀬桃の前に現れますので、今回は地底人について考察してみたいと思います。
☆大蛇伝説
生贄をより効率的に捧げるために、地底人は古き伝説の内容を曲がってしました。
地底人が活動する村は火山地帯にありますので、その村には元々火山を注意させる伝承話がありました。
普通の伝承話でしたが、地底人は大蛇伝説だと曲がってしまい、人柱を使うようにさせました。
地底人がいいように伝承話を曲がってしまったから、地底人は200年の間たくさんの人柱をモンゴリアンデスワームに捧げていました。
人柱を使い続けていた結果、モンゴリアンデスワームは地底人の望み通り信じられないほどの大きさに成長しました。
地底人は200年を一つの計画にかけましたが、綾瀬桃に出会うまではうまく行っていました。
村の中で大蛇伝説を信じていた人間はたくさんいましたが、中には疑っていた人間もいました。
綾瀬星子の弟子、満次郎はずっと大蛇伝説が間違っていると思っていました。
地底人が地球人の伝説にも手を出した理由に一つの可能性が考えられます。
それはモンゴリアンデスワームを堂々と育てることです。
大蛇伝説のような伝承話がなければ、地底人が大量の人間をモンゴリアンデスワームのために用意するのは不可能です。
村の人間の失踪事件が増え続けていれば村の警察は本格的に動き出しますので、遅かれ早かれモンゴリアンデスワームの食糧は途切れます。
ですが、地底人が伝承話を利用し、人柱の使用を正当化したから、モンゴリアンデスワームの食糧が途切れることはありませんでした。
☆地底人が進めていた計画
セルポが地球侵略のために専用の計画を練っていたように、地底人も専用の計画を立てて、進めていました。
宇宙人たちは地球人よりも高い知力や科学発明を持っていますが、どの宇宙人でも明確な弱点が存在しているので、その弱点を克服しながら地球侵略を進めるのがとても重要です。
地底人は地球侵略のために200年前から鬼頭ナギという人間としてある村の中に潜伏していました。
村は火山地帯にあるので、宇宙人にとっても非常に危険なのですが、地底人は怯えずにその村を支配しながら地底の中にモンゴリアンデスワームを育てていました。
宇宙人が地球の中で宇宙生物を育てているのは信じられないことですが、地底人が200年かけて一生懸命に育てていた結果、モンゴリアンデスワームは立派に成長しました。
モンゴリアンデスワームは地底人の武器ですが、モンゴリアンデスワームがすごく大きな宇宙生物になったとしても、地底人は地球に侵略戦争を始めなかったです。
たとえモンゴリアンデスワームがどれほど成長したとしても、地底人はモンゴリアンデスワームの力を使わずに、鬼頭ナギとして村を支配していました。
モンゴリアンデスワームを侵略戦争に使わなかった理由はいまだに判明されていなかったのですが、モンゴリアンデスワームは密かに地底人のために二つの仕事を成し遂げていました。
一つ目の仕事、それは火山活動を抑えてくれたことです。
どんな理屈なのかは判明されていませんが、モンゴリアンデスワームが地底で活動している間に、火山活動は無事に制御されました。
地底人たちは宇宙人ですが、火山噴火に巻き込まれれば、さすがの彼らも耐えられません。
モンゴリアンデスワームが火山活動を制御したから、地底人は無事に鬼頭ナギとして長い間幸せな生活を過ごしていました。
二つ目の仕事、それは人間たちを自殺させる念波を送ることです。
モンゴリアンデスワームは邪視と同じで、人間を自殺させる念波を送ることが可能です。
モンゴリアンデスワームのこの特殊能力があったから、この200年の間に地底人を調査しようとした人間、地底人が気に入らなかった人間たちは次々に自殺しました。
地底人ならば余裕で人間を殺せるのですが、自殺させれば警察が調査することはありません。
ほぼ全ての犠牲者はモンゴリアンデスワームのことを知らないので、自殺した時も何が起きているのかは全然理解できなかったのです。
実際、円城寺仁の両親が雇った霊媒師たちは死んでも真実を見抜けませんでした。
モンゴリアンデスワームは地底人のために多くの人間を殺しましたので、そのせいで凄まじい怨念が結成されました。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第46話
☆邪視と呪いの家と地底人
円城寺仁と体を共有している邪視は地底人が生み出した山の怪です。
