出典:原泰久(著)キングダム第770話
キングダムの中に登場するキタリは山の民の一人で、現秦国の六大将軍の一人、楊端和将軍の仲間です。
キタリは非常に若くて、体が小さい女性ですが、彼女は多くの功績をあげ続けている現メラ族の族長です。
秦国の人間たちはほとんどがキタリのことを知らないのですが、実はキタリは秦国のために奮戦しています。
キタリは単に楊端和の指示に従っていたとはいえ、結果的に秦国はキタリの奮戦の影響を受けています。
そしてキタリが楊端和や秦国のために戦っている間に、彼女は秦国の壁将軍といい関係を作りました。
階級的キタリは上司ではなく、壁の戦友なので、壁にとってキタリは近づきやすい女性です。
楊端和や壁が生きている限り、キタリは戦い続けますので、今回はキタリについて考察してみたいと思います。
☆現メラ族の族長
メラ族の前族長は名前がナタリの男性でしたが、キングダム第52巻の中でブネンに殺されたので、今はキタリがメラ族の族長です。
キタリは非常に若い女性である上に、山の民たちのような強靭な肉体を持っていませんが、それでもメラ族の皆はキタリのことを認めました。
メラ族の皆はずっとキタリと一緒に過ごしていたので、キタリがどんな女性なのかを皆は知っています。
そしてメラ族の皆はキタリを信頼しています。
キタリは秦国の六大将軍の一人、楊端和将軍ほどの化け物ではないのですが、キタリはしっかりとメラ族を導く能力があります。
キタリがメラ族の族長についたのは壁将軍のおかげだと言えます。
第52巻の中で、壁将軍は全力でキタリを励まし、キタリと一緒に戦いました。
キタリがメラ族の族長についたのは正解なことで、実際、キタリは自分の力だけでも、戦場で見事な活躍を見せてくれました。
☆楊端和を真似できない女性
昔からキタリには一つ理解できないことがありました。
それは山の民の各部族の男たちがどうして秦国の六大将軍の一人、楊端和将軍に見惚れているかということです。
キタリは楊端和と同じ、高い戦闘力や可愛らしい顔を持つ女性ですが、それ以外のことは全然似ていないのです。
キタリは可愛らしい女性ですが、彼女は自然な笑顔ができない上に、言葉遣いや態度が非常に悪いです。
秦国の兵士たちにおいて、キタリの態度を受け入れられるのは壁将軍だけです。
キタリは確かに高い戦闘力を持っていますが、コミュニケーション力はそれほど高くないのです。
山の民においてもキタリは近づきにくい女性ですが、楊端和は違います。
楊端和は知的美人で、誰もが見惚れるほどの笑顔ができるから、屈強な男たちでもメロメロになりました。
実際、楊端和の仲間になったとしても、彼女と結びたい男たちはたくさんいました。
楊端和の魅力を決して真似できないから、今もキタリは変わっていません。
ほとんどの人間はキタリのことを受け入れられないのですが、壁はどんな時でもキタリを受け入れられます。
出典:原泰久(著)キングダム第770話
☆楊端和が頼れる戦力
キタリは秦国の六大将軍の一人、楊端和将軍のような女性にはなれないのですが、キタリは楊端和が頼れる、信頼できる仲間です。
キタリは高い戦闘力だけではなく、戦術脳や鋭い勘をも持っていますので、戦場においてキタリはとても優秀な戦力です。
これだけでもキタリは楊端和にとって重要な仲間ですが、それ以外でも楊端和が信頼できる部分はあります。
キタリは山の民ですが、彼女は平地の言葉をある程度喋れる上に、平地の人間を受け入れています。
そしてキタリは危険な野望や思想を持っていないので、彼女は信頼を置ける人間です。
最初の頃、キタリは楊端和と仲良くするつもりはなかったのですが、今は完全に落ちつきました。
楊端和は中華統一や山の民の世界を増やすことに集中しているので、キタリの力はどうしても必要です。
楊端和の目的はキタリにとってどうでもいいことですが、楊端和についていければ、キタリが食に困ることはありません。
そのため、最後まで楊端和についていけば、キタリは必要なものを全部手に入れます。
☆壁将軍との関係
キタリは山の民の男たちとの関係はそれほどよくないのですが、彼女は秦国の将軍、壁と非常にいい関係を作っています。
今のキタリと壁はまだ恋人関係ではないのですが、二人は戦友以上の関係を持っています。
お互いの文化、言葉や服装などは全然違いますが、キタリや壁はお互いのことを信頼しています。
キングダム第770話の中で、キタリは趙軍の捕虜になっている壁を助けようと決めました。
戦略的にキタリが壁を助けに行くのは悪い判断ですが、キタリが助けなければ壁は本当に死んでしまいます。
なぜなら壁が生きているのを知っているのはキタリだけだからです。
これから秦軍は再び趙軍と大きな戦争をするので、壁のために動けるのもキタリだけです。
キタリと壁は恋人関係ではないのですが、二人は一緒にいろいろな危機を乗りこえていたので、恋人関係にまで発展するのは時間の問題です。
もしキタリと壁が本当に結べられるのなら、秦国にとっても、山の民にとってもすごくいい知らせです。
秦軍の将校たちにおいて壁はそれほど重要な人物ではないのですが、彼は唯一山の民の生活に馴染んだ将軍です。
飛信隊の皆は山の民と仲良くなっていますが、飛信隊は山の民と更に交流する暇がないので、山の民の言葉や文化などは知らないのです。
ですが、壁は長く山の民と一緒に行動していたので、壁は山の民の儀式にも参加しています。
秦国代表の壁が山の民のキタリと結べられるのなら、これから秦国と山の民の関係はいい方向に変わります。
二人の結婚を通して、山の民を知る秦国の人間は増えて、秦国の人間に接触したい山の民も増えていきます。
☆キタリが迎える未来
秦国の六大将軍の一人、楊端和将軍についていけば、山の民は全員幸せな未来を過ごせますが、今は少々状況が変わりました。
キングダムの第770話の中で、キタリは秦国の将軍の一人、壁を助けようと決めました。
大切な人を助けに行くのは当然なことですが、キングダム第771話の中で、壁は趙軍に捕まり、趙軍の捕虜になっていることがわかりました。
キタリは高い戦闘力を持つ山の民ですが、もし無理に趙軍を突破しようとしたら、全滅を迎える可能性はあります。
これから壁救出の行動により、キタリが迎える結末は大きく変わります。
もし壁の救出に失敗した場合、キタリや壁が両方とも戦死する可能性はあります。
秦国六大将軍の一人、王翦将軍はこれから趙軍との戦争のために全ての兵力を使いますので、キタリは小部隊で壁を救うしかありません。
趙軍が用意した罠を乗り越えられなければ、キタリは負けます。
ですが、もしキタリが趙軍の罠を全部乗り越えられるのなら、キタリは秦国にとって大恩人です。
秦国の将校たちにとって壁はそれほど重要な男ではないのですが、秦王嬴政や昌文君にとっては違います。
秦王や昌文君にとって壁は非常に重要な部下なので、キタリが彼を救えたのなら、あの二人は必ず恩を返します。
以上が今回の記事の内容でした、最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。