出典:龍幸伸(著)ダンダダン第120話
ダンダダンの中に登場するターボババアは高倉健が最初に出会った妖怪で、彼の人生を変えた妖怪でもあります。
心霊スポットでターボババアに出会った日から高倉健はいろいろな事件に巻き込まれましたが、ターボババアの呪いの力があったから高倉健は全ての危機を乗りこえられて、最も重要な人にも出会えました。
それだけではありません、ターボババアの呪いの力ですさまじい成長を果たした高倉健は多くの友だちをも作れました。
高倉健がいい方向に変えられたのはターボババアのおかげです。
ターボババアのせいで高倉健は大切なナッツを失ったのは事実ですが、その代わりに彼が得た物は非常に多かったです。
最初の頃、ターボババアは高倉健のナッツを奪った最低な敵でしたが、今は高倉健を導いている味方です。
綾瀬星子のハリセンでターボババアは招き猫に封印されていますが、ターボババアの物語はまだまだ続きますので、今回はターボババアについて考察してみたいと思います。
☆正能市を支配した存在
招き猫の中へ封印される前に、ターボババアは正能市を支配していました。
綾瀬星子が神越市の最強であるように、ターボババアは正能市にいる限り、ほぼ無敵です。
正能市の中にある全てのものをターボババアは自由自在に使えます。
高倉健や綾瀬桃が運よくターボババアを撃退できたのは、あの二人がターボババアを正能市から誘い出したからです。
正能市にいる限りターボババアは無敵ですが、ターボババアが正能市から出てしまったら、話は変わります。
正能市でターボババアが持つ武器は二つありました。
正能市の地縛霊や正能市に存在する幽霊たち、正能市にいる限り、ターボババアはこの二つの武器を使い放題です。
どうしてこの二つの武器を使えるのかは説明されていなかったですが、綾瀬星子との原理は少々違います。
ターボババアは正能市の神様から力を借りているのではなく、地縛霊や幽霊たちが自ら力をターボババアに貸しているのです。
地縛霊や幽霊たちとは共闘関係だから、何があってもターボババアは文句を言い放題です。
地縛霊や幽霊が自らターボババアに力を貸しているのは信じられないことですが、ターボババアは心が優しいのです。
口や態度は最低クラスですが、ターボババアは心が優しいから、地縛霊や幽霊はその影響を受けていました。
高倉健や綾瀬桃が最初にカニ型地縛霊を退治した時、カニ型地縛霊は多くの女性に分裂しました。
その女性たちは全員が悲しい過去を持っていて、地縛霊になってしまった以上未来はないのですが、ターボババアがいたから、彼女は少々楽な生活を過ごせました。
ターボババアが少しでも力になってくれたから、皆は喜んでターボババアに力を貸していました。
☆英単語をたくさん知っている妖怪
ターボババアは英語というものに対して明確な敵意を持っていましたが、ダンダダンにおいてターボババアは最も英語を使ったキャラクターだと言えます。
ダンダダンにおいて、ターボババアが知っている、使っている英単語の量は他のキャラクターよりも圧倒的に多いです。
一般的に使う英単語のグッバイからリスペクト、キャンパスライフ、レクチャー、汚い英単語のビッチまでターボババアは知っているし、普通に使っています。
ダンダダンの中には妖怪、幽霊や宇宙人などが登場しましたが、それでもターボババアほど英単語を使ったキャラクターは他にいませんでした。
坂田金太も作中で英単語を多く使いましたが、ターボババアに比べられなかったです。
ターボババアは英語が大嫌いなはずなのに、それでもターボババアはよく英語を使いました。
ターボババアが自分を抑えられず、英語をたくさん使ったことから、生前のターボババアは英語をよく話していたと考えられます。
生前のターボババアはある理由で英語を知り、英語をたくさん使っていたから、今の姿になったとしてもターボババアは英語を切り捨てられなかったです。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第120話
☆招き猫の中に閉じこまれた妖怪
昔のターボババアがどれほど有名で強い妖怪だったとしても、今は攻撃力がない招き猫の中に封印されています。
ダンダダンの第11話の時、綾瀬一家はターボババアの意識を高倉健から引っ張り出して、招き猫の中に封印しました。
