出典:原泰久(著)キングダム第801話
「キングダム」第801話の中で、昌平君は現秦王、嬴政に戸籍作りという政策を紹介しました。
古代の中華で国が戸籍作りをするのはとても難しい仕事で、この仕事を完成するために数えられないほどの人間や時間が必要でした。
資源が全然足りない状態で戸籍作りを完成させるのは至難の業ですが、それを見事に完成できれば、非常に多くのメリットをもらえます。
秦国にとって戸籍作りの最大のメリットは秦の成人男性の数を把握できるということです。
戦争において最も重要なのは食糧と兵の数です。
秦王嬴政は中華統一を目指しているので、食糧や兵の数を無限に増やすために成人の男性は非常に、非常に重要です。
本来秦の成人男性の数は足りているはずですが、趙の李牧や青歌の司馬尚との戦争で秦はたくさんの将校や兵士を失いました。
十分以上の兵力がなければ秦が武力で趙や青歌の化け物たちに勝つのは無理なことなので、成人の男性は今の秦にとって最重要な宝物です。
兵力があれば必ず勝てるというわけではありませんが、兵力が足りなければ戦争で負けるのはほぼ確実です。
趙や青歌の化け物たちが持つ武力は恐ろしいもので、今の秦では絶対に勝てないのです。
秦が中華統一を完成させるために極端な方法を使うしかありませんが、昌平君が言ったことは全部諸刃の剣で、実行すれば秦にとんでもない影響をもたらします。
それではこれから最新話の感想や徹底考察をお届けいたします。
最新話感想
中華統一の夢を成し遂げるために、昌平君は秦で強制徴兵令を実行しようとしました。
連続の大敗で秦は非常に多くの兵を失ったので、強制徴兵令がなければ秦が更に強い国になるのは無理です。
秦にとって強制徴兵令は確かにいろいろな問題を解決できますが、このような命令が実行されれば、国の統治は一気に難しくなります。
確かに兵力が足りれば秦が中華統一を完成できる可能性は高くなりますが、兵が増えれば増えるほど、兵の統率は難しくなります。
秦王、嬴政が強制徴兵令を徹底的に実行すれば、秦が得られる兵力は十万、数十万、百万だってありえます。
秦にはまだ四人の六大将軍が残っていますが、それでもあの四人の将軍がこれほどの人間を統率するのは難しいです。
なぜなら強制徴兵令で来る者たちは皆兵になりたくない、戦争に関わりたくない者たちなのです。
戦争において戦争を望んでいる者たちと戦争を望んでいない者たちの差は大きいです。
キングダムの時代で戦争で勝ち続ければ得られるものは多いので、戦争を望んでいる者たちは当然います。
戦争を望んでいるから、その者たちは可能な限り全力で勝ち残って、可能な限り上司の命令に従います。
ですが、戦争を望んでいない者たちは心底戦争に関わりたくないので、彼らは当然それほどの力を発揮できないのです。
それにたとえ戦隊を望んでいない者たちが力を発揮できたとしても、彼らが上司の命令に従うかどうかも疑問です。
秦王、嬴政は何があっても強制徴兵令を実行するようなので、秦の兵が増えるのはほぼ確実です。
ただ、兵が増えたとしても六大将軍たちが戦争に関わりたくない者たちを統率できるかどうかが大きな疑問です。
少なくとも現状において数十万、もしくは百万ほどの兵を確実統率できる六大将軍はまだいません。
中華統一を完成するために秦が必要なのは兵力だけではなく、将軍の成長も必要です。
最新話徹底考察
☆男性の強制招集
キングダムの最新話、第801話の中で昌平君は秦国の成人男性を全員強制的に集めようとしました。
強制徴兵令はいかれている政策ですが、中華統一のために秦は実行しなければならなかったです。
趙や青歌の化け物たちのせいで秦は数えられないほどの兵を失ったので、成人男性を強制的に集めなければ、秦が持つ兵力は永遠に増えません。
中華統一のために秦は更なる兵が必要で、更なる兵を補充するために、秦は強制徴兵令を実行するしかありませんでした。
強制徴兵令は中華統一のために存在する政策ですが、このような強制招集が一回で終わることはありません。
秦の上層部が国のためと言い続ければ、国は永遠に成人男性を強制的に集められます。
たとえ秦が中華統一を完成させたとしても、国の構築、防壁作りや食糧作りなどの問題で秦の成人男性は上層部の指示に従い、国のために働かなければなりません。
秦王は中華統一のために全ての罵声を全部背負うつもりですが、彼のこの判断は全中華に誰も予想できないほど大きな影響をもたらします。
結果的秦王は強制徴兵令で数えられないほどの兵を得られますが、強制徴兵令が中華にもたらす影響は誰も止められません。
出典:原泰久(著)キングダム第801話
☆秦が背負う代償
秦の昌平君が実行しようとした強制徴兵令は確かに戦争の問題をいろいろ解決できますが、その反面、秦は非常に多くの代償を背負います。
強制徴兵令で秦が背負う大きな代償は主に二つあります。
一つ目の代償は昌文君が心配していた民からの暴動です。
中華統一のために秦は強制徴兵令を実行しましたが、このような招集が一回で終わることはありません。
中華統一が終わったとしても秦がやらなければならないことはたくさんありますので、全てのことをやり遂げるために秦は何回も、何回も成人男性を招集しなければなりません。
一回目の招集で民が暴動することはないと思いますが、二回目、三回目、四回目まで招集したら、秦の民は必ず耐えられないのです。
二つ目の代償は国全体が止まってしまうことです。
現秦王、嬴政にとって中華統一は何としても実現させなければならないことなので、そのためであれば秦王は全ての成人男性を招集しても構いません。
全ての成人男性を招集すれば、秦が中華統一を完成できる可能性は増えますが、その代わり秦はいろいろな行事を止めなければなりません。
国の構築、国の建設や食糧作りなど、秦が戦争に集中すればするほど、国全体は弱くなります。
強制徴兵令で秦は確かに中華統一を実現できますが、実現したとしても、秦は強い国になれません。
☆秦の次の敵
どれほどの力を入れても、現状秦は趙や青歌の化け物たちに勝てないので、昌平君は当然国々を攻める順番を変えるしかありません。
昌平君が考えた次の標的は韓国です。
昌平君が趙ではなく、韓を選んだのは当然のことです。
韓は秦から近い上に、国にそれほどの怪物はいませんので、秦が韓に勝てる可能性は大きいです。
情けないことですが、連続の大敗で秦は恐ろしい化け物たちに対抗できるほどの力を持っていません。
中華統一を実現するために、現状秦は比較的弱い国から攻めなければなりません。
もし秦は韓ではなく、他の国を選び、他の国へ攻め入った時再び司馬尚や青歌のような化け物たちに遭遇してしまったら、今度こそ中華統一の夢は終わってしまいます。
連続の大敗で他の国は秦を軽蔑し、秦を攻めようと考えているので、中華統一のためにも、他の国に飲み込まれないためにも、秦は確実な勝利を得なければなりません。
確実な勝利がなければ、中華統一の夢が潰れるどころか、再び全ての国々が秦を攻めに行く可能性は非常に高いです。
☆韓攻めの人選
昌平君は秦国六大将軍の一人、騰将軍を韓攻めの人選として選びました。
昌平君のその判断は正しいです。
なぜなら騰将軍は韓攻めの最適な人選だからです。
六大将軍の一人、王翦将軍が大敗した今、昌平君が再び彼を使うことはありません。
秦にとって韓攻めの人選は楊端和将軍、蒙武将軍や騰将軍しか残っていません。
楊端和将軍や王翦将軍と同じく前回の戦争である程度の損害を受けたので、すぐに立ち直るのは無理です。
韓を攻める力を持っているのは騰将軍や蒙武将軍しかいませんが、蒙武将軍が力頼りの将軍であることを誰もが知っているので、韓が蒙武将軍への対策を用意するのは可能です。
韓は軍事に特化した国ではありませんが、中には頭のいい人間がたくさんいますので、蒙武将軍を翻弄するのはそれほど難しいことではないのでしょう。
連続の大敗を受けた秦はもう失敗を許せないので、今回の韓攻めは何としても成功しなければなりません。
現秦国の六大将軍において確実に韓を討ち滅ぼせるのは騰将軍だけです。
騰将軍は韓を討ち滅ぼせるほどの力を持っている上に、韓の首都の地形を知っているので、騰将軍は韓攻めの最適な人選です。
☆飛信隊の最大の武器
飛信隊が持つ最大の武器が輝ける時が来ました。
飛信隊の最大の武器は李信将軍だと思われますが、実は戦場で李信よりも活躍している人間は他にいます。
それは李信が惚れている羌瘣です。
いままで羌瘣は秦の上層部や全中華に注目されていなかったですが、彼女は李信にも負けないほどの活躍をしています。
羌瘣は女性でありながら、戦場で誰にも負けないほどの戦績を得ています。
昌平君の指示で羌瘣は将軍になりますので、これからは戦場で更なる活躍を見せてくれるのでしょう。
羌瘣本人は更なる地位を強く求めていませんが、将軍になれば羌瘣の名前は必ず全世界に届きます。
なぜなら羌瘣が持つ鋭い勘はついに輝けます。
キングダムの中に登場したキャラクターにおいて、羌瘣は最も鋭い勘を持っています。
羌瘣はその鋭い勘でいままで飛信隊といろいろな危機を乗り越えてきました。
羌瘣が持つ勘は恐ろしいものですが、更なる地位がなければ、羌瘣がどれほどの勘を持っていても、結局李信の判断は全飛信隊に影響します。
李信は全ての危機を乗りこえられるほどの武力を持っていますが、彼が罠に落ちてしまったら、全飛信隊は何もできなくなります。
今回趙や青歌との戦争で飛信隊が完全に封じられたのはこのためです。
これから羌瘣が更なる地位や自由を得られれば、彼女はその鋭い勘を完全に開花することができて、飛信隊が丸々罠に落ちてしまうこともなくなります。
それだけではありません、羌瘣の鋭い勘があれば、秦の六大将軍たちが中華統一を完成できる可能性は高くなります。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。