出典:原泰久(著)キングダム第772話
「キングダム」第772話の中で、趙軍の李牧の未来について少し描かれました。
李牧が優秀な男であることは誰もが知っていることですが、作中において李牧はまだ結婚しておらず、子供も残していません。
子供がいないことを李牧自身は何とも思っていませんが、趙国や李牧に従っている人間たちにとっては非常に重要なことです。
李牧は趙国の全てを支配している人間なので、彼と結びたい人間はたくさんいます。
そして古代の戦乱の時代において、いつ誰かが死んでもおかしくないので、子供を作り、後継者を決めるのはとても重要です。
李牧は結婚や子供を作ることを了承しましたが、彼は既に気に入っている女性がいますので、全ての縁談を蹴りました。
馬南慈が男で、側近の一人だから李牧は彼と未来について語りましたが、李牧は知らない間に気に入っている女性に告白しました。
李牧は気づいていませんが、彼と馬南慈の会話はある女性に全部聞かされています。
秦国や飛信隊の李信にとって李牧は憎き敵ですが、彼もまた戦乱の時代の影響を受けている哀れな男です。
それではこれから最新話の感想や徹底考察をお届けいたします。
最新話感想
キングダムの最新話の第772話の中で、李牧が率いる趙軍は戦場に出て、配置につきました。
趙軍が戦場に出たのはもちろん、全ての秦軍を潰すためです。
秦軍は中華統一のために李牧を討とうとしていますのでこれから始まる番吾の戦いは趙軍にとって勝たなければならない戦争です。
番吾の戦いに負けてしまったら、趙軍にとって大変なことが起きますので、圧倒的な優勢を持っていても、戦争が始まれば、趙軍は最初から全力を出すのでしょう。
今回、秦軍は六大将軍の二人、王翦将軍や楊端和将軍を投入しましたが、李牧はこの二人の情報を掴んでいますので、この二人は李牧の敵ではないのです。
戦争が始まる時、趙軍が先に秦の玉鳳隊や飛信隊を抑えれば、趙軍があっという間に勝利を得ることが可能です。
玉鳳隊も、飛信隊も戦闘力が高い軍隊ですが、司馬尚や青歌軍が戦場に出ている限り、秦の若者たちに勝機はありません。
最新話徹底考察
☆秦軍が持つ覚悟
趙軍が圧倒的に有利であることを知っていますが、それでも秦軍の皆は戦う覚悟を持っています。
李信が率いる飛信隊も、王賁が率いる玉鳳隊も、皆諦めていなかったです。
これから始まる番吾の戦いは趙軍だけではなく、秦軍にとっても勝たなければならない一戦です。
もし秦軍が負けてしまったら、中華統一の道は完全に閉ざされます。
そしてそれと同時に、他の国は再び結成し、一斉に秦国を攻めますので、今度こそ秦国は滅びます。
王翦将軍や楊端和将軍、秦国六大将軍が二人番吾の戦いに出ますが、残念ながら鍵となるのはあの二人ではありません。
番吾の戦いの鍵となるのは飛信隊の羌瘣です。
これから番吾の戦いに出る兵士たちの情報を李牧はほとんど掴んでいますが、飛信隊の羌瘣だけ、李牧はほとんど知らないのです。
羌瘣は李牧の予想を超えられる可能性がありますので、羌瘣が戦場で李牧の予想を超えれば、超えるほど、秦軍が生き残れる可能性は高くなります。
出典:原泰久(著)キングダム第772話
☆飛信隊が持つ鍵、羌瘣
これから番吾の戦いの鍵になるのは六大将軍ではなく、飛信隊の羌瘣です。
趙軍の李牧は飛信隊の李信に因縁のある男で、彼は李信のことを、李信の軍隊を全部把握しています。
ですが、そんな李牧でも飛信隊の羌瘣のことを把握していなかったです。
羌瘣が桁外れの戦闘力を持っていることは趙軍に伝わっていますが、それ以外の情報は伝わっていません。
李牧は本当の羌瘣を知らないので、これが彼の最大の失敗です。
羌瘣が恐ろしいのはその桁外れの戦闘力ではなく、彼女の勘と戦術脳です。