ターボババアの意識だけ引っ張り出すのは難しいことでしたが、綾瀬星子は特殊なハリセンを持っているので、綾瀬一家は無事に高倉健をターボババアから解放しました。
招き猫の中に封印された後、ターボババアは自力で脱出できないので、封印された当初ターボババアは皆にすごい恨みを持っていました。
いつか必ず綾瀬一家や高倉健を殺すと、ターボババアは長い間そう思っていました。
全盛期のターボババアなら皆を殺せますが、今は攻撃力のない招き猫の中に封印されたので、ターボババアは何もできませんでした。
ターボババアが自慢していた呪いの力は全部高倉健が引き継いだので、昔の能力や速度を全部失ったターボババアは招き猫の小さな体で動くしかありませんでした。
今のターボババアは招き猫の身体に慣れて、自由自在に動けますが、ターボババアは誰よりも弱いです。
昔のターボババアは恐ろしい存在でしたが、今は野生の動物でも勝てないような弱い招き猫です。
☆幸せに生きている招き猫
高倉健や綾瀬一家のせいでターボババアは招き猫に封印されましたが、実はターボババアは幸せで超楽な生活を過ごしています。
ダンダダンの中に登場した妖怪や幽霊において、ターボババアは最も幸せだと言えます。
なぜならターボババアは周りにいる全てのものを感じられる上に、綾瀬一家はターボババアの行動を拘束しないのです。
綾瀬星子はターボババアの恐ろしさをよく知っていますが、招き猫に封印されていますので、綾瀬星子にとってターボババアはただの猫で、自由に生きるべきです。
招き猫の中にいる限りターボババアは永遠に高倉健や綾瀬桃一家を殺せないのですが、ターボババアは招き猫の体を通して食事や旅行などができます。
美味しい食事、肉やデザートなど、ターボババアは招き猫の体を通して食べることができます。
そしてターボババアが悪いことを企んでいなければ、ターボババアが何をしても綾瀬一家は許してくれます。
自分で卵を買ったり、綾瀬桃と温泉旅行へ行ったり、家でのんびりしたり、基本ターボババアは何もしなくても、幸せな生活を満喫できます。
今ではターボババアは可愛い子猫と仲良く過ごしています。
招き猫が猫と仲良くなるのは不思議なことですが、綾瀬星子は全部目を瞑っていました。
ターボババアが昔どんな生活を過ごしていたのかはわかりませんが、今は幸せな生活を過ごしています。
☆綾瀬一家との関係
ターボババアは綾瀬桃や綾瀬星子と一緒に暮らしていますが、招き猫の中に閉じこめられた時、ターボババアはあの二人のことをすごく恨んでいました。
綾瀬一家の者たちのせいでターボババアは招き猫の中に封印されてしまったので、ターボババアが二人を恨むのは当然のことです。
ターボババアは今も綾瀬一家を恨んでいるかどうかはわかりませんが、ターボババアは復讐をしなかったです。
ターボババアは妖怪、幽霊や怪談のことをよく知っていますので、たとえ招き猫は何の攻撃もできないとしても、綾瀬一家の者達に復讐することは可能です。
ターボババアがその気であれば、夜中に綾瀬一家を襲うのは簡単なことです。
これから復讐してやるとターボババアが思ったことは何度もありましたが、それでもターボババアは復讐を実行しなかったです。
なぜなら綾瀬一家と生活すれば、ターボババアは食に困らない上に、可愛い子猫と遊ぶことも可能だからです。
ターボババアは妖怪ですが、綾瀬一家はターボババアの行動を制限することがなく、ターボババアがどこへ行くのも、お金をどう使うのも完全に自由です。
それだけではありません、綾瀬一家がスーパーや銭湯などへ行った時も、ターボババアは一緒についていて、満喫しました。
綾瀬一家のおかげでターボババアはいい生活を満喫していますので、ターボババアが綾瀬一家に復讐することはありませんでした。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第120話
☆英語とターボババアとサンジェルマン伯爵
ダンダダン第120話の中で、新しいキャラクター、サンジェルマン伯爵が紹介されました。
本来ターボババアはサンジェルマン伯爵のことを知る方法がないのですが、偶然セルポが残していたメカを拾い、頭に装着してしまったので、ターボババアはセルポの会議を見てしまいました。
サンジェルマン伯爵は新しいキャラクターですが、それでもターボババアが彼を知った後、非常に珍しい一面を見せました。
ターボババアがサンジェルマン伯爵を知っているのはほぼ間違いないことなので、サンジェルマン伯爵はターボババアの英語に繋がっている可能性はあります。
仮説ですが、サンジェルマン伯爵はターボババアに英語を教えた人物だと考えられます。
ターボババアが英語を知っているのは不思議なことですが、それ以上に不思議なのは昔のターボババアにはキャンパスライフを満喫したことがあったのです。
昔の日本にキャンパスライフを満喫できるほどの資源がないはずなので、ターボババアはサンジェルマン伯爵の協力でキャンパスライフを満喫したと考えられます。
サンジェルマン伯爵は謎の多い人物ですが、英語を知り、財力をも持っている可能性は高いので、ターボババアにキャンパスライフを満喫させるのは簡単なことです。
そしてターボババアがいまでも英語を覚えているように、ターボババアはいまでもサンジェルマン伯爵のことを覚えていて、憎んでいます。
☆怨念とターボババア
ターボババアはいまでも自分の怨念を高倉健や綾瀬桃たちに見せなかったのですが、ターボババアは必ず何かしらの怨念を抱いています。
妖怪や幽霊の強さは怨念に関わっていて、妖怪や幽霊が強ければ強いほど、抱いている怨念は大きいです。
邪視も、カシマレイコも、凄まじい怨念を抱いていたから、綾瀬星子は何もできませんでした。
逆にアクロバティックさらさらは怨念を抱いていないから、高倉健や綾瀬桃は何とか対処できました。
ターボババアは昔綾瀬星子が恐れていた存在なので、怨念を抱いているのは間違いないのです。
いままでターボババアの怨念に関して何のヒントもありませんでしたが、ダンダダン第120話の中で、ターボババアは憎しみに満ちた顔を見せました。
ターボババアがそのような顔を見せたのは初めてで、ターボババアがそんな顔をしたのはサンジェルマン伯爵を見たからです。
サンジェルマン伯爵を見ただけでターボババアは顔が変わるほどの憎を抱いたので、サンジェルマン伯爵がターボババアの怨念に繋がっているのはほぼ間違いないと思います。
サンジェルマン伯爵とターボババアの怨念について一つの仮説が立てられます。
それはターボババアが探している犯人はサンジェルマン伯爵だということです。
正能市にいた頃、ターボババアは惨い最後を迎えた少女たちの霊を慰めていたのです。
ターボババアは優しいから少女たちを慰めるのは不思議なことではないのですが、その少女たちはほとんどが同じ過去を持っています。
ターボババアが慰めていた少女たちは皆暴力を受けて、死んだ者たちです。
これは単なる偶然だとは思えません。
もしターボババアは優しいから慰めていたのではなく、罪を償いたいから慰めていたのなら、話は繋がります。
仮説ですが、サンジェルマン伯爵はターボババアの知り合いであり、少女たちに暴力を振るった犯人だから、今の姿になったとしてもターボババアはサンジェルマン伯爵が犯した罪を忘れられなかったのです。
逃げられた知人の罪を償うために、ターボババアは姿が変わったとしても正能市にいる被害者たちを慰めていたと考えられます。
☆高倉健との関係
ターボババアのせいで高倉健は大事なナッツを失いましたが、高倉健はターボババアに恨みを抱いていません。
ターボババアに恨みを抱くどころか、今あの二人はすごくいい関係を構築しています。
お互いを利用するような関係ではなく、お互いが協力するような関係でもなく、高倉健はターボババアと対等の関係を構築しています。
対等の関係を構築しているからこそ、高倉健はターボババアの無茶な命令に従う必要はなく、ターボババアに助けを求める資格もあります。
高倉健にとってターボババアは自分の人生を狂わせた妖怪ですが、高倉健は復讐したいと思ったことが一度もありませんでした。
なぜならターボババアのおかげで人生がいい方向に変わっているのを高倉健は知っているからです。
ターボババアに出会わなければ、高倉健は綾瀬桃と仲良くできず、友だちを作ることもできません。
ターボババアはいつも高倉健に悪口を言っていますが、高倉健が困っている時、ターボババアはなんやかんやで高倉健を助けます。
高倉健が強くなりたいと思った時、ターボババアは彼を学校へ連れて、修行に付き合ったのです。
そして高倉健が邪視と勝負をする時、ターボババアは最後まで高倉健のそばから離れていませんでした。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。