出典:原泰久(著)キングダム第750話
「キングダム」第750話の中で李牧が率いる趙軍は完全に桓騎軍を包囲しました。
秦国の六大将軍の一人の桓騎や彼が率いている桓騎軍はまだ降参していませんが、逆転するのは無理です。
これから那貴や彼の手下が間に合ったとしても、怒りの頂点に達している趙軍から逃げられることはありません。
今の趙軍、李牧は桓騎の命を、桓騎の命運を握っています。
最新話感想
キングダムの最新話の第750話の中に、桓騎将軍の過去の一部が描かれました。
桓騎将軍がどうしてこのような鬼畜で、残忍な人間になったのかを誰もが気になることです。
飛信隊の那貴でも、桓騎軍の幹部たちでも、桓騎の過去を知らなかったです。
ですが、砂鬼一家の皆は桓騎の過去を知っていて、砂鬼一家の召は桓騎が変わった理由を飛信隊に伝えました。
桓騎はもともと生きるために手段を選ばない人間でしたが、偲央が生きているから、桓騎の残虐性は抑えられました。
偲央がいれば桓騎は立派な解放者になれたのですが、偲央が惨めに亡くなったあの日以来、桓騎は自分の残虐性を全部解放しました。
家族、もしくは大切な者が無残に殺されれば、桓騎は絶対に100倍返しで復讐します。
他人から見れば桓騎は最低で鬼畜なクソ野郎ですが、桓騎は下層にいる人間達を守るために、自ら鬼になりました。
最新話徹底考察
☆下層人間の生活
誰がどう見ても桓騎は最低なクソ野郎ですが、彼は下層人間の生き方を、下層人間の勝ち方を見事に見せてくれました。
戦乱の時代で地位、金や資源がない人間は惨めに生きるしかありません、昔の砂鬼一家の皆のように。
下層にいる人間たちが自力で運命を変えるのは非常に難しいことで、驚くべき才能や運が必要です。
才能や運がなければ、下層にいる人間たちは玩具になるしかありません、昔の偲央と召のように。
どう頑張っても、何をやっても下層にいる人間が上へ行くことができない事実を桓騎は若い頃から知っていました。
そしてこの事実を変えるために、桓騎は極端な手段や方法を選びました。
桓騎は彼の長い人生の中で多くの者の命を奪って、ありえないほどの虐殺も多く行いましたが、結果から見れば桓騎は彼の目的を達成したのです。
桓騎がいる限り、砂鬼一家の皆の命は保障されて、桓騎がいる限り、誰も桓騎の盗賊団に手を出しません。
もし桓騎が鬼にならなかったら、砂鬼一家の皆は全員誰かの玩具になって、盗賊団の皆は潰されたのでしょう。
これから桓騎軍が滅ぼされる可能性は高いですが、立派な兵士として死んでいくのは彼らにとって最高の結末です。
出典:原泰久(著)キングダム第750話
☆李牧と桓騎の会話
李牧が趙国の最大の敵、桓騎と会話がしたいのを知った時、趙の兵士たちは全員が驚きました。
趙の兵士たちにとって桓騎は憎き悪魔で、全員が彼の死を望んでいます。
李牧は当然趙の兵士たちの考えを知っていますが、彼はどうしても桓騎という人間を知りたかったのです。
キングダムでの李牧はいままで多くの人間に出会って、多くの将軍と戦ってきましたが、桓騎のような人間に李牧は出会ったことがなかったです。
桓騎は龐煖のような武将でなければ、秦国の王翦将軍のような知略的な将軍でもないのですが、李牧にとって桓騎は誰よりも恐ろしい存在です。
なぜなら李牧は桓騎の思考を読めなくて、桓騎は李牧を深く追い詰めた男でもあるからです。
チャンスがあれば必ず奇策を打って出る桓騎は李牧の最大の敵だと言えます。
桓騎という人間を知ったとしても、何のメリットもないのですが、桓騎との会話で李牧は桓騎の心を理解できました。
そして桓騎は絶望したケダモノではないことも李牧は理解しました。
これから李牧が桓騎の首を斬り落とす可能性は高いですが、李牧の桓騎への憎しみや怒りは少し消えたと思います。
☆桓騎の選択
完全に李牧が率いる趙軍に包囲された今、秦国の六大将軍の一人、桓騎に残されている選択肢は少ないです。
桓騎がこれから取れる選択について二つの可能性が考えられます。
一つ目の可能性、それは最後まで戦い続けることです。
勝てる可能性はほぼないのですが、桓騎はもう得意な心理戦、もしくはゲリラ戦を展開することができないので、結局負けても戦うしかありません。
二つ目の可能性、それは時間を稼いで、逃げられるチャンスを待つことです。
桓騎は全ての戦力を出したように見えますが、実は桓騎はまだ二つの部隊を残しています。
那貴一家と朱摩一家はいまだに残っていて、那貴一家は実際に桓騎の元へ向かっています。
もし桓騎にまだ賭けたい気持ちがあれば、全ての兵力を使うべきです。
☆桓騎が取れる策
絶対に脱出不可能な状況に落ちたので、趙軍に殺される運命が桓騎を待っています。
李牧との長い戦いで桓騎は何度も李牧の予想を超えたので、秦国の六大将軍にふさわしい戦績を残しています。
これから趙軍に殺されるのは確定されていますが、もし桓騎はまだ賭けたい気持ちがあれば、もしくは桓騎が先に何かの策を打っていれば、脱出できる可能性はまだあります。
脱出するために桓騎が取れる策は二つほどあります。
一つ目の策、それは向かってくる那貴一家に合わせて、行動することです。
那貴一家の人数は少ないのですが、那貴一家が趙軍にぶつかった時に桓騎が李牧を人質にできれば、もしくは李牧に重傷を負わせれば、脱出は可能になります。
那貴は戦闘力の高い男なので、桓騎のために道を開くことができます。
問題は桓騎にまだ戦う意志が残っているかどうかです。
二つ目の策、それは隠し部隊を使うことです。
趙軍は確かに圧倒的な兵で桓騎を包囲していますが、絶対に勝てると思っている趙軍は油断しています。
もしここで桓騎が隠し部隊、朱摩一家を使えれば、趙軍に不意打ちすることが可能です。
武力担当だったゼノウ一家は全滅しましたが、朱摩一家は残っています。
桓騎はいつも予備プランを用意する男なので、朱摩一家がどこかに隠れていることはありえます。
☆砂鬼一家と摩論の未来
飛信隊とともに行動しているので、これから砂鬼一家の皆、摩論やオギコが無事に今回の危機を乗りこえる可能性は高いです。
オギコは飛信隊の李信と仲良くなったので、今後飛信隊の一員として活躍するのでしょう。
問題は摩論と砂鬼一家の皆です。
摩論は軍師として自称していますが、桓騎軍にいた頃は全然活躍していません。
摩論が言った策は全部桓騎に無視された上に、桓騎は摩論の策を聞く耳も持っていなかったのです。
これから摩論が飛信隊の一員として活躍することはできますが、その料理腕を活かした方がいいのです。
摩論はもう軍に入る必要がないので、料理人として平和に生きられます。
砂鬼一家の皆は秦国の専門医になる可能性が高いです。
砂鬼一家の皆は確かに桓騎軍の特殊拷問係ですが、彼らが持っている知識は本物です。
人体に詳しい砂鬼一家は全員が人材と言えますので、秦王嬴政は彼らを受け入れるのでしょう。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。