出典：原泰久（著）キングダム第756話
キングダムの中に登場する騰将軍は王騎将軍の副官を担っている時から李信という若者のことを知りました。
李信は成長し続けている間に多くの戦績をあげて、有名になりましたが、ほとんどの武将は彼のことを認めてくれなかったです。
ですが、騰将軍はずっと李信のことを信じていて、李信の成長を期待していました。
秦国の六大将軍の一人になったとしても、騰将軍の李信への態度は変わらず、今も彼と共に成長しようとしています。
騰将軍は李信に深く関わっている秦国の六大将軍で、今回は騰将軍について考察してみたいと思います。
キングダムにおいて騰将軍はなくなった王騎将軍の影響を最も受けた人物です。
☆騰将軍に任されている任務
キングダム第７５６話の中で、秦国の昌平君から任務を受けた騰将軍は韓国へ向けて、出発しました。
秦国の六大将軍の一人である騰将軍が韓国へ向かったのは戦争を仕掛けるためではないのですが、騰将軍に任されている任務は中華統一において非常に重要です。
昌平君が騰将軍に任した任務、それは韓国の王都、新鄭の下見です。
昌平君が韓国を新たな対象として選んだのは正解で、今回の任務を騰将軍に任したのも正解です。
趙国との戦争で大敗をした秦国は今どうしても勝利が必要です。
勝利がなければ、秦国の兵士たちの士気は下がり、他の国は秦国が弱まっている間にガンガン攻めに行きます。
実際、趙国の項翼将軍は絶好調で秦国を攻めています。
一刻でも早く新たな勝利を手に入れるために、秦国は趙国や李牧のことを忘れて、地理的に近い韓国から攻めるしかありません。
そして秦国六大将軍において韓国の攻略に最も成功する可能性が高いのは騰将軍です。
王翦将軍や蒙武将軍は戦争に慣れているすごく優秀な将軍ですが、二人は全中華において有名すぎです。
王翦将軍や蒙武将軍が韓国へ行けば、韓国の誰もが警戒しますので、新鄭の下見はできなくなります。
実力面では騰将軍は王翦将軍や蒙武将軍にも負けませんが、騰将軍は二人に比べればそれほど有名ではないので、下見に韓国へ行っても、誰もが余計に警戒しません。
もし騰将軍の韓国攻略が成功すれば、秦国の兵士たちの士気は一気に上がり、秦国は中華統一の道を大きく踏み出します。
☆飛信隊李信に最も親しい将軍
秦国の六大将軍において、騰将軍は飛信隊の李信に最も親しい将軍です。
多くの死闘を乗りこえてきた飛信隊や飛信隊李信は秦国ですごく有名ですが、李信は他の三人の六大将軍との接触は少ないです。
若い頃の李信は既に六大将軍の一人、楊端和将軍に接触しましたが、親しく会話することはありませんでした。
昔も今も、いつもは秦王嬴政が代わりに楊端和将軍に接触しますので、李信と楊端和将軍はそれほど親しくないのです。
李信と王翦将軍や蒙武将軍の接触は更に少ないので、親しくなれるはずがありません。
ですが、騰将軍とは全然違います。
李信は元々亡くなった王騎将軍が気に入ってた若者で、李信はその時から騰将軍や元王騎軍の残党たちと仲良く過ごしています。
そして騰将軍も李信の成長を見ている人で、李信の成長をも期待しています。
今でも李信のことを気に入って、期待しているからこそ、韓国の下見を騰将軍は李信を推薦しました。
李信はまだ不足している部分が多いのですが、今回の韓国の下見で李信は騰将軍の隣で更に成長するのでしょう。
出典：原泰久（著）キングダム第756話
☆全体的能力の高い六大将軍
桓騎将軍を含めて、秦王嬴政や昌平君が選んだ秦国六大将軍は誰もが優秀ですが、騰将軍以外全員に明確な弱点があります。
蒙武将軍や楊端和将軍は驚異的な武力を持っていますが、二人とも策略を頼らない将軍なので、敵の罠には落ちやすいです。
王翦将軍は李牧に匹敵するほどの怪物ですが、勝利にこだわる性格を持っていて、少しでも危険があれば王翦将軍はすぐに戦いを諦めます。
