出典:龍幸伸(著)ダンダダン第124話
ダンダダンの中に登場するオンブスマンは高倉健のクラスの学級委員長、佐脇凛を襲った霊です。
ダンダダンの世界には妖怪や幽霊などの特殊なものが存在していますが、彼らはむやみに人間を襲うことができません。
もし人間が妖怪や幽霊などの存在を愚弄するような行為をしたら、彼らは復讐できますが、それ以外の理由で人間を襲うことはできないのです。
ターボババアが高倉健を襲ったのは高倉健がバカなことをしたからです。
カシマレイコが綾瀬桃を殺したかったのも、綾瀬桃が先にカシマレイコに手を出したからです。
妖怪や幽霊たちは人間を襲ってはいけない、これが世界のルールです。
学級委員長は真面目な女性で、自ら妖怪や幽霊に出を出すはずがないのですが、それでもオンブスマンは学級委員長を襲い掛かりました。
オンブスマンは学級委員長やこれからのストーリーに深く影響している霊なので、今回はオンブスマンについて考察してみたいと思います。
☆学級委員長とオンブスマン
オンブスマンというのは今の名前で、昔の名前は子泣きジジイでした。
オンブスマンこと子泣きジジイは亡くなった子供の霊で、オンブスマンは愛情を求めて人の背中に乗っかってきます。
背中にオンブスマンが乗っかって来た時、すぐに愛情を出して、接していれば、オンブスマンは成仏します。
ですが、オンブスマンを無視して、オンブスマンを遠ざければ遠ざけるほど、憎しみがどんどんふくれあがって、いずれ取り憑いた人間を圧し潰します。
学級委員長は真面目な女性で、いままで変なことをしなかったのですが、彼女は少々特殊な過去を持っています。
学級委員長は妖怪や幽霊を怒らせるような行為をしなかったのですが、他人に恨まれるようなことは確かにしました。
学級委員長は少々不幸な家庭の中に生まれた子で、小さい頃から家を支えていました。
家の支柱を失ったから、学級委員長がある程度犠牲になるのは仕方ないことですが、それと同時に学級委員長は舞ちゃんという子を傷つけました。
幼い頃の学級委員長が舞ちゃんを傷つけたのは仕方ないことですが、舞ちゃんは確かに学級委員長のせいで損害を受けました。
学級委員長は他に恨まれる行為をしていないので、オンブスマンが舞ちゃんである可能性は高いです。
もしオンブスマンが本当に舞ちゃん本人ならば、生前の舞ちゃんがどのような結果を迎えたのかはある程度予想できます。
☆ナッツとオンブスマン
オンブスマンはアクロバティックさらさらと同じタイプのもので、ターゲットを長い間追っていました。
生きている人間を襲わない限り、妖怪や幽霊がどこで何をしても誰も構わないのです。
オンブスマンは元々学級委員長のことを見るしかできないのですが、学級委員長は偶然に高倉健のナッツを触ってしまいました。
高倉健のナッツはターボババアの霊力に包まれているので、ナッツに触った人間がそのまま霊力を覚醒する可能性は高いです。
触った時間は短かったのですが、それでも学級委員長は白鳥愛羅と同じ霊力を覚醒しました。
霊力が目覚めたことにより、オンブスマンはついに学級委員長に接触できました。
接触できるようになった後、オンブスマンは学級委員長の背中に乗っかっていきました。
オンブスマンはいままで学級委員長の背中に乗っかっていただけですが、それでも後ろに何かがあると学級委員長は気づいていたのです。
嫌な感じがしましたが、学級委員長は妖怪や幽霊などに興味がなかった人間なので、この謎をずっと抱えていました。
ですが、ダンダダンの第123話の中で、学級委員長が偶然に高倉健に相談した後、全てが急激に変わりました。
学級委員長はついにオンブスマンの重力に耐えられなくて、圧し潰されました。
不幸中の幸い、当時高倉健はそばにいましたので、大事にはならなかったです。
そして高倉健を通して、学級委員長は凄腕霊媒師の綾瀬星子に出会えたので、これからオンブスマンの問題を解決することが可能になりました。
出典:龍幸伸(著)ダンダダン第124話
☆オンブスマンの正体
オンブスマンは学級委員長を襲った霊で、オンブスマンの問題を無視すれば更に大きな事件が起きますので、問題を解決するのはとても重要です。