地底人が鬼頭ナギとして村を支配している間に多くの人間を生贄としてモンゴリアンデスワームに捧げていました。
モンゴリアンデスワームに捧げられた人間の中に生前の邪視がいました。
生前の邪視は可愛らしい子供でしたが、彼は死んだ後、幽霊になり、鬼頭ナギの悪行を見ていました。
鬼頭ナギの悪行を見ていた邪視は凄まじい怒りや憎しみを抱くようになり、普通の幽霊から恐ろしい山の怪に成長しました。
邪視だけではなく、呪いの家も地底人が作り上げたものです。
呪いの家はただの技ではなく、この世に実在している怨念です。
鬼頭ナギに捧げられた者たちが抱いている恨みや憎しみは深すぎて、何年経っても消えることはありません。
そしてその者たちの強烈な思いはこの200年の間に怨念になってしまいました。
どれほど強い怨念になっても体がなければ意味がないので、邪視が怨念のために戦ってくれたから、呪いの家は邪視の技になりました。
円城寺仁を含めて、高倉健たち一行は邪視や呪いの家を受け入れたいのですが、邪視はいまだにその強烈な憎しみや怒りを抱いています。
地底人や鬼頭一家が犯した数々の凶行は許されないものなので、邪視の気持ちは理解できます。
もしこれから地底人が綾瀬桃に反撃する時に邪視が全ての負の想いを鬼頭ナギにぶっつけられれば、邪視や呪いの家の憎しみや怒りが消えるかもしれません。
高倉健たち一行の冒険はまだまだ続いていきますので、いずれ邪視を真の仲間として受け入れる必要があります。
☆綾瀬桃との因縁
時間のかかる計画に地底人は全ての精神や努力を払いましたが、その計画が偶然にやってきた綾瀬桃に潰されました。
綾瀬桃の行為は正当防衛でしたが、地底人たちにとっては許されないことでした。
綾瀬桃が大暴れをしたせいで、地底人が苦労して育ててあげたモンゴリアンデスワームは殺されました。
そして綾瀬桃が村の警察や消防署をも動かせたせいで、鬼頭一家の勢力は完全に叩き潰されました。
200年かけて用意していた計画が変な小娘に破壊されたので、地底人が綾瀬桃に恨みを抱くのは仕方ないのです。
地底人は綾瀬桃のことを死ぬほど憎んでいますが、綾瀬桃はいまでも地底人のことが知らないのです。
鬼頭ナギが宇宙人だったこと、地底人が存在していることを綾瀬桃や高倉健たちは知りません。
なぜなら火山事件が終わった時に鬼頭ナギは逃げ出したので、鬼頭ナギから情報を得られませんでした。
地底人のことが知らないから、綾瀬桃たちは何の対策をも用意できなかったです。
これから綾瀬桃は地底人の接近を待つしかなくて、次に出会う時が地底人の逆襲の時である可能性は高いです。
☆地底人の逆襲
地底人は一つの種族で、彼らが全ての資源を綾瀬桃への復讐に使う可能性は高いです。
綾瀬桃や高倉健たちは火山事件の時と比べられないほど成長しましたが、それでも地底人たちには勝算があります。
なぜなら地底人に関することを綾瀬桃や高倉健たちは全く知らないのです。
これから地底人が綾瀬桃の復讐に用意する計画について二つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それは綾瀬桃の身近の人間に手を出すことです。
綾瀬桃の周りにいる綾瀬星子や高倉健たちは全員強いのですが、綾瀬桃の親友たちは違います。
ミーコやリリナたちは戦闘員ではなく、呪いの力や螺旋の力なども持っていません。
これから地底人がミーコたちを狙い、ミーコたちに何かを仕掛ければ、綾瀬桃は間違いなく罠に落ちます。
ミーコたちは綾瀬桃の親しい親友なので、彼女たちのことを探り出すのは簡単なことです。
二つ目の可能性、それは地底の環境を変えることです。
地底人が育てたモンゴリアンデスワームは地形を変える能力があり、モンゴリアンデスワームが活動する限り地底はめっちゃくっちゃにされます。
地底人やモンゴリアンデスワームは陽光が苦手な生き物ですが、モンゴリアンデスワームが地底を変えてくれれば、地底人もモンゴリアンデスワームも全力で戦えます。
200年かけて育てていたモンゴリアンデスワームは殺されましたが、地底人は一つの種族なので、他にも存在しているはずです。
これから地底人が神越市以外の地形を変えて、綾瀬桃を地底の中へもう一度引きずり降ろしたら、復讐を始められます。
そして復讐の中に持っている全てのモンゴリアンデスワームを投入すれば、今度こそ綾瀬桃は何もできません。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。