桓騎将軍は李牧を信じられないほど追い詰められた男ですが、彼は自分の家族しか守らない男で、他の部隊の兵士がどれほど犠牲になったとしても桓騎将軍にとってはどうでもいいことです。
他の秦国六大将軍は誰もが大きな弱点がありますが、騰将軍にはそのような大きな弱点はありません。
騰将軍はまだ目立った長所を見せていませんが、敵に攻撃されるような弱点も見せていません。
☆物事を的確に分析できる将軍
騰将軍は軍師級の頭脳や豊富な戦いの経験を持っている上に、彼は事前に情報を集めるような将軍なので、どんな時でも物事を的確に分析できます。
戦乱の時代において物事を的確に分析する能力は非常に重要な物で、それができればどんな危機でも乗り越えられます。
李牧に討伐された桓騎将軍は天才的な化け物だったから、彼も物事を的確に分析できますが、彼は絶対に部下たちに何も教えてくれないのです。
情報漏れのためなのか、それとも家族を守る為なのかは判明されませんが、桓騎将軍はいつも最後の最後まで周りの者たちに何も言わないのです。
ですが、騰将軍は違います。
戦っている時でも、戦っていない時でも、騰将軍は知っていること、気づいていることを周りにいる部下たちに教えてくれます。
何も教えてくれない桓騎将軍でも、部下たちにいろいろ教えてくれる騰将軍でも、どっちもが正しいのですが、騰将軍の方は周りにいる皆を成長させられます。
☆秦王嬴政が頼れる将軍
秦国六大将軍は秦王嬴政が中華統一のために選抜した精鋭たちですが、全員が嬴政に忠誠心を抱いているわけではないのです。
六大将軍において秦王嬴政が頼れる、信頼できる将軍は二人しかいません。
一人は長い間友好関係を構築している楊端和将軍で、もう一人が騰将軍です。
残りの二人、蒙武将軍は戦争のことにしか興味がない将軍で、秦王嬴政との関わりはほぼありません。
王翦将軍は自分の国を作ろうと企んでいる将軍なので、秦王嬴政は彼を信頼することができません。
山の民である楊端和将軍は秦王嬴政の味方ですが、彼女はいろいろな仕事がありますので、秦国に滞在することは少ないのです。
秦国に滞在し、嬴政の命令でいつでも動き出せる、聞いてくれるのは騰将軍しかいません。
騰将軍は秦王嬴政に忠誠を誓っている将軍で、目立った欲望や夢もありません。
そして何より騰将軍は常識や礼儀が通用する将軍でもあります。
六大将軍に必要な物は戦績ですが、常識や礼儀が通用しない将軍がいれば、秦国は大変な問題に直面します。
もし桓騎将軍が犯した大罪が再び起きてしまったら、今度こそ秦国は全中華の心を失います。
騰将軍はこのようなことを全然しないし、いつも秦王嬴政を尊敬しているので、秦王嬴政は彼のことを完全に信頼できます。
☆飛信隊や飛信隊李信を成長させる将軍
騰将軍は飛信隊や飛信隊李信を成長させる六大将軍です。
これからの韓国攻略で、騰将軍は桓騎将軍と同じく飛信隊や飛信隊の李信に別の戦い方を見せてくれます。
桓騎将軍が飛信隊や李信に見せたのは大人の戦いで、騰将軍が見せるのは頭を使う戦い方です。
魏国の総大将である呉鳳明は頭の切れる男で、天才的な戦の頭脳を持っていますが、その彼でも戦場で騰将軍の弱点を見つけられず、騰将軍の頭脳を認めざるおえないのです。
そして騰将軍は昔王騎将軍と共に多くの戦いを生き残った強者で、戦争において非常に豊富な経験を持っています。
鋭い勘、軍師級の頭脳、豊富な経験や凄まじい武の力を全部持っている騰将軍の戦いを身近に見れば、飛信隊や李信が一気に成長する可能性は高いです。
飛信隊には軍師の河了貂がいますが、結局飛信隊が頼っているのは李信、羌瘣や羌礼の圧倒的武力です。
これは不健康なことで、武力だけではこれからの戦争を乗りこえるのはすごく厳しいです。
これからも活躍できるように、飛信隊や李信はこれから戦の頭脳を使わなければなりません。
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