出典:龍幸伸(著)ダンダダン第148話
ダンダダンの中に登場するメルヘンカルタは呪行李の中に封印されている厄介な悪魔です。
本来、呪行李の中に封印されているメルヘンカルタは永遠高倉健や綾瀬桃に関わらない悪魔ですが、いくつかの偶然が重なった結果、巨大なメルヘンカルタはあの二人の前に現れました。
メルヘンカルタは謎の多い悪魔ですが、ターボババア曰くメルヘンカルタは非常に厄介な悪魔で、見たものを乗っ取る能力を持っています。
その能力だけでも十分やばいですが、何よりもやばいのは高倉健や綾瀬桃たちが呪行李から脱出できないことです。
メルヘンカルタは唯一呪行李から脱出する方法を知る存在で、メルヘンカルタからいろいろな情報を聞き出すために、先にメルヘンカルタを抑えなければなりません。
高倉健がいれば、ほとんどの状況は対応できますが、今回は少々違います。
高倉健は既に呪いの力や螺旋の力を得ているとはいえ、メルヘンカルタはカシマレイコと同じタイプで、関わってはいけないものです。
メルヘンカルタはターボババアの前でも余裕な態度を取れたので、メルヘンカルタは複数の特殊能力を持っている、もしくは異常に戦いに慣れている可能性が高いです。
現場に綾瀬桃や頭間雲児もいるとはいえ、メルヘンカルタの弱点を見つけるまで、全力で全力で戦っても勝てる可能性は低いです。
外に出たければ、高倉健たちはメルヘンカルタと戦わなければならないので、今回はメルヘンカルタについて考察してみたいと思います。
☆メルヘンカルタと呪行李
ダンダダンの世界にいる呪行李は強力な呪いの力で妖怪や悪魔を封印する箱です。
呪行李の効力は凄まじいもので、中に封印されれば、どんな妖怪でも、悪魔でも脱出が不可能です。
妖怪や悪魔を永遠に閉じこめるために、呪行李の中には四つの封印があって、それぞれの封印を守り神が守っています。
どの守り神もとても強いので、外からの援軍がなければ、呪行李の中に封印された妖怪や悪魔が脱出するのはとても、とても難しいです。
狡猾で賢いメルヘンカルタはこの事実に気づいた後、能力で呪行李を乗っ取って、呪行李を改造しました。
メルヘンカルタは恐ろしくて不気味な悪魔ですが、メルヘンカルタの判断は見事なものです。
強力な封印箱、呪行李をゲームのように改造すれば、いずれ人間たちは好奇心で呪行李を開きます。
呪行李が吸収する人間の強度は完全にランダムですが、呪行李が人間の世界で人間を吸収し続ければ、いずれ特殊な力を持つ強い人間が訪れます。
その時こそが、メルヘンカルタが脱出する最高の時です。
メルヘンカルタのこの策は時間がかかりますが、成功する可能性は非常に高いです。
実際、様々な偶然が重なった結果、メルヘンカルタは本当にこの策で自由になりました。
☆メルヘンカルタと團曼羅
巨大で凶悪な悪魔、メルヘンカルタは人間のことをよく知っています。
ほとんどの人間が何を考えているのか、ほとんどの人間が何を求めているのか、ほとんどの人間が何を恐れているのか、メルヘンカルタはよく知っています。
ダンダダンの世界にいる妖怪や悪魔にとって人間はどうでもいいことですが、メルヘンカルタは違います。
人間をよく知っていることがメルヘンカルタの武器になりました。
強力な封印箱、呪行李から脱出するために、メルヘンカルタは人間の力を借りるしかありませんでした。
メルヘンカルタは人間の力が必要ですが、人間が怪しげな箱を開いて、中にいるメルヘンカルタを助けるはずがないのです。
そこで、人間を呪行李の方へ誘い込むために、呪行李を乗っ取ったメルヘンカルタは呪行李を不思議なゲーム、團曼羅に改造しました。
悪魔が呪行李を改造するのは信じられないことですが、これは事実です。
そして結果からみれば、メルヘンカルタの改造は大成功です。
メルヘンカルタの読み通り、人間は好奇心で呪行李、團曼羅に近づいて、團曼羅に接触しました。
最初の人間は何の役にも立たなかったのですが、それからもメルヘンカルタの読み通り、團曼羅の影響は広がっていきました。
最初の人間から今に至るまで相当な時間がかかりましたが、最後はメルヘンカルタの読み通り、メルヘンカルタは自由になりました。
頭間雲児が最後のクリスタルを叩き壊した時点で、メルヘンカルタは見事な勝利を手に入れました。
メルヘンカルタの恐ろしさはまだ終わっていません。
メルヘンカルタは不良たちや頭間雲児の心を的確に読み取ったから、ダンダダン第148話の中でメルヘンカルタは頭間雲児の体を乗っ取りました。
人間という生き物をここまで的確に読み取れるメルヘンカルタは正真正銘、厄介で恐ろしい悪魔です。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第148話
☆メルヘンカルタと不思議な世界
これはとても不思議なことですが、メルヘンカルタは非常に人間のことをよく知っています。
呪行李から脱出するためにメルヘンカルタは人間の力を借りるしかないので、人間の衣食住を無視できなかったのです。
何もない世界で人間がやる気を出して、必死でメルヘンカルタを解放するわけがないので、人間の欲望を満たさなければ何も始まりません。
人間の欲望を知るメルヘンカルタは改造した呪行李、團曼羅の中に面白そうな建物、美味しそうな食べ物やゲーム風の世界を作りあげました。