凄腕霊媒師の綾瀬星子がいれば、オンブスマンの問題を無事に解決できる可能性は高いですが、オンブスマンが誰なのかを先に見分けなければなりません。
オンブスマンの正体が学級委員長の友だち、舞ちゃんである可能性は高いのです。
舞ちゃんには学級委員長を恨み、憎んでいる理由があります。
もしオンブスマンの正体が舞ちゃんでしたら、解決するのは比較的簡単です。
今は醜い化け物になりましたが、舞ちゃんは元々可愛らしい子供なので、学級委員長が真剣に舞ちゃんの苦しみに接していれば、舞ちゃんは成仏してくれるはずです。
舞ちゃんがオンブスマンである可能性は高いですが、正直可愛らしい子供が霊になれるほどの憎しみや怨念を抱いていることは考えられません。
妖怪や幽霊になるには凄まじい憎しみや怨念を抱く必要があります。
舞ちゃんは悪い子ではないので、舞ちゃんがこれほどの化け物になったのは第三者がいるからだと考えられます。
その第三者によって舞ちゃんの心が劇的な変化を迎えたから、このような結末になったと思います。
☆オンブスマンの狙い
霊の正体がオンブスマンであることを知った今、学級委員長を含めて皆が取れる行動は多いです。
今は醜い化け物になりましたが、オンブスマンの狙いは非常にシンプルなものです。
ダンダダン第124話の中で、凄腕霊媒師の綾瀬星子はオンブスマンについて説明しました。
オンブスマンを成仏させる方法は簡単で、それは愛情を出してオンブスマンに接することです。
オンブスマン(舞ちゃん)が学級委員長に恨みを抱いているのは確かなものですが、学級委員長は真面目な女性なので、愛情を出してオンブスマンを慰めるのは難しいことではないのです。
オンブスマンの問題を一人で片付けるのは難しいことですが、今の学級委員長には高倉健や綾瀬星子がついていますので、無事に解決できる可能性は高いです。
☆オンブスマンとの結末
オンブスマンの問題を解決するのは難しいことではないのですが、オンブスマンを成仏させた後、学級委員長がどんな道を進むのかが重要になってきます。
もしオンブスマンが本当に舞ちゃんなら、学級委員長が裏切ったから、舞ちゃんは憎しみや怒りを抱きました。
学級委員長が友情や夢よりも家族を選んだから、舞ちゃんは憎しみや怒りを抱いていると考えられます。
学級委員長が家族を優先したのは正解なことです。
家族は大事なものなので、家族を簡単に見捨てることはできません。
それに学級委員長のお母ちゃんやお婆ちゃんは確かに彼女の力が必要です。
もし学級委員長が犠牲にならなかったら、学級委員長の家は速い速度で崩れていきます。
ですが、学級委員長がキラキラ夢を抱いているのも確かなことでした。
キラキラ夢は舞ちゃんだけのものではなく、学級委員長のものでもありました。
もし舞ちゃんを成仏させる条件が学級委員長が夢を実現することなら、学級委員長は再びキラキラ夢を目指さなければなりません。
昔の学級委員長は夢を実現できるほどの力を持っていなかったのですが、今は違います。
今の学級委員長のそばには綾瀬星子や高倉健たちがいますので、学級委員長が舞ちゃんの分も一緒に夢を完成したいと思っているのなら、いつでも始められます。
☆学級委員長と呪いの力
学級委員長は確かに高倉健のナッツで霊力を目覚めたのですが、それで呪いの力を得たというわけではありません。
たとえオンブスマンの問題を解決しても、呪いの力を得られるわけでもありません。
高倉健や白鳥愛羅、呪いの力を得ているこの二人から一つ重要な共通点があります。
それは妖怪や幽霊の霊力を受けているということです。
高倉健はターボババアの霊力、白鳥愛羅はアクロバティックさらさらの霊力を受けたから、呪いの力を得ました。
学級委員長が呪いの力を得るために、妖怪や幽霊の霊力をもらわなければなりません。
霊力をもらえれば、学級委員長は呪いの力を得ますので、それが必ずオンブスマンである必要はありません。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。