羌瘣よりも強い人間はたくさんいて、李牧の切り札、司馬尚も彼女よりも圧倒的に強いはずです。
戦闘力だけで羌瘣と対抗できる将校は多くいますが、羌瘣のように全てのスペックが高い兵士はそれほどいません。
羌瘣はどんな状況でも見事な策を思いつけるほどの戦術脳を持っています。
そして羌瘣はあの王翦将軍の策にも簡単に気づけるほどの勘を持っています。
高い戦闘力、鋭い勘や優秀な戦術脳を全部持っている羌瘣は完璧な人間で、彼女だけが趙軍に対抗できる力を持っています。
☆勝利するための条件
趙軍が圧倒的な優勢を持っている限り、秦軍が勝つのは非常に難しいです。
今の趙軍は司馬尚や青歌軍をも持っていますので、強靭な肉体を持つ巨漢を三人倒すのは至難の業です。
ですが、それでも秦軍が勝利するための条件は二つあります。
一つ目の条件、それは別の部隊を用意して、趙軍が手薄なところを狙うことです。
李牧は既に大軍を用意しましたが、守備が手薄になっている部分は必ずあります。
それらのところを狙って、別部隊で攻めれば、勝つ希望が見えるようになります。
二つ目の条件、それは司馬尚の首を取ることです。
司馬尚は今の李牧が持つ最大の兵器です。
もし司馬尚の首を取れるのなら、李牧は一時的混乱に陥って、士気が取れなくなります。
☆キタリの選択
キングダムの最新話の第772話の中で、キタリはメラ族を率いて、番吾の戦いに参戦しました。
キタリは秦国の壁将軍を助けることを決めましたが、それでも彼女は先に番吾の戦いに集中しました。
キタリが先に番吾の戦いに集中したのは正解です。
なぜなら趙軍を倒す為に、秦軍は兵力が必要で、今彼女が戦場から離れてしまったら、兵力が足りなくなります。
李牧は番吾の戦いのためにいろいろなものを用意したので、それらを克服するためにキタリの力は必要です。
キタリやメラ族は戦争に慣れているので、ほとんどのメンバーが生き残るのは問題ないのですが、生き残っている戦力で壁を救えるかどうかが大きな問題です。
たとえ秦国の六大将軍が二人戦争に出ていても、李牧の策略を超えるのは至難の業です。
再び全滅することはないと思いますが、もしキタリやメラ族に何かがあれば、壁は一生牢獄にいるままです。
壁が生きているのを知っているのはキタリだけです。
そして壁を助けたいと思っていて、壁を救える余裕があるのはキタリだけなので、キタリに何かがあれば、壁も脱出するのは不可能です。
☆司馬尚が取る行動
司馬尚や青歌軍は趙軍の李牧が持つ最大の切り札です。
李牧は番吾の戦いで勝たなければならないので、当然司馬尚や青歌軍を投入しました。
司馬尚や青歌軍が参戦するのはわかりますが、彼がどんな仕事をするのかが重要になってきます。
司馬尚や青歌軍が担当する仕事について二つの可能性が考えられます。
一つ目の仕事、それは山の民の部隊を殲滅することです。
山の民は李牧の策略を超えられるほどの知恵を持っていませんが、李牧の予想を超えられるほどの武力を持っています。
山の民が全力で暴れ出したら、李牧や趙軍は想像できないほどのダメージを受けますので、武力集団の青歌軍は彼らを止めなければなりません。
もし司馬尚や青歌軍が運よく秦国の六大将軍の一人、楊端和将軍や山の民の幹部たちを数人討ち取れるのなら、秦国の中華統一の夢は破れます。
二つ目の仕事、それは飛信隊李信の首を討ち取ることです。
李信はまだ若いのですが、彼は趙軍の将校を多く討ち取っています。
李信は憎き敵である上に、彼は戦いながら成長できる男なので、開戦すぐ彼を討ち取る必要があります。
もし司馬尚や青歌軍の皆が開戦すぐ一気に飛信隊の方へ突っ込めば、あっという間に李信の首を取るのは簡単なことです。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。