メルヘンカルタがどうしてこのような力を持っているのかは判明されていませんが、結果から見ればメルヘンカルタが作った世界は確かに魅力的なものです。
実際、いろいろな戦いを乗りこえた綾瀬桃や頭間雲児は團曼羅での生活を満喫できました。
頭間雲児のために動いた不良たちも團曼羅で楽しいという気持ちを得ました。
メルヘンカルタが作ったまぼろしの世界は人間の心や精神を奪えるものです。
これは全てメルヘンカルタが人間のことをよく知っているからです。
人間のことをよく知っているから、ほとんどの人間はメルヘンカルタの思い通りに動いてしまいます。
子供おじいさんも、ギャルも、不良たちも、綾瀬桃や頭間雲児も、ほとんどの人間はメルヘンカルタから逃げられなかったです。
☆メルヘンカルタのあのセリフ
ダンダダン第148話の中で、メルヘンカルタは非常におかしなことを言いました。
「今は人間側についておられるんですね」、メルヘンカルタはターボババアにこのセリフを言いました。
ターボババアは非常に有名な妖怪なので、メルヘンカルタがターボババアを知っていてもおかしくありません。
ですが、「今は人間側についておられるんですね」というセリフはおかしいです。
ダンダダンの世界に登場する妖怪、幽霊や悪魔たちはほとんどこの世に未練があるから成仏できない者たちで、良くも悪くも彼らは基本お互いのことに干渉しないのです。
作中で登場したアクロバティックさらさら、邪視、カシマレイコやメルヘンカルタ、これらの妖怪、幽霊や悪魔はそれぞれの目的のために一つの場所に残って、一人で戦い続けます。
妖怪、幽霊や悪魔たちはほとんどお互いのことに干渉しないから、基本群れで行動しないのです。
実際、ターボババアは何があっても邪視の力を借りない上に、カシマレイコを助けようともしないのです。
メルヘンカルタのあのセリフから、昔ターボババアは妖怪、幽霊や悪魔たちと一緒に協力し合って、何かと戦ったと考えられます。
そして、メルヘンカルタがターボババアを、ターボババア様と呼んでいることから、昔ターボババアがリーダーのようなもので妖怪や悪魔たちを仕切っていたと考えられます。
もしこの仮説が正しければ、次に考えるのはターボババアたちが昔何と戦ったかということです。
宇宙人、地球外生命体がずっと人間の世界を侵略できなかった事実から、ターボババアたちが昔一緒に戦ったのは宇宙人、地球外生命体だと思います。
人間が禁忌を犯さない限り、妖怪、幽霊や悪魔たちは人間を襲えないので、ターボババアたちが集団で人間を襲った可能性は低いです。
逆に、特殊な力を持つターボババアたちが宇宙人、地球外生命体を撃退したから、人間は平和な生活を過ごせたと思います。
☆全てを知る謎の男
メルヘンカルタが自由になったことに頭間雲児は責任を背負わなければなりませんが、この問題を起こした元凶は頭間雲児に助言をくれた男です。
頭間雲児に助言をくれた謎の男はいろいろな事実を知っているのに、それでも彼は頭間雲児をミスリードしました。
團曼羅は壊してはいけないものなのに、謎の男はこの最も重要な忠告を頭間雲児に教えなかったです。
頭間雲児に助言をくれた謎の男はメルヘンカルタのことをも知っている可能性が非常に高いです。
いろいろな事実を知っている謎の男が頭間雲児をミスリードした理由が非常に気になります。
謎の男が真実を隠した理由について二つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それは本当に世界を壊す必要があることです。
メルヘンカルタが自由になった今、呪行李の中にいる皆は外へ出られないのです。
メルヘンカルタは中にいる人間たちに興味がないので、人間たちを殺そうとしませんが、メルヘンカルタが外へ出た途端、全員は絶対に外へ出られません。
メルヘンカルタがいなければ、呪行李から外へ出るために、中にいる人間たちは呪行李を壊すしかありません。
謎の男は最初からこの行動を暗示していた可能性があります。
二つの可能性、それはその謎の男がラスボスだということです。
謎の男が急に呪行李に興味を持った理由はいまだに判明されていません。
もし謎の男がサンジェルマン伯爵なら、サンジェルマン伯爵はターボババアを捉えるために行動した可能性はあります。
結果的にターボババアは今呪行李の中に閉じ込められたので、サンジェルマン伯爵が動き出す最高のタイミングが訪れました。
☆呪行李とメルヘンカルタの未来
メルヘンカルタが自由になった今、團曼羅にいる全員にとって最悪なことが起きました。
メルヘンカルタはただ外へ逃げたいだけなので、中にいる人間たちはメルヘンカルタにとってどうでもいいのです。
外へ逃げられるのなら、メルヘンカルタは團曼羅の中にいる人間たちに何もしません。
正直、高倉健や綾瀬桃たちは無理にしてメルヘンカルタを討伐する必要がないのですが、メルヘンカルタは既に呪行李を乗っ取っています。
乗っ取っているから、メルヘンカルタは人間を外へ出せます。
つまり、外へ出たければ、メルヘンカルタを使うしかありません。
メルヘンカルタが素直に高倉健や綾瀬桃たちを解放してくれるはずがないので、彼らは一旦メルヘンカルタを武力で抑える必要があります。
外へ出たければ、全員が全力でメルヘンカルタを潰しに行って、メルヘンカルタの能力を使うしかありません。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。