出典：原泰久（著）キングダム第784話
「キングダム」第784話の中で、罠に落ちたのに気づいた飛信隊はすぐに新たな行動を取りました。
李信将軍を含めて、飛信隊の人間たちはほぼ全員趙の李牧の思い通りに動いています。
李牧は一つの罠だけで多くの武功をあげていた飛信隊を封じました。
飛信隊にとってこれはとても情けないことですが、飛信隊の皆や秦軍の亜光は李牧の心を読もうとしなかったから、このような結果に至りました。
最悪の結果にならないように、李信将軍はその場にいる部下たちを率いて、全力で走り出しました。
もし飛信隊が望み通りに間に合えれば、秦軍の総大将、王翦将軍を守って、必死で脱出することが可能です。
飛信隊が全力で走り出したのは正解ですが、李牧が何もしないわけがありません。
飛信隊は確かに高い武力を持っていますが、ほぼ全員がとても単純です。
飛信隊が何を考えているのかを李牧は常に把握しているので、既に第三の部隊を仕込んでいる可能性は非常に高いです。
もし飛信隊が李牧の行動を警戒せず、走ることだけに集中していれば、途中で強襲を受けるかもしれません。
行動が全部李牧に読まれている以上、すぐに行動するより、先に冷静になり策を考えた方が得策です。
それではこれから最新話の感想や徹底考察をお届けいたします。
最新話感想
キングダムの最新話の第７８４話の中で、玉鳳隊を率いている王賁は難しい決断をしました。
飛信隊や亜光将軍が開戦早々罠に落ちてしまったせいで、趙軍の総大将、司馬尚は激しい大進撃を始めています。
司馬尚や彼が率いている青歌軍は皆化け物で、秦軍は必死で抵抗しましたが、それでも彼らはあっという間に秦軍の総大将、王翦将軍の本軍まで侵入しました。
息子である王賁は当然すぐに父を助けに行きたいのですが、彼が勝手な行動を取れば更に大きな被害を受ける可能性は高いです。
なぜならこれは全部李牧の狙いで、秦軍が罠に落ちた時点で、誰も王翦将軍を助けられなかったからです。
父を助けるために、息子である王賁がこれからできることは二つあります。
一つ目は残り半分の飛信隊と合流することです。
全滅するよりも、玉鳳隊が飛信隊と合流して、一点突破した方が効率がいいです。
王賁は飛信隊のことが嫌いですが、今飛信隊を率いているのは羌瘣なので、王賁は彼女と手を組みたいはずです。
羌瘣と手を組めば、玉鳳隊が一点突破を狙うのもいいし、司馬尚や青歌軍の後ろを狙うのもできるので、それが一番速い策です。
二つ目は王翦将軍の側近たちを可能な限り回収することです。
李牧の罠のせいで、王翦将軍の側近たちはバラバラになりました。
側近たちも王翦将軍を助けたいのですが、誰もが目の前にいる敵を突破できなかったです。
これから王賁が側近たちを助けて、一緒に突破すれば、全員が急いで王翦将軍の方へ向かうことが可能です。
最新話徹底考察
☆残り半分の飛信隊
遅かれ早かれ李信将軍が罠に落ちた情報は残り半分の飛信隊の耳に届きます。
この最悪の情報を知った時、残り半分の飛信隊を率いている羌瘣がどう動くのかがとても重要になってきます。
羌瘣は頭が良くて、鋭い勘をも持っている女性なので、秦軍が圧倒的不利になっているのがすぐにわかるはずです。
これから羌瘣が取る行動について二つの可能性が考えられます。
一つ目の行動、それは速やかに宜安軍の将軍の首を取ることです。
司馬尚や青歌軍の大進撃により、秦軍は大きな被害を受け、士気は下がっています。
士気が完全に崩れないように、秦軍はいい知らせが必要なので、羌瘣が宜安軍の将軍の首を討ち取れば、秦軍は一つの勝利を得ます。
敵に包囲されている状態で敵将の首を取るのは難しいことですが、羌瘣は本物の化け物なので、可能性はあります。
二つ目の行動、それは可能な限り玉鳳隊を解放することです。
王賁が王翦将軍の息子であることは誰もが知っているので、彼が父を助けたいことを羌瘣は知っているはずです。
敵に包囲されている状態で玉鳳隊を解放するのは難しいことですが、王賁や彼の側近だけ解放するのは可能です。
非常に厳しい戦いになりますが、総大将が死んでしまったら何もかも終わってしまいますので、総大将を守るのが最優先です。
羌瘣は当然このことを知っているので、可能な限り王賁の行動に合わせる可能性はあります。
出典：原泰久（著）キングダム第784話
☆王翦将軍が取った対策
司馬尚や青歌軍の大進撃に対して、秦軍の総大将である王翦将軍は一つの対策を取りました。
王翦将軍が取った対策、彪苦の陣の内容は趙の司馬尚の側近たちを殺して、司馬尚を孤立させることです。
理論上、ターゲットである司馬尚を孤立させれば、彼を討ち取れる可能性は上がりますが、司馬尚や青歌軍は正真正銘の化け物です。
たとえ王翦将軍の兵士たちが大勢で攻撃したとしても、青歌軍や司馬尚には効かなかったです。
青歌軍の皆は誰もが死を望んでいるので、彼らは最強の盾となり、司馬尚を守りました。
化け物である司馬尚は圧倒的な武力を持っているので、彼は人数など関係なく目の前にいる敵を全部討ち取りました。
結果的に秦軍は更なる犠牲を払いましたが、それほどの利益はなかったです。
彪苦の陣は失敗したと言えますので、王翦将軍は次の対策を用意しなければなりません。
これから王翦将軍が取る対策について二つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それは側近と合流することです。
効率よく司馬尚を討ち取るために、王翦将軍はどうしても側近たちの力が必要です。
李牧や青歌軍のせいで、側近たちと合流するのは難しいのですが、もし王翦将軍が彼らに合流できれば、逆転できる可能性はあります。
二つ目の可能性、それは王翦将軍が前線で戦うことです。
青歌軍や司馬尚のせいで秦軍の士気は下がっています。
化け物に勝つために、士気を上げなければならないので、もし王翦将軍が前線で戦えば、士気は上がります。
総大将が前線で戦うのは危険なことですが、士気を上げなければ、いずれ秦軍も負けてしまいます。
☆人間の感情
趙軍の総大将、司馬尚は化け物です。
戦場で大進撃を始めたから、司馬尚は一人で数えられないほどの秦兵を討ち取りました。
司馬尚の大進撃を止めるために、多くの秦兵は一斉に攻撃をしましたが、結局は司馬尚を止められませんでした。
戦場にいる司馬尚は正真正銘の化け物ですが、それでも彼は人間の感情を見せました。
キングダムの最新話の第７８４話の中で、側近の一人が秦兵に殺されて、あるセリフを言った後、司馬尚の表情が少し変わりました。
「城主 先に戻っております 我らが青歌に」この短いセリフは確かに司馬尚の心に触れました。
司馬尚がどんな男なのかはまだ判明されていませんが、彼の初登場を含めて見れば、一つのことがわかりました。
それは司馬尚がいつも最前線で戦っていることです。
燕国のオルドと戦争をした時も、司馬尚は前線で戦っていました。
これは将軍としての責務だと思われますが、司馬尚は側近たちや青歌軍の皆を守るために前線で戦っていた可能性はあります。
最強の化け物である司馬尚が前線で多くの敵を斬れば斬るほど、多くの味方が生き残れます。
青歌軍の兵たちは皆強いのですが、司馬尚がなければ彼らが死ぬ可能性は高いです。
実際、前秦国の六大将軍の桓騎の討伐戦の中で、司馬尚の側近の上和龍は惨い最後を迎えました。
青歌軍の皆は誰もが強いのですが、全員が無事に青歌へ戻れるために、司馬尚の力はどうしても必要です。
☆残念な結末
李牧が趙のために用意した切り札、青歌軍はとても強い軍隊です。
個の武力はもちろん、青歌軍の皆は死という結末をも喜んで受け入れています。
それは戦場において普通ではありません。
青歌軍の皆は誰もが強い覚悟を持っているから、死という結末を平気に受け入れているのです。
李牧が趙のために用意している別の切り札、司馬尚もとんでもない怪物です。
李牧は司馬尚や青歌軍の実力、強さを知っているのに、彼らのためにいい選択を用意していなかったです。
司馬尚や青歌軍の実力があれば、彼らが別の国へ行き、もしくは自分の国を作り上げるのも可能でした。
戦乱の時代ですから、圧倒的な武力を持つ司馬尚が何をしても誰も気にしません。
ですが、司馬尚が政治のことを気にせず、李牧と一緒に活動しているから、危険な種を撒きました。
正直、現趙王である幽繆王はそれほど問題のある君主ではありません。
もちろん幽繆王に従いたくない気持ちはわかりますが、趙国の中でも司馬尚の敵が存在しています。
多くの間者を統率している姚賈はいまでも李牧のことを狙っています。
そして遅かれ早かれ、姚賈は司馬尚という怪物も狙います。
もし司馬尚が少しでも政治に関わり、少しでも未来のために道を残していれば、最悪の結果から逃れられたのです。
ですが、司馬尚は未来のために何もしなかったから、青歌軍と一緒に最後の勝者になれなかったです。
☆屈強の男
秦軍の六大将軍の一人、王翦将軍の側近、亜光は正真正銘屈強な男です。
李牧の罠に落ちて、亜光は青歌軍の全力の奇襲を受けましたが、彼はまだ生きています。
青歌軍の皆は誰もが亜光のことを全力で攻撃していましたが、亜光は何度も何度も脱出できました。
そしてキングダムの最新話の第７８４話の中で、亜光は司馬尚の側近の一人、楽彰の左目を深く傷つけました。
これほどの戦績を上げられたのは亜光だけです。
亜光が最後まで生き残れる可能性は限りなく低いですが、彼の強さは十分伝わっています。
個の武力、心の強さや王翦将軍への忠誠心があったから、亜光は何度も乗り越えられました。
もし亜光に戦う力が残っているのなら、彼は至急王翦将軍の元へ向かうべきです。
亜光は王翦将軍に忠誠を誓っている男なので、最後の最後に彼は王翦将軍に会いたいのでしょう